漫画の部屋
ジャンプの部屋・ジャンプ the Revolution感想
新増刊登場。とりあえず、主力作品のみ行きます。(2005.09.30)
他の作品についても追記しました。(2005.10.02)
巻頭企画
- DEATH NOTEポスター
- 43号のポスターが月サイドでしたが、こちらはニア・メロサイド。
やっぱこの2人は、2人揃ってようやくL 1人分、という感じですね。
- ジャンプキャラ死神占い!
- 銀魂ポスター
- アニメ絵の特大ポスター。やっぱりベタ塗りだと少し違和感ありますね。
でも今は亡きエリザベスが哀しい…。
- ロックミュージカルBLEACHポスター
- 漫画のキャラを実写でやると痛い、ということはよくわかりました。
エンバーミング/和月伸宏
- 巻頭カラー47P。
- フランケンシュタイン博士が人造人間を造ってから150年。
博士の残した「禁書」を元にして造られた人造人間が跋扈する世界の物語。
主人公は最強の人造人間「ジョン=ドゥ(身元不明の死体)」と、
その相棒である整備師のリトル=ロゼのコンビが「死体卿」と対決する。
- 剣心やらカズキやらといった割と「善」側のキャラを主人公にすることが多かった和月先生ですが、
オレ様全開のダークヒーローを主人公に持ってきました。
「武装錬金」で言うと火渡が一番近いかなあ?
- もう一人の相棒はメガネ+和服(袴)のドジっ娘タイプ。
でも実は…というキャラで、こちらも和月先生にしては珍しいタイプですね。
- 設定からして死体絡みなので、かなりスプラッタ気味。ちょっと週刊少年ジャンプ本誌は辛いかなあ。
多分、他の雑誌を狙っているんでしょうね。
- 巻末コメントいわく「パイロット版」とのことなので、確かにわかりにくい設定も色々。
切り札の「血液循環系全強化」もちょっとわかりづらい。
- でもこういうダークでアダルティな感じは嫌いではないです。
多分ジャンプ本誌ではないんでしょうが、期待しています。
- その前に、ちゃんと「武装錬金」完結させてね。
いちご100%番外編 〜京都初恋物語〜/河下水希
- センターカラー31P。
- 外村妹の美鈴が主人公。大学生になり、京都で一人暮らしを始めた美鈴の初恋物語。
- やっぱり美鈴って一番「まとも」なキャラだけあって、普通に良かったです。
- っつーか、無駄なお色気シーンなくても、普通に面白い漫画描けるんですね、河下先生。
今更ですが。
- 最後のページのシーンから、本編最終回の同窓会へとつながるんですね。
なかなかうまい構成でした。
World 4u_/江尻立真
- 本誌の読み切りを合わせて3回目の登場。都市伝説オムニバスホラー。
- 今回はホラー色の強い「砂嵐」と少しコメディタッチの「ニャンボトル」の2本。
- 「砂嵐」の5つのバリエーションが(ギャグっぽい「受信料未払い」は除いて)、
実は全て真実だった、というオチはキレイに決まってましたね。救いがないけど。
- あらためて見てみると、絵が「みえるひと」の岩代俊明先生とちょっと似ているかな。
というか、ひめのんと似ているのか。
- 「アウターゾーン」の昔からこの手のホラーオムニバスってのは一定の需要があると思うのですが、
週刊でやるとあっという間にネタ切れしそうだなあ。月1とかのシリーズ連載にするといいかも。
- ホントにホームページを作って連動する、というのはいい企画ですね。
デジタル時代の漫画の姿が垣間見られるかも。
うまくすればネタ切れの問題も解決できるかも。
天球儀/藤崎竜
- センターカラー33P。
- いきなり死んだ主人公が、臨死体験で宇宙の真実を知りつつ、蘇生するまでの話。
- コメディ色の強いSFなんですが…うーん、これはちょっと評価に困るなあ。
- 核となるアイデアの練り込みが足りないんじゃないかなあ、という印象を受けました。
もうちょっと面白くなりそうなんだけど、面白くなる前に終わってしまった、というか。
- キャラクターの作りとか短編ではもったいないほどキャラが立っていて、
面白くなりそうなんだけどなあ。ホントもったいない。
