テレビの部屋

CM時評

このページでは気が向いたときに気に入ったCMを取り上げて適当に論じてみます。

最終更新日: 2002.04.22
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TOKIO砂漠

トッポ依存症により健忘症にかかった長瀬君、 最近では佐藤浩一に代わり「リゲイン」のCMにも出るようになりました (BGMにあの懐かしの牛若丸三郎太「勇気の印」が使われてるのが個人的なツボ)。

松岡君は空中に飛び交う具を集めながらビビンバを作ってるし、 国分君は手堅いtotoをやってるし、 城島リーダーは電車内でカレー味のプリングルスを吸い込んでます。

山口だけソロCM出演無しかよ。

(もしあったらごめんなさい。私は思い出せませんor見たことありませんでした。)


最近気になるCM 2001新春

21世紀の幕開け、といっても特になんの感慨もありませんが、 お正月のCMから気になったものをピックアップ。


KDDIの逆襲

1年9ヶ月ぶりの更新になりました。 最近KDDIのCMがかなりツボに来ることが多いので、まとめて紹介。


KDDI予告編

10月からKDDとDDIとIDOが合併してKDDIになる、ということで、 10月前からそのCMタレントの豊川悦史、永瀬正敏、浅野忠信の3人に出演交渉をするシリーズが流れてました。

豊川悦史篇
豊川悦史に電話交渉するCMプランナー。
「KDDとDDIでKDDI…」
「はい」
「IDOはどこ行ったんですか?」
「え?あ、ああ、あのIDOはKDDIのDの一つに…」
「考えさせてください」ガチャ
誰もが疑問に思ったことを自分で言ってしまうこの自虐精神が好きです。 ちなみに、本当の会社名は「株式会社DDI」略して「KDDI」であって、 KDDすら含まれてないんですけどね。

永瀬正敏篇
永瀬正敏に出演交渉をしようとしているCMプランナー2人の会話。
「しかし永瀬正敏がやってくれますかね?」
「そこを何とかするのがお前のセンスだろ」
「出た、センス…」
このバージョンは永瀬正敏本人は出てなくて、写真だけ。 ただバージョン違いがあって、そっちでは架空の三流タレント 「中村ユースケ」に乗り換えようとするところで「誰だよそれ」で終わり。

浅野忠信篇
浅野忠信に絵コンテを見せるCMプランナー。
船の舳先に浅野忠信が乗っている絵を指す。
「いや、これは変でしょう」
「時代の先端、というのをイメージしてるんですが…」
「いや、先端と言ってもこれはおかしいでしょう」
これだけでも十分におかしいCMなのだが、 これを伏線としてしまうところにKDDIのCMの貪欲さを感じる。


KDDIスタート篇

豊川悦史篇
「止まらないと撃つぞ、って言ってくれないかな」
「止まらないと撃つぞ、って言ったら止まってくれるかな」
お互いの意思の疎通を欠きながら、ひたすら走りつづける強盗と警官。 「伝わってる?」がテーマ。一応「マイラインはKDDI」のCMらしい。 最近続編がオンエアされました。

永瀬正敏篇
マラソンの先導バイクに乗る永瀬正敏。 2位好きの彼は、トップランナーの妨害をしたりして。
「だってその方が面白いじゃん」
敢えて自分の会社が2位であることを前面に押し出す、 この自虐精神は、マイライン篇で爆発する。

浅野忠信篇
結婚式の会場で突然立ち上がる浅野忠信。
「アイが全てって、アイがあればいいってもんじゃないでしょう」
「待って!アイは素晴らしいよ」
「世の中、アイよりいいものはないんですかね?」
「ez、au、by KDDI」
「iモードよりez web」というのをKDDI風に紹介するとこうなるんですね。 浅野忠信の「人の庭に土足で上がりこんでいくようなキャラクター」をうまく使ってます。 これ以降、浅野忠信は主にauのCMを担当しているようです。


永瀬正敏・DION篇

道に迷い、洋館に入る永瀬正敏。2パターンありました。

チャット篇
「いらっしゃい」「お話しましょうよ」「誕生日は?」「血液型は?」 「結婚は?結婚はしているの?」
「はい」
「…私落ちる」「私も落ちる」「私も」「私も」
「落ちる…?」
そこに残るオカマが1人。
「お話しましょうよ」
これがインターネット。
いや確かに(笑)。
「落ちる」といったネット用語を一般のCMで使ってしまったのもすごい。 しかしネットオカマはホントはこんなにわかりやすくないけどな。

