脚本家・野沢尚さんのご冥福をお祈りします。
(2004.06.29)
CX系で1998年10月から放映中の「眠れる森」(木曜・22:00〜22:54)。 第6話時点で、一応美那子の記憶は戻り、 「真犯人」が明らかになりました。 しかしあれが真相だとはまだまだ思えません。 というわけで、予想してみたいと思います。
なお、このページではなるべく役名で呼ぶことにしてます。 わかりやすいように役名の後には俳優名を書くことにしてますが、 ここで一応対応表を載せておきます。
役名 | 年齢 | 俳優・女優名 | 役柄 |
---|---|---|---|
大庭美那子 | 27 | 中山美穂 | 主人公 |
濱崎輝一郎 | 35 | 仲村トオル | 美那子の婚約者 |
濱崎正輝 | 66 | 岡田真澄 | 輝一郎の父親 |
濱崎麻紀子 | ? | 原田美枝子 | 輝一郎の母親・失踪中 |
伊藤直季 | 25 | 木村拓哉 | 美那子のストーカー |
伊藤直巳 | 55 | 夏八木勲 | 直季の父親 |
中嶋敬太 | 25 | ユースケ・サンタマリア | 直季の幼馴染 |
佐久間由理 | 23 | 本上まなみ | 直季の元(現?)恋人 |
国府吉春 | 35 | 陣内孝則 | 美那子の姉の元恋人・仮出所中 |
玉置春絵 | 33 | 横山めぐみ | 国府の妻(未入籍) |
最終更新日: 1998.12.29
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発売されているシナリオ本からいくつか情報を拾ってみました。
(1998.12.29)
さて、最後の最後に、例のヒントたっぷりだったオープニングを再検証してみましょう。
終わってみると、なんと親切なオープニングだったんだろう、という感じですね。 逆に言えば、オープニングを作った時点で、すでに最後まで展開が決まっていた、 ということで、それはそれですごいかも、と思いました。
(1998.12.29)
まず、残っていた謎から解決していきましょう。
余談ですが、この覆面サンタと直季(木村拓哉)との格闘シーンで、 キムタクは本当に縫うほどの怪我をしたらしいです。 あの頭の血は本物??
昔のシーンも見直してみると伏線いっぱいありそうですね。 病院での再会シーンの「事故とかの影響で昔のこととか思い出したりするって…」 「そういうことって今までにあった?」なんてセリフ、 犯人がわかってから見直してみると、なるほどと思わせます。
最後、時効が成立してしまった以上、国府によって殺されるしかないかな、 と思っていたら国府の望みは「殺さないこと」。 で、結局輝一郎は麻紀子の幻影に囚われて狂人となってしまいました……。
さて、問題のラストシーン。一体、直季の身に何が? あまりに唐突ですが、伏線があったといえばありました。 覆面サンタに襲われた後、検査もせずに病院を抜け出してますね。 その後も度々頭が痛い、といってました。 直巳(夏八木勲)も「ちゃんと病院へ行け」と言ってましたね。 その後、頭を痛がるようなシーンはなかったのですが、 あのまま病院に行かなかったとしたらもしかしたら……という可能性はあります。 でもちょっと唐突すぎますよねえ。 眠れる森の美女を起こす王子様不在状態?? ただ、涙を流していたので、生きているとみなすこともできます。 どちらとも取れる曖昧なエンディングにわざとしたんでしょうか。
すでに何人かの方が突っ込まれてますが、 あの終わり方は「高校教師」のエンディングを彷彿とさせますね。 「あなただけ見えない」でもなく「振り返れば奴がいる」でもなく、 「高校教師」で来たか…。
ああ、しかしとうとう終わってしまいましたね。 まあ、色々と突っ込みたいところはありますけど (なんで由理(本上まなみ)はわざわざ美那子に手紙まで書いておきながら、 覆面サンタの正体を伝えなかったんだ、とか)、 楽しませていただきました。
それでは、Merry Christmas!
