漫画の部屋
ジャンプの部屋・赤マルジャンプ2006 SUMMER感想
ネットでは13日くらいから入手できたという話もあったのですが、
結局今日になるまで入手できませんでした。都内だと発売日厳守なんでしょうか?
「べしゃり暮らし」最終回、そしてもて王サーガで大先生と荒木先生のコラボ、
と何かと話題の多い赤マルでした。
REBORN!第2回人気投票結果先取り
- TVアニメ化決定記念、ということで、本誌より前に人気投票結果の一部を公開。
- 12位の持田センパイって誰?真剣覚えていないんですが…。
- 女性陣ではハル(14位)、イーピン(15位)、ビアンキ(17位)、京子(18位)、の順か…。
ヒロインとしてはやっぱり弱いよなあ、京子…。
彼女と夏と僕/河下水希
- オールカラー読み切り袋とじ8P。
- 憧れの先輩に彼女になってもらった僕は、なかなか恋を進展させられなかったのだが…。
- 袋とじにする程の内容ではないような…。まあ、水着はありましたけど。
DISPENSER/内水融
- 巻頭カラー56P。「カイン」の内水融先生の読み切り。
- 薬師である主人公が寄った町では、「腰抜け軍人の子供」ということで迫害されている商店があった…。
- カインとおなじような飄々系の主人公。腕力はからっきしですが、薬の調合に関しては天才的、
という能力を活かして戦う特殊バトル人情お助けお忍び漫遊型ストーリー。
- 連載も意識しているのでしょうか。さすがに安定していますね。というか、元々内水融先生、
読み切りだと抜群に面白いのに、それを元にした連載になった途端、変な設定が追加されて台無し、
というパターンが多いからなあ。
- ヒロインが勝気な女の子、というのももはやパターンですね。それはいいんですが、
悪役に魅力がないなあ。執拗に嫌がらせを続ける理由も、実は自分達が真っ先に逃げ出した事実を隠蔽するためとか、
実は父親を手にかけたのは自分達だったとか、そういう理由を深読みしていたんですが、
ホントにただの嫌がらせだったみたいだし。
バイオレンスマスク/松田俊幸
- 何でもプロレスと結びつけるバイオレンスマスクが、いじめっ子とタッグを組んだ。ギャグマンガ19P。
- ひたすらプロレスに結び付けてボケを重ねていく、というスタイルは面白かったです。
- ただイジメ部分がちょっとリアリティあり過ぎて、そこが笑いの足を引っ張っているような…。
太臓もて王サーガ外伝 〜変人偏屈列伝〜/大亜門
- 赤マル恒例袋とじ。今回は大亜門先生が事実上独占。2ページだけ大石浩二先生の企画がありますが。
- 内容は、1話1ページのオムニバス形式。外伝になってますけど、これレギュラーでも十分いけますよね。
- 特に百手家の人々の天丼ネタ(Sと性転換)と、部井家の人々のパロディネタが良かったです。
「バカめ!時代は水中なのさ!!」を早速突っ込んでいるところと「ワシの中のジェバンニ!」が良かった。
「がんばれワシの中のジェバンニ!お前が一番すごいと思うぞ!」
「ワシの中のジェバンニは『間に合う』と即答してくれた!」
一度使ってみたいフレーズですよね、「ワシの中のジェバンニ」。
- そして奇跡の荒木先生とのコラボレーション。気持ち悪ッ!ってか、荒木先生ノリノリだなあ。
荒木絵の質感とジョジョ立ちポーズに、太臓の顔を組み合わせるとこんなにも気持ち悪くなるとは…。
プルシャンブルー/小倉祐也
- 空を飛び、雨を降らせて砂漠化する村を救うのだ!45P。
- 空を飛ぶ疾走感はよく表現できていたと思います。
- ただ、失われた町の文明とかモップが空を飛ぶ理由とか天空の世界とか、
ちょっと説明不足というか詰め込み過ぎというか、そんな印象を受けました。
鉄と王のバスケットボール/久米利昌
- バスケットボールもの45P。
- 高校に現れた新星・一条大和率いる夏華高。1年生だけでベスト4まで行った夏華高だったが、
一条のワンマンチームでは限界があり、有望な新人を探していた。
そこに現れた妄想癖の激しい中3・鉄。誰にも取れないパスを出す彼の本当の実力とは…?
- 王と鉄のダブル主人公。両方ともアクが強いな。ちょっと鉄の妄想癖とバカさ加減はあまりにあまりという気もしないではないですが。
- 王にしか取れないパスを出す、っていう設定は面白いですが、それってワンマンチームが、
ツーマンチームになるだけのような気も…。結局どっちかが倒れたら終わり?