おもてなし篇
「ようこそ、あなたはXXXX人目のお客様です」 「ゆっくりしていってください。まあ、コーヒーでもどうぞ」 「お腹は空きませんか?」
「実はかなり」
「パンをどうぞ」 「ここから先は有料になります!」
これがインターネット。
ちっともインターネットの魅力を伝えるCMにはなってないところがいい。


浅野忠信・ウォークマン付き携帯電話篇

あの絵コンテと同じシチュエーションで、 船の舳先に乗る浅野忠信。イヤホンをしている。
(この時のBGMは、SONYの、かつて猿がウォークマンを聴いていたCMと同じらしい)
「このヘッドフォンステレオは時々携帯になる」
『時代の先端』のテロップ。
「無理だよ。だって俺今船に乗ってんだもん」
いや、まさかあの絵コンテが伏線になっていたとはなあ。 『時代の先端』のテロップのダサダサさ加減も狙いまくり。 このノリがたまらんね。


KDDIマイライン篇

これは3人は出てないCM。
「今まで別の会社だったKとかDとかいうところに任せてはいけないのであります」
「言いすぎだよ!」
「お前さんのとこよりもそのKとかDとかの方が何とかしてくれるんじゃないの?」
他の会社が「マイラインは××」を連呼しているだけなのに対し、 あくまで自虐的なポジションを保っているところに好感が持てます。


豊川悦史・通じてる?partII篇

最初の警官と強盗以来登場がなかった豊川悦史ですが、 続編が最近オンエアされました。

ホテルのフロントマンに扮する豊川悦史。 ボーイに対して一生懸命「チャックが開いてる」ことを伝えようとするのだが、 ボーイには伝わらない。それどころか、豊川悦史の視線を変に誤解し、 顔を赤らめる始末。
しかもボーイにはちっとも通じないのに、なぜかお客がチャックを締める。 「なんであんたが締めんだよ」のセリフがおかしい。


個人的にとにかくツボに来ることが多い、KDDIのCM。 これからも楽しみにしてます。 2位好きの私としても応援してるぞ!

(2000.12.31)


三度あることは…?

今回取り上げるCMは、昨年秋から始まったサントリーのBOSS 7。 新シリーズが始まりました。 なんと今回はラルク・アン・シエル。 彼らはCMなんかに出るようなキャラクターじゃない、と思っていただけに、 正直びっくりしましたね。 彼らを出そう、と思ったサントリー広報の人の発想に拍手です。

ところで、このCMシリーズ、不吉なジンクスがあるんですよね。 最初のシリーズのアーネスト・ホーストは、K1敗退。 クリントン大統領(そっくりさんだけど)は、モニカ・ルインスキーさんとの不倫疑獄に悩まされる。 今年初めからのシリーズの貴乃花は、初場所でいきなり連敗し、春場所も途中から休場。 というように、このCMに出演した人はどうもその後ついていない、という…。 新曲とアルバム発売を控えて、今絶好調のラルクだけに、 このCMに出たからと言って人気が急落することは考えられませんが、 可能性があるとすれば、またメンバーの誰かが麻薬で捕まるとか……。 彼らには是非不吉なジンクスを破って欲しいですね(^^;)。

(1999.04.11)


最近のCMについて'99 3月

うーん、超不定期連載になってますね、このページ。 久々な割には、ネタが少ないです。

SPEED雇用機会均等法崩れる!?

ハウスのゼリーのCMで、ついにSPEEDの上原多香子がピンで登場。 今まではEPSON・カラリオやロートのリセのCMなどで、 バージョンによってクローズアップされるキャラに違いはあれど、 必ず全員分のバージョンが存在してました。 昨年の絵里子・寛子のソロに続き、SPEED解散に向けた準備でしょうか? 4月からのドラマでは絵里子と仁絵が出るらしいし。

まあ、映像自体はいいとして(多香子は美人だし)、 問題は歌の方ですよね。 「Precious Time」の間奏の部分だけを聴いても、 多香子が歌がうまいとは思えないんだけどなあ… (まだ仁絵の方が…)。

織田主任、IDOに異動!?

