音楽の部屋
1996邦楽ベストセレクション
一番下へ
私KTRが独断と偏見で10曲選んでみました。
- チェリー/スピッツ
- タイアップなしでミリオンを達成し、
ロビンソン以降のスピッツのブレイクぶりを証明する結果となったシングルです。
スピッツはまだ「出せばミリオン」の域までは達していませんので、
この曲の場合はやはり曲の良さがヒットの大きな要因でしょう。
カラオケ人気も高いです。
- クラシック/JUDY AND MARY
- 約10ヵ月の充電期間を経て出された、新生ジュディマリを占うシングルでした。
アニメ主題歌になってジュディマリ初のミリオンになった「そばかす」よりも
私はこちらの曲の方が好きです。シングル曲では珍しくTAKUYAの作曲なんですよね。
シンプルで透明感のある曲だと思います。
- Don't wanna cry/安室奈美恵
- TKファミリーに加わって'96は大活躍した安室奈美恵でしたが、
彼女の曲から1曲選ぶとしたらやはりレコード大賞にも輝いたこの曲でしょう。
邦楽らしくない、ブラックな曲調とダンスが妙にマッチしてました。
それまでの曲にはクレジットされてなくてもバックには必ず
スーパーモンキーズがいたのですが、
この曲では黒人ダンサーに代わりました
(メドレーやる時もこの曲だけは専用のダンサーがつくようです)。
安