(1998.12.27)
いや、ホントに「覆面サンタ」が二人いたとはね(単なる語呂合わせだったんですが)。 つまりサンタクロースは3人いたんですね。国府(陣内孝則)と、敬太(ユースケ・サンタマリア)と、真犯人と。 写真に写っていたのは真犯人。敬太は真犯人に命ぜられて、 由理(本上まなみ)との交渉場所に向かい、由理を殺してしまった。 敬太の自殺は、単に由理が死んでしまったことによる悲しみからの行動ではなく、 自責の念に囚われての行動だったんですね。
前回の予想の時も、直季(木村拓哉)を襲ったサンタクロースと、 由理を殺したサンタクロースが別人である、という可能性について考えなかったわけじゃなかったんですが、 敬太が由理を殺す、というシチュエーションがどうしても想像できなくて、 却下したのでした。 前回「敬太が変貌した伏線が活かされてない」とか言ってすみませんでした。 ちゃんと活かされてましたね。動機に納得がいくかどうかは別にして。
さて、となると真犯人は誰?予告では散々もったいぶった上で、 いまだに国府が犯人であるかのように見せかけてましたけど、 さすがにこれで国府が真犯人だったら視聴者は黙ってないでしょうね(笑)。 となると、
さて次回はいよいよ最終回。いつもより30分長いので、ビデオ派の人は気をつけましょう。 そういやこのページのインデックスには最終回の分も入ってますけど、 よく考えたら最終回が終わった後に予想することなんてありませんね(笑)。 まあ、検討というか、感想というか、を書く予定です。
(1998.12.17)
そういや、第1話の最初で交わされた直季と美那子の会話: 「ねえ、眠れる森の美女って知ってる?」…が、出てきましたね。 あの時は最後に2人が結ばれてから交わされる会話だとばかり思ってましたが、 ああいう場面で使われたんですね。
直季と由理(本上まなみ)と敬太(ユースケ)の3人で写ってる写真。 由理は敬太の部分を切って、敬太は直季の部分を切ってそれぞれ持っていたのが、 哀しかったですね。 特に由理のところまでせり出してた敬太の左手が… (あのポーズはこのための伏線だったのか、とまで思えてきました)。
(1998.12.20)
始まって3分で「直季(木村拓哉)の父親(夏八木勲)犯人説」は否定されました(笑)。 そんなにすぐ否定するんなら、前回そんなに引っ張るなよな〜。
敬太(ユースケ・サンタマリア)の復讐が始まるのかと思いきや、 しっかり協力してましたね。なんだかなあ。 直季に「おまえと一緒にいる時の由理が好きかもしんない」とか言われて喜んでるし。 人が良すぎるぞ、敬太。先週のあの形相は何だったんだ。
さて、今回のポイントは「サンタの正体は誰だ!?」ということでしょうね。 あそこまで引っ張って国府(陣内孝則)だったら怒るよ、マジで。 まあ、由理(本上まなみ)が知っていたんだから、国府ではないでしょう。 さて、可能性は?
この中で由理が知っている可能性があるのは輝一郎だけですね、多分。 うーん、するとやはり輝一郎が真犯人なのか?
しかし、最後の方で由理が直季(木村拓哉)に電話してきた時間と、 その前後のカット(国府が美那子(中山美穂)に電話をしてきたり、 正輝(岡田真澄)が麻紀子(原田美枝子)の姿を目撃したり)が、 もし時間的に連続しているとすると、ほとんどの関係者にアリバイが成立してしまうんですよね。 やはりカットバックの技法を使ってあって、時間的には不連続と見るのが正しいのでしょうか。
さて、由理(本上まなみ)がとうとう犠牲になってしまいましたね。 実は、かなり最初の方から由理は死ぬであろう、という予想があったのです。 詳しくはオープニングを解くにて触れることにしますが、 予想として多かったのは、美那子の代わりに犠牲になる、というものでした。 しかし割とミステリでありがちな、「真犯人を知ってしまって、先走って殺される」 という風になってしまったのはちょっと残念でしたね。 これが、美那子の身代わりに、とか、 あるいは直季をかばってだとかなり同情されるんですけど、 こういう先走って殺されるというのは、一番視聴者に同情されない殺され方です(笑)。 まあ、あまり同情を引く死に方をされると、 最後に直季が美那子と結ばれることになった時に「直季、ひどい!」ってことになり兼ねないので、致し方なしかな。 でも姉弟という障壁はいまだに崩せませんね。どうするんでしょう。
さて、次回の予告ですが、どうやら敬太(ユースケ・サンタマリア)が飛び降り自殺(?) を図るようですね。これについても後のオープニングを解くにてちょっと触れたいと思います。 そして直巳(夏八木勲)の手によって、 ついに美那子の記憶の全てが解き放たれるようです。 「あの人だ」っていう言い方からすると、やはり輝一郎(仲村トオル)かなあ?