DocomoのCMで主任を張っていた織田裕二が、IDOのCMに登場。 同じタレントが、ライバル会社のCMに出るようになること自体は珍しくありませんが (車とかビールのCMで多い)、 前作(Docomo)からの間隔の短さがやっぱり引っかかりますよね。

まあ、店の前で立ち止まった織田元主任が、どういう行動に出るのか、 次のCMが楽しみでありますが。

スッココって何だ!?

カルピスのカルピスと桃のCM(商品名わからじ)。 桃「♪あなた色に染めて欲しいの、ドンブラッコ〜」 カルピス「♪君と出逢えて幸せだよ、スッココ〜」 というやりとりの歌詞があります。 で、「ドンブラコ」は「桃太郎」から来てる「桃」のことだろうと想像はつくのですが、 「スッココ」って一体!? カルピスを意味する擬音なのか!? と疑問でした。

ところが、どうやら童話「桃太郎」のバージョンによるそうなのですが、 最初の桃が流れてくるところの擬音は「ドンブラコー、スッコッコー」 と流れてくるバージョンがあるんだそうです。 私は「ドンブラコー、ドンブラコ」だと思っていたのですが。 まあ、そういうわけで、「ドンブラコ」も「スッココ」も桃を意味するキーワードだったということです。

(1999.03.15)


最近のCMについて'98 11月

かなり間が空いてしまったなあ。既に旬を過ぎたCMもあるけど…

(1998.11.25)


プレステのCM・3題

セガは湯川専務が悪夢にうなされているが、 プレステの方は相変わらずCMも好調だ。 最近面白かったCMを3つ取り上げてみる。

うーん、CMを見ている限り当分プレステの優位は続きそうだなあ。 いつまでも湯川専務シリーズだけで引っ張ってていいのか?>セガ。

(1998.08.12)


最近のCMについて'98 7月

またまた結構ネタが溜まってきたので最近のCM特集。 その手のTVエッセイページや掲示板等ではさんざん触れられたネタばかりだけどね。

(1998.07.27)


XI(サイ)

最近お気に入りのCMが、プレイステーション用のゲーム「XI(サイ)」のCM。 「課長、お茶が入りま……あ……」っていう、あの間が絶妙です。 ゲームのルールは良く分かりませんが、 なんかキューブ状の物体を転がして揃えて消すんだな、 ということは十分伝わるので、よくできたCMだと思いますね。

対するサターンは専務が殴られてるし(^_^;)。うーん、大丈夫か?

(1998.06.24)

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とろけるプリンの秘密

華原朋美がハーモニカを吹くCM。 悪いがあの音程ではとても「とろけるプリン」とは聞こえない。 本来

とろけるプリン
/ ̄ ̄\ ̄ ̄\
となるべきなのに、あのハーモニカは
/ ̄ ̄ ̄ ̄\/	      
になってるのだから、聞こえるはずもない。

それはさておきこのCM、バージョンがかなりたくさんあるなあ、 と思っていたらなんと16もバージョンがあるという。 ここで全部列記してみよう (括弧内は華原朋美のリアクション。書いてない場合は単に「違います」)。

(無印は子供のみ。☆は親父が、◇は九官鳥が答える)

なお、他にも「パパパパパフィー」「まるごとバナナ」などに 聞こえる、という意見もアリ。

参考資料:
→→ほりえさんの「とろけるプリン」に関する日記

(1998.06.03)

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最近のCMについて'98 6月

あいやー約1年ぶりになってしまった。

(1998.06.02)

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最近のCMについて'97夏

最近のCMで目についたものを取り挙げてみる。

(1997.08.22)

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篠原ともえか否か?

前回のCM時評から4ヵ月も開いてしまった。 今回はfj.rec.tv.cm(ニュースグループ)などでも話題になってた、 たかの友梨ビューティークリニックのCMについて。

このCMは自分はキレイになれないと思っている女の子に対して、 「心のウサギ」に扮した篠原ともえが勇気づける、というもの。 篠原ともえが、いつものただ明るいだけのキャラクターではない一面を見せるということで、 オンエア当初から話題になっていたCMではある。 だが、やはりオンエア当初から疑問として上がっていたのは 「あの女の子は一体誰なのか!?」、もっと言えば、 「あの女の子は篠原ともえか否か?」(つまり篠原の1人2役)ということであった。

前述のニュースグループでもこの質問は繰り返し発せられた。 だが、その答えはいつも要領を得ないものばかりであった。 というよりも、全く正反対の答えが乱立し、どちらも決め手に欠ける、 という状況だったのだ。