マジ・ヤツ/普津澤画乃進
- 究極の生物兵器ヤツと、究極の兵器の設計図を作れるマジが出会った時、世界は救われる?49P。
- 絵柄が非常に個性的。マジとヤツというネーミングもなんか不思議ですね。
- 「触覚に情報を吸い取られたモノはおれの細胞に犯される」という設定がいまいちどう絡んでくるのかわからなかったのですが
(設計図が犯されたところでどうってことないじゃん、って)、なるほどこう絡めてくるとはうまいですね。
マジとヤツが一蓮托生になるわけか。
ROOM STRANGER/松本直也
- 異形の者・ファントムと、それらを狩る賞金稼ぎ・ヒーローとの戦い。45P。
- 伝説上の妖怪たちファントムに対抗するために、ファントムの体の一部「ファントムピース」を使い対抗するヒーロー、という設定。
読み切り中ではファントムピースが固定されているのでそれほどこの設定自体には意味を感じませんでしたが、
もし連載とかになった時には、倒した敵の能力を自分のモノにできるので面白いかも知れませんね。
- 影を狩るファントム・影盗りに対して、雷使いの兄と、炎使いの弟が協力して挑む。
最後のところ、最初何をしたのか良くわからなかったんですが、
影盗りの鎌で影盗り自身の影を狩らせた、というわけなんですね。なるほど。
- 特殊バトルものとしてはよくまとまっていたと思います。
ただ、どうしてもありがちなので、このままじゃ特殊バトル満載の本誌連載には辛いかなあ…。
チミドロK/小幡勇一
- 元いじめられっ子と元暴れん坊。対照的な2人がぶつかる。キックボクシング読み切り47P。
- 喧嘩では無敵だったケイだが、自分より小柄なまことにキックボクシングで1発KOされる。
それを期にキックボクシングに入門したケイだったが、対照的な2人が実は同じような傷を持っていたことがわかり…。
- 人物紹介の書き文字とか、対照的なダブル主人公とか、松本大洋先生の影響を受けてるのかな?と思ったり。
- 友情&スポ根モノとして、よくまとまっていたと思います。
まこと兄の得体の知れなさもなんかいい味出してました。
ベルモンドの拷問百景 -Belmonde le visiteur-/石岡ショウエイ
- 中世フランスの修道院の地下に、拷問専門の「地下に潜む者」がいた。47P。
- ひと仕事受ける度に凶悪事件の凶器を手間賃として要求する、
という本筋とは直接は関係しない設定が、主人公のキャラを立たせるのに一役買っていてうまいな、
と思いました。
- 思うがままの状態に相手の体をバラし、また再構成することもできる能力。
拷問以外にも色々使えそうですけど、それを拷問だけに使っているところが潔いですね。
- 雰囲気や、鍵型のト書き吹き出しなどに、ちょっと荒木先生の影響を感じたりもしたり。
最凶(?)のクラスメート/小山潤
- 第35回(2月期)J十二傑新人漫画賞受賞作45P。
- 「気」のような能力「因」を生成できる2000人に1人の適正者を集めた学園に編入することになった土筆。
双子の姉・沙奈を護る力を得るために決意した土筆の前に現れたのは、最凶のツンデレ・神雫だった…。
- これなんてエロゲ?いや、なんつーか、何を描きたかったのか、という点は非常に伝わってきて、
いっそ潔いです。
- 心配性で無駄に頬を赤らめながら話す双子の姉、最強の因量を持つツンデレ、
天然ボケの先生、とかわいい女の子にはことかかない漫画でした。
花咲か姫/藍本松
- 第33回(12月期)J十二傑新人漫画賞受賞作31P。
- 花の「神名」を知ることで自在に花を咲かせたり枯らせたりすることのできる能力を持つ咲魅が、
連続殺人事件の真相を解き明かす。
- 絵柄が独特。ちょっと古い感じも受けますが、これはこれで個性として残して欲しい気も。
- ただ花や草木を咲かせたりするだけの能力ですが、使い方がうまくてなかなか楽しめました。
「神名」という設定に一捻りがしてあって良かったですね。
- オチが何ともすっきりしないところが、これまた味なんでしょうか…。
まあ、このストーリー展開じゃ、こうするしかないか、という気もしますけど。
牙になる/附田祐斗
- 第34回(1月期)J十二傑新人漫画賞受賞作31P。
- 雪山と港に囲まれた小さな村で、代々町を狼から護り続けるケグルネク家。
母親の死を期に、狩人を継がずに貿易商になろうと決心するアルであったが、
実はケグルネク家の仕事は狩人だけではなく…。
- 絵はまだ荒削りですが、結構意外な展開で楽しめました。読み返すとちゃんと伏線張られてるんですね。
- あと犬の描き文字が面白かったです。特にニーナ、無用にキャラが立ち過ぎ。
べしゃり暮らし/森田まさのり
- 本誌で中途半端になっていた文化再編の完結編、巻末カラー38P。
- ネタを直前でパクられてどうするのか、と思いましたが、結局アドリブのみで勝負する、
という手段に出ました。勝ち抜いた場合のことを考えてネタを2つ用意している、
ということでもなかったようですね。ということは元々勝ち抜いた場合はアドリブでやるつもりだった?
- 「昼の放送」がここで伏線として活きて来る、という展開はうまいと思いました。
- 芸人二人が10点満点を出しているのに、校長が0点で、結局なんとかフェイクが優勝、
ロッテンマイヤーズに挑戦する、という展開はうまかったですね。
実質勝利を収めながらも、わざわざ2度目をやる必要なくて、かつ何とかフェイクは恥をかき、
相対的にきそばATのネタの完成度も証明される、という一石○鳥にもなっているところに感心しました。
- これで終わりかと思いきや、第二部があるようです。本誌ってのはないだろうなあ。
ヤングジャンプとかウルトラジャンプでしょうかね。
- 第二部は子安の覚醒を期待したいですね。
第一部ではただの解説かつ驚き役だったので。
エコロボットのセツ子さん/斜塔タワー
- 本誌33号で「新世紀忍者外伝 服部さん」を代原として載せた斜塔タワー先生のギャグ読切33P。
- 「服部さん」のブタムシと同系統のキャラ如月博士。デブキャラに何か恨みでもあるんでしょうか。
- マドカさんがひたすら同じ表情でツッコムところが良かったです。
9月末に「ジャンプ the REVOLUTION!」がまた発刊されるそうです。
とりあえず和月先生の「エンバーミングII」だけ発表されてますが、
他はどんなメンバーになるんでしょうね。
(2006.08.16)
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