あと、忘れてましたが、正輝(岡田真澄)の元に現れた麻紀子(原田美枝子)は、 一体本物なんでしょうか? やっぱり幻なんでしょうか? なんか正輝は既にアル中くさいので、幻でも全然不思議はないんですけど、 息子と同じ幻を見るなよな〜。 「幻視親子」と呼んであげましょうか<濱崎親子。 個人的には輝一郎(仲村トオル)の女装を、先週に続き強く希望します!
(1998.12.12)
竹内まりやの「カムフラージュ」をバックに流れるオープニング。 実はこのオープニングにかなりのヒントが隠されている、 という話がありました。
まず服装。服の色に注目しますと、
そして、オープニング中のアクション。輝一郎は胸を押えて倒れます。 国府は満足そうに微笑んで立ち去ります。 由理は目を瞑って後ろに倒れます。敬太は木の上から飛び降ります。
この、「由理が倒れる」という部分を見て、早くから「由理は死ぬだろう」 と言われてました。そして、それが現実のものとなったようです。 そして、もし次回敬太がホントに飛び降り自殺をしたとしたら、 「木の上から飛び降りる」というアクションも実に意味深になってきますね。
とにかくあと2回。ホントに収拾がつくのか? という気もちょっとしますけど、 期待しましょう。
(1998.12.11)
今回は2回前から引っ張られていた「美那子の本当の父親は?」 という謎と、そして真犯人(?)の正体が同時に明らかになりました。
まず、前回予想した「美那子(中山美穂)の本当の父親」はやはり 直季(木村拓哉)の父親・直巳(夏八木勲)だったことが明らかになりました。 まあ、これは直季の身の引き方などを見ていればわかりますよね。 で、実は美那子が事件の夜、その本当の父親を見ていたことが判明。 一気に真犯人=直巳(夏八木勲)説が有力に。 確かに不自然な記憶埋め込みといい、 美那子だけが殺されなかったことといい、 つじつまは合うんですよね。 でもこれが真相ではないでしょうね(笑)。まだ二転三転しそうです。
先週予想した、国府(陣内孝則)が直季(木村拓哉)を襲った理由、 の方ですが、こちらは単に周りを探られて鬱陶しかったから、 という単純な理由でした。うーん、先週の段階ではかなり自信あったんですが。 ロケットの写真見ても「誰だ?これは」とか言ってるし。 もうがっかりでございますがな(^^;)。 そして、国府がなぜ冤罪を訴えずにそのまま服役したのか、 という謎についてもどさくさに紛れて説明されてましたね。
美那子の姉が殺されて、もう裁判なんかどうでも良くなっていた。 死ぬつもりだった。しかし2年目、突然人が変わったように模範囚に変わる。 『恐怖という牢獄につながれている真犯人』に復讐をするために…
ということのようです。うーん、ちょっと納得しかねる気もしますが、 まあこれはこれでいいでしょう。
さて、実は本編よりもよくできてるという話もある次週予告。 次回は国府がついに計画していた「パーティー」を実行に移すようです。 髭も剃って爽やかな旅行代理店の店員になって 「船上結婚式プランなどがありますが」なんて言ってますけど、 美那子も輝一郎(仲村トオル)も国府の顔は知ってますから、 騙すのは無理ですよねえ?一体誰に向けて言ってたんでしょう。
輝一郎の父親・正輝(岡田真澄)が驚愕の表情を浮かべていたカットも気になりました。 まさか輝一郎の母親・麻紀子(原田美枝子)が本当に生きてた? 今週の展開(風で飛んできた白いエプロンを見て母親を連想してしまった) を見ても、あの麻紀子は輝一郎の幻影ということで間違いないと思ってたんですが、 正輝がそんなに驚く相手って誰だ? 個人的には輝一郎の「母親人格」がついに表に出て、 女装(美那子の白いドレスを着てる)している姿を見てしまった、 という展開を希望(笑)。「あなただけ見えない」かい! まあ、仲村トオルには三上博史のようなノリは無理だろうなあ。