とまあ、このような状況が2ヵ月近くも続いて、結局確かな結論は出ずじまいだった。 どちらかというと、場(ニュースグループ)の雰囲気としては、 最後の「CM NOW に載ってた」という記事の影響で、 あれはシノハラ説に傾きつつもあった。

そしてついにこの状況からようやく解放される時が来た。 似たような質問が「東海ウォーカー」(7/22号)にも出ていたらしく、 それの回答によれば、

つまりは別人、というわけですね。

それにしてもこれだけたくさんの人が「あれはもしかしてシノハラ?」 と思っていたということは、 この2人、背格好や顔のつくりが似ている、ということなんだろうなあ。

(1997.07.22)

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一体いいのか悪いのか

今回はスパ王のCFについてである。2月くらいに入ってからスパ王は、 イメージキャラクターをそれまでの工藤静香からすっぱりと変えて、 和田勉と西村知美という異色の取り合わせを採用してきた。

この人選についてはいろいろと人によって意見があるだろう。 明らかに狙ってる和田勉のボケに対して、 演技なんだか天然なんだかさっぱりわからない西村知美のボケを重ねるという 「ツッコミ不在」の構成は、突っ込み甲斐があると思える人と、 耐えられない、という人と極端に反応が分かれるのではないだろうかと想像する (まあしかしあまり好意的な意見は聞かないが)。

今回取り上げるのは、「今月の目標編」(←勝手に命名)ではなく、 「カルボナーラ編」である。このバージョンの進行を簡単に記すと、

  1. 和田勉(以下勉)「カルボナーラ、買うのなーら」
  2. 西村知美(以下知)「あ、新製品」
  3. 勉「さあ売るよ」
  4. 知「カルボナーラ、カルベロース」
  5. 勉「駄目駄目。全然意味がないじゃない。さあ特訓だ」
  6. 知「カルボナーラ、ガンダーラ。カルボナーラ、買(こ)うてーな」
  7. 勉「いいんじゃない」(OKサインを出す)
という風になる。

しかしこれは30秒バージョンの場合で、これが15秒バージョンになると、

  1. 勉「カルボナーラ、買うのなーら」
  2. 知「あ、新製品」
  3. 勉「さあ売るよ」
  4. 知「カルボナーラ、カルベロース」
  5. 勉「いいんじゃない」(OKサインを出す)
となってしまう。 つまり、「カルボナーラ、カルベロース」に対する評価が、 CMの長さによって180度変わってしまうのだ。

個人的には「カルボナーラ、ガンダーラ」も十分に意味がないと思うが、 それにしても同じCMでも長さによって矛盾してしまうのは困ったもんである (そんなことで誰も困りはしないって?ごもっとも)。

(1997.03.19)

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宇宙に轟くせんだみつお

サラ金の無人契約機についてこのCM時評で取り上げるのは3度目なのだが、 やはりどうしても触れておきたかったので。

その前に、無人契約機のCMの自主規制について触れておこう。 2月頃から、サラ金各社は無人契約機のCMを一部のテレビ局では自粛する傾向にある。 例えばアコムの「むじんくん」の場合、前フリの部分は全く同じなのだが、 例の歌のところが「♪ラララララララ、ラララララララ」になってて、 ビルのてっぺんにある「むじんくん」マークも黄色く塗りつぶされている、 といった具合である(初めて見た時はあまりの違和感に笑ってしまった)。 アイフルの場合、お地蔵さんが出演しているのはいつもの通りだが、 「あ、お自動さんや」というセリフが「あ、アイフルや」に変わってる。 でもって最後にわざとらしく「使い過ぎ借り過ぎに注意しましょう」とか出る。

この自主規制だが、実はテレビ局ごとに違っているようで、 もともとフジやTBSではサラ金のCM自体が流れない傾向にあったらしい。 昔はOKだった日本テレビでは今は自粛してるけど、 テレビ東京では今でも平気で流してたりする。変なの。

で、新しいむじんくんのCM。合コンパーティーかなんかで、 「じゃあせんだみつおゲームしようよ」と言った後、 「せんだ」「みつお」「ナハナハ」、「せんだ」「みつお」「ナハナハ」 と謎のせんだみつおゲームが続いていく……。 最後の「会計は…」「地球寄ってっていいスか?」に対して 「先に寄ってから行けよ」という突っ込みも入れたくなるが、 それ以上に謎なのがこの「せんだみつおゲーム」。

