では明槓で嶺上自摸の場合には槓ドラはつかないのでしょうか? 普通はめくるタイミングが遅れるだけで、槓ドラは有効であるとする ケースが多いと思われます。嶺上開花の場合には槓は成立しているはずですからね。 しかし嶺上開花や、明槓の捨て牌で当たった場合(槓振り)には、 新しいドラは無効とするルールもあるようです。
さらに「暗槓即めくり、明槓は捨牌後」というルールにしていると困るのが 明槓→嶺上自摸で暗槓、というケースです。 このケースについては、「暗槓に対する搶槓がなかった時点で前の明槓の 捨牌を通したのと同義である」とみなすことによって 2つの槓ドラを一気にめくる、という解釈が かつてfj.rec.games.mahjongにてなされていました。 1個飛ばしで槓ドラをめくるよりはこの解釈の方がすっきりしていて好みです。
通常は発声と副露の時点か、搶槓がなかった時点のどちらかで 槓は成立しているというルールでしょうから、 これ以降の和がりに対しては槓ドラは有効ということになります。
歴史的に見ると、槓の成立は「打牌の時もしくは嶺上開花の時」だったそうです。 昔は槓ドラがありませんでしたので、そのような成立条件でも全く問題にならなかった わけです。ところが槓ドラが発声して槓ドラ表示牌をめくる、 という行為が槓の途中で必要になるに従って、槓ドラをめくる行為に合わせて 槓の成立も前の方へと移ってきたらしいのです。
ここに挙げた以外にもローカル役の章に ドラに関する特殊なルール があります。