四槓子は確かに四つ目の槓子を鳴かせた時点で役満が確定します。 そういう意味では包の対象としてもよいようにも思われますが、 四つ目の槓子が何であるかが特定できないというところが問題になります。
その他の小四喜・緑一色・字一色・清老頭は確かに3副露あるいは4副露させた 時点でかなり役満に近くなることは事実です。 しかし、まだ役満が確定しているわけではありません。 例え残りの頭が役満を確定させる牌であったとしても、 それを捨てるという選択が残されている以上「確定」しているわけではないのです。 そういう意味でこれらに包を適用することは本来の定義からは外れることになると思います。 「準包」というのは恐らくそのような考え方から出てきたのでしょう。 しかし役満に限りなく近付くことも事実なので、予め取り決めしておけばよいでしょう。
なお、一般的な役満ではないためここでは割愛しましたが、 四連刻、一色四順、紅孔雀などに対しても包を適用する場合があるでしょう。
ここで「20符なのに平和がつかないというのはおかしい」というのと 「最低でも和がりは1000点欲しい」というのがあって、 特例で30符とする、というルールが出てきたのだと思います。 3のルールは特にこの最低点を引き上げるための特例処置だと思われます。
ただ厳密に計算しても構わないとは思いますし、 コンピュータの麻雀だと20符のまま計算するのが多かったように思います。