どうやら

  1. 誰かが「せんだ」と言いつつ誰かを指名する
  2. 指名された人は別の人を「みつお」と言いながら指名する
  3. 「みつお」と指名された人の両隣の人が「ナハナハ」をやる
というルールで推移していくゲームのようだ。 「007ゲーム」とか呼ばれるもののバリエーションであろう (「ゼロ」→「ゼロ」→「セブン」→両隣が「バン」で推移する)。 ひたすら反射神経だけで進めていくという、 酒が入ってないとちっとも面白くない類のゲームである。

それにしてもなぜせんだみつお?せんだみつお本人に了解は取ってあるのだろうか。 このバージョンの他にもナイキのパチもんくさい怪しげなスニーカーのバージョンもあるが、 何と言ってもこのせんだみつおゲームのバカバカしさにはかなわないと思った。

→→アコムホームページ・むじんくんCMコーナー

(1997.03.11)

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新聞と語呂合わせ

あまりタイムリーなネタではないが、一度は触れておきたいテーマだったので触れておく。 ただし、元々CMネタというのは地方限定しがちではあるが、 今回のネタは特に関東ローカルなネタなのでそれ以外の地域の人はすみません。

そもそも電話番号の語呂合わせというのは昔から行われてきて、 中には電話番号の制度の変更と共に悲劇を歩んだケースもあった。 東京23区では平成3年の「市内局番の頭に3をつける」と言うのが近年最大の変更で、 「にいまるまるの」と歌っていたところを「さんにいまるまる」と 「の」を抜くことで違和感なくクリアした日本文化センターから、 「さんの」という意味不明の合いの手を入れたツカサのウイークリーマンションまで存在する。 どこかの散髪屋さんでは「291 2960」で「にくい髪つくろー」 と語呂合わせしていたのに3がついたために「みにくい髪つくろー」になってしまって 台無しになってしまったとか(「さあ、にくい髪つくろー」でごまかしたらしいが)。

そんな中、0120で始まるフリーダイヤルが普及するにつれ、 CMを流すような大企業は徐々にその語呂合わせの場をフリーダイヤルへと移行して行った。 「みよいクログロ」だったアデランスもいまや「ゼロゼロクログロ」だし、 全部8並びだったのに3がついて台無しになったダック引越しセンターも フリーダイヤルでは再び全部8並びを取ることに成功している。

ここまでは実は前フリで、今回触れるのは大手新聞各紙の購読申込のフリーダイヤルである。 以下、主観でよくできてると思う順に取り上げる (主観だが、世間の評価とそれほどずれはないだろうという自信はある)。

語呂合わせNo.1に挙げたいのは日経新聞。「21-4946」で「日経よく読む」。 自然だし、覚え易いし、文句無しである。

次が毎日新聞。「468-012」で「読むは毎日」→「読むはまるいちに」と覚えるそうだ。 確かにちょっと苦しいが、自らCMの中で「ちょっと苦しい」とか言っていたので許す。

以下は段々苦しくなる。朝日新聞は「33-0843」。「(朝日は)サンサン、おはようさん」 と覚えるらしい。かなり苦しいが、朝日の降り注ぐ様子(さんさん)と英語のSUNをかけてるのかな。 まあ、まだ「朝日」との関連性が読み取れるだけマシ。

産経新聞は「34-4646」で「ミヨー読む読む」。もはや「読む」という情報以外は残っていないので、 産経でなくても全然OKですね。 最初の頃は「オーソレーミヨー、ヨムヨム」とか宣伝してましたね。

あ、実は読売新聞のは知らないです。誰か知ってたら教えてください。

で、実はここまでも全部前フリのようなもので、 私が言いたかったのは最後のこれなのだ。 栄えある語呂合わせワースト1に輝くのはッ! 東京新聞だッ! 「026-999」で「お風呂でキュッキュッキュ」。 全然新聞と関係ないじゃん! こんなんしか残ってなかったのかねえ、それにしても。

てなわけで今年もよろしくお願いします。

(1997.01.10)

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最近のCMについて

最近見たCMで目についたものを並べてみた。

(1996.11.19)

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化粧品と女の戦い

最近、人気女優のメグ・ライアンが出演しているピュールポーという化粧品メーカーのCMがある。 この中でメグ・ライアンは記者達に囲まれながら「洗顔を過信しちゃだめよ」と言う。