Luck Stealer/かずはじめ
- センターカラー69P。
- 赤マルジャンプ2005 WINTERに引き続いての登場。
他人の「運」を盗む能力を持つ主人公が、依頼を受けて闇の仕事を遂行する。
- 69Pってのは読み応えがありますね。
今回の場合だと、仕事を終えて普通はすぐ終わりになるところが、
その後に来栖の過去と秘密を明かすパートが入ったことで、
なぜ彼がこんな稼業をしているのか、等がよくわかりました。
- もうこのままの設定でも十分連載狙えそうな感じですが、
週刊ジャンプ本誌には返って来ないんでしょうか。
とりあえず、ここまで。
残りは気が向いたら書くかも、です。
(2005.09.30)
ANGEL AGENT/暁月あきら
- かつて「この世の全てを識る者(ジーニアス)」よ呼ばれたプリズン王国の天才科学者・楓(フォウ)。
16年前に事故死した彼の「個人記憶DNA」は、女子高生・真美々の中に息づいていた。
- SFアクションもの。性格の悪い天才科学者と女子高生という組み合わせ。
ただし科学者の姿(と声)は主人公にしか見えない、という設定。
- 女の子がかわいいですね。
作者もそこを十分意識してか、メイドのコスプレさせるは、
服は破かせるは、もうやりたい放題。あざといけど、まあこれも良し。
- 「ジーニアス」の天才ぶりがいまいち伝わりにくかったです。
相手の先を読むだけでなくて、もうちょっとわかりやすい能力があった方が良かったかも。
-
マジシャンズ ジャッジメント/尾崎裕一
- 尾崎裕一先生は、43号の巻末コメントを読むと澤井啓夫先生のアシスタントらしいですね。
- 教会の修道士は、マジシャンでもあって、闇を裁く黒き使徒でもあった。
- マジシャン+必殺仕置人、というわけで、マジックを使って敵を裁くわけですが。
うーん、ちょっとえぐさが足りないかなあ。あの程度では再起不能にはならんだろう、
という感じ。絵柄が少年向けだってのもあるかも知れませんが、
もうちょっと徹底的にやって欲しかったかな。
銀河少年ユニ/仲野ケンシロウ
- 英雄と呼ばれた伝説の種族と、それを滅ぼした兵器「宇宙の雷」をめぐる、壮大なスペースオペラSF。
- 絵がまだまだ未熟ですね。
- 話もちょっと風呂敷を広げ過ぎ。の割にありきたりな「覚醒」ストーリーだし。
- 盗賊キャラをもうちょっとうまく本筋に絡められたら、
もう少し深みが出たんではないかと。完全に傍観者になってしまいましたからね。
キャディガール/後藤竜児
- 女子プロゴルフブームに便乗? キャディガール瞬(まばたき)が巻き起こすギャグ。
- 専属キャディ、ということで、主人公に付きまとう、というドタバタコメディ。
色々とゴルフ用語に絡めたギャグが出てきて、うまいな、とは思う反面、
笑いに結びついているかといえば微妙…。
大正裏孔雀/西嶋賢一
- 時は大正。西洋かぶれのナンパ男・孔雀零三は「言霊」を操る言霊司だった…。
- 言葉にしたことを相手に幻覚として見せることのできる言霊司が、
殺人事件の謎に挑む、という推理物。
- ちょっとネウロを髣髴とさせる絵柄の派手さが面白いですね。
逆に幻覚で相手を叩きのめすシーンは、もっとネウロくらいはっちゃけても良いかも。
でもなかなか良いセンスをしていると思います。
正統派推理モノとしてもいけるかもしれませんね。
砂のシグマ/小林ツトム
- 地脈を癒す力を持つ「砂」のシグマが、水の枯れた町を救う。
- 敵役があまりにもわかりやすい悪役なのがちょっとマイナス。
話はかなりの王道でした。
- 「砂」の能力がまだまだわかりにくいので、このまま連載に持っていくにはちょっと難しいかな。
「赤マル」よりも読み応えがありました。
そりゃ元連載作家の読み切りが4本も載っているんだから当たり前かも知れませんが、
新人に読み切りも「赤マル」よりはちょっとレベルが高かったような。
(2005.10.02)
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