敬太(ユースケ・サンタマリア)の今後の出方も気になりますね。 今までも「迷彩服の男」らしく「敵かな?味方かな?」って感じでしたが、 これで完全に直季の敵に回りそうです。
最終回、クリスマスイブの晩、 輝一郎と美那子の結婚式が行われている教会。 その表に立つ直季。だが結局中には入らず、立ち去る直季。 振り返ってひとこと。「幸せにな」。 そこでふいに背中に衝撃を感じる。 そこにはナイフを持った敬太の姿が。 「へへへへへ…」。 崩れ落ちる直季。フェードアウト…って今度は「振り返れば奴がいる」かい!(笑)
(1998.12.05)
今回の話のポイントは2つ。1つは、前回から引き続き、
まず、最初の方ですが、今回の直季のやる気無さ(笑)から言って、 父親は直季の父親(夏八木勲)に間違いない、と言っていいでしょう。
さて、それを踏まえて後者の疑問の方ですが、 そもそも国府の行動って初回から謎だらけ。 美那子のいる所を必死に突き止めたかと思えば、結局何もしないし。 で、今回ようやく思い切った行動に出ましたね。 今回の行動が「ふさわしい地獄を見せてやる」という計画の一端だとすれば、 それは「真犯人に対する復讐」以外には考えられません。 ということは、美那子の父親=直季の父親、が真犯人で、 それに対する復讐のために息子である直季を拉致した?
しかし今回の国府の行動は、直季が埋め直したタイムカプセルの中身である ロケット(美那子の本当の父親の写真)を見て、の結果の行動であるはず。 とすると、もし最初から国府が15年前の事件の目撃者で、 「真犯人は直季の父親」だということを知っていたとしたら、 今回のロケットを見ても「あの女のホントの父親は、ヤツだったのか」 程度にしか思わないはずで、今回の行動の契機にはなり得ません。
可能性があるのは、なぜか国府が「真犯人は美那子の本当の父親」 ということだけを知っていて、かつ美那子の本当の父親が誰だかを知らなかった場合。 この場合、美那子の周りをうろついていたのは、 その誰だかわからない「本当の父親」を突き止めるための行動だった、 ということで今までの謎な行動も納得できます。 そして今回、ついにその真犯人を突き止めた。 そして復讐のための「駒」としてまず直季を拉致した…。
問題は、国府が「真犯人は美那子の本当の父親」 ということだけを知っているようなケースがあり得るか、ですが、 ちょうど美那子の父親が一家3人を殺し、 美那子に対して「私が本当のお父さんだよ」とか何とか言っているところに、 ちょうど国府が入ってきた。そしてその会話は聞いていたが、 姿は見る前に逃げられてしまった、というのはどうでしょうか? うん、なんかつじつまが合ってきたぞ(笑)。
さて、衝撃の次回予告。まず直季が叫んでます。 「家の前に本当の父親がいたのを見てんだろうが!」 このシーン、チラッとしか見えませんでしたけど、 やっぱり夏八木勲のように見えますね。 ついで「あんたが、あの一家を惨殺したんだろ!」。 この「あんた」という人称から、 この言葉はかなり親しい人物に向けて発せられたと考えられます。 となるとやはり父親じゃないかなあ?
まあ、真犯人=直季の父親ってのはここまでで仕掛けられたフェイクで、 まだ真相は二転三転するような気がしますがね。
そして今回の予告で目立ったもう一つのポイントは、 なんと言っても敬太(ユースケ・サンタマリア)の変貌ですね。 直季の恋人(本上まなみ)と抱き合う直季の姿を見て、 涙を流しながら表情が変貌していく…。怖かったですねえ。 ついに「迷彩服の男」がその真の姿を見せるのか?