このCF、明らかに同じ化粧品メーカーのヴァーナルのCMを意識したものだと思われる。 こちらのCMはやはり女優のシャロン・ストーンを採用し、「私は洗顔だけです」 と言って石鹸を宣伝しているのだ。

果たして消費者はどちらを信じればよいのだろうか。

(1996.10.11)

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小林亜星の魔力

ちょっと時期的にはハズしたかも知れないが、やはり書いておかざるを得ないので書いておこう。

小林亜星と言えば昔から耳に残るCMを作るので有名だ。つい独り言で 「パッとさいでりあ〜」と口ずさんでしまった経験は誰にでもあるのではなかろうか (はたしてそうかな)。その亜星節がいかんなく発揮されたCMが 大洋漁業ことマルハのCMである。

他社のCMでもその傾向は見られるものの、マルハのCMの場合には予算がないからか、 より「製品の名前を連呼する」という傾向が目立つ。まだ曲を作ってる だけのうちならばよかったが、「マルハの牛丼、中華丼」のあたりからは 本人が歌い出しちゃったものだからその連呼ぶりに拍車がかかって、 もう誰も止められない状態。 そしてついにあの「カップDEライス」のCMが誕生する。

このCMはマルハにしてはかなり金がかかってると思われる。 なにしろ、タレントが出ている(笑)。何者だかはわからないが、 とにかく女が歌って、カップDEライスを持ち上げたり回ったりする。 この曲もまた耳について離れないタイプのツボを押えている。 JASRACが怖いので歌詞は書けないが(笑)、 特に途中で入る合いの手の「待ってた! 待ってた!」のフレーズは、 「もしかしたら俺もこんなのを待ってたのかも知れない」 という気にさせるくらいのインパクトがある。

「レンジで煮魚1分半」の方は、例のごとくただ商品を大写しにして亜星本人が歌っているだけだが、 この2つが大抵セットになって放送されるので対になって覚えてしまう。 まさに亜星おそるべし、である。

最近ではサイデリアの歌を岩崎宏美が歌っているのを見て、またまたびっくりした次第である。

(1996.08.30)

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サラ金各社の自動契約機のCMについて

去年くらいからサラ金の各社はこぞって「無人カード契約機」なるものを 宣伝し始めた。各社ともネーミングに工夫を凝らしているようだ。

これらの中ではアコムの「むじんくん」が「無尽」とかけていて サラ金地獄の泥沼ぶりを暗示していて秀逸なネーミングであるとか、 アイフルのお自動さんのキャンペーンで地蔵の着ぐるみを着て炎天下 ティッシュを配っている人達は大変だけど喋らない地蔵はやっぱり不気味だぞとか、 そういう話はとりあえず置いておこう。

ことTV-CMに限っていうと、他社の追随を許さず異彩を放つのは何と言っても プロミスの「いらっしゃいましーん」であろう。 ヤキソバンのCMによってすっかり二枚目からイロモノへと定着したマイケル富岡を起用し、 その濃さを全面に押し出したくどい作りになっている。 他者のCMがただ人がいないことを強調しているのに過ぎない中、 ちゃんと使い方から土・日・祝日までやっているということまで伝えているのだから、 広告としてみても優れていると言えよう(もっとも、あのCMではマイケルの濃さに 目を奪われてしまって本当に内容が伝わっているかは疑問であるが)。

しかしプロミスには「いらっしゃいましーん」のCMとは別にもう一つプロミス自身を 宣伝しているCMもある。こちらは「いらっしゃいましーん」のCMに輪をかけて濃い。 というか、非常にシュールな映像になっている。見たことのない人のために一応 簡単に説明しておくが、キャストは「いらっしゃいましーん」と同じくマイケル富岡と もう一人の女である。例のごとくマイケルが歌を歌っているのだが、 内容は「あなたの所へ池袋」や「抜け駆けするのは錦糸町」といった、 地名を織り込んだ駄洒落になっている。そして何より映像がシュールだ。 はっきり言って、初めて見たら何のCMだかわからないであろう。 恐らくあの地名はプロミスがある場所を歌い込んでいるのではないかと思うのだが、 結局プロミスという言葉は歌の中には出てこない(最後に一言言うだけ)。

私はこのプロミスのCMはもしかしたらCM史上に残る傑作の部類に入ると思うのだが、 深夜でないとなかなか見られないのが非常に残念だ。

(1996.08.28)

→マキ・タイアップ曲集

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