さて、もう一つ次回の予想。今回、美那子が「純白のウェディングを着なくては」 みたいなセリフを言ってました。きっと、 純白のウェディングを着た美那子の姿を見て、輝一郎(仲村トオル)は、 例のフラッシュバック現象が発現します。またまた母親出現。 で、「心を惑わされては駄目」みたいなこと言って、 あっちでもこっちでもドロドロの人間模様が…(笑)。
(1998.11.27)
くそ〜!結局父親は誰なんだ〜!
というわけで、エラい思わせぶりに終わった第7回。 結局父親は誰なのか? 今までに出てきた人物だとすると、可能性があるのは
1だと直季と美那子(中山美穂)は異母姉弟ということに? これなら直季がショックを受けた理由もわかりますね。 来週の予告であっさり身を引こうとしてたのもわかります。 でもそれだとハッピーエンド(最後は直季と美那子が結ばれる) になりませんよね? うーん、どうするんでしょう。
2だと今度は輝一郎と美那子が異母兄妹になってしまいますね。 結婚できないじゃん。岡田真澄は著名な画家らしいので、 直季が知ってても不思議じゃありませんが、 それほどショック受けるかなあ? 来週直季が身を引こうとしてるのも謎だし。
どちらにしても、この「美那子の本当に父親」ってのは、 美那子の育ての父親を殺害する動機は持ってますよね。 美那子が虐待されていた、というのを知ったとすれば。 ここまでネームバリューの割に大した役割を持っていなかった岡田真澄が、 いきなり犯人の可能性を秘めた存在としてクローズアップされてきそうです。
そうそう、「美那子の本当の父親」が上のどちらだとしても、 今度は直季や輝一郎が、本当の子供ではない、という可能性がありますね。 これで「異母兄弟で結婚」という問題はクリアできるかも知れません。
(1998.11.21)
輝一郎(仲村トオル)は、幼い頃からから母親(原田美枝子)の歪んだ愛情を受け続けていた。 そして彼の鬱屈した精神はやがて自身の中にもう一つの人格を作り上げて行った。 それは彼の母親自身の人格だった。
そして中学に上がって間もない頃、輝一郎が13歳の時、 輝一郎の「母親の人格」は爆発し、実の母親を殺してしまう。 「輝一郎の心を惑わす者は許さない」という、 母親自身の信念が招いた皮肉な結果であった。 「惑わす者」である母親を殺した輝一郎の「母親の人格」は、 その死体を隠蔽してしまい、それ以降「母親の人格」は出てこなくなる。 輝一郎の本人格はそのことを知る由もなく、 7年の時が過ぎ、母親の失踪が認められ、法的には死んだことになった。
輝一郎が20歳の時、12歳の彼は美那子(中山美穂)と出会う。 「心惑わす者」の存在を感じ取った輝一郎の「母親の人格」は再び表へと出現する。 そして一家惨殺事件を引き起こす。 だが、一家の三人を殺し、肝心の美那子を殺そうとしたところで、 国府(陣内孝則)が家に入ってきたため、逃亡。 美那子は輝一郎から奪った包丁を手にしたまま失神。記憶を失ってしまう。
輝一郎の本人格はこの時横浜の父親と飲んでいたと記憶していたが、 これは日付を勘違いしているか、誤った記憶を後から植え付けられたため。
その後、輝一郎の「母親の人格」はナリを潜めるが、 美那子との再開と結婚を控え、 また15年前の事件の真相を探ろうとする動きに連動するかのように現われ始める。 だが、今度の現われ方は、今までと違い、 本人格と会話をするかのように出現している。 最近になって輝一郎が見かけた「母親の影」は全て彼の 「母親の人格」が作り出した幻。そしてまた、「心惑わす者」を消すために、 「母親の人格」が動き出した……。
この予想のポイントは、あの「母親」の逃げ足が速すぎること。いくらなんで もあれは人間技じゃないだろう。ということで、あれは輝一郎の幻だと断定。
っちゅうわけで、真犯人は「輝一郎(のもう一つの人格)」という予想ですが、 どうでしょう?サスペンス物で「二重人格」ってのはちょっとベタな感じがし ないでもないですが。
(1998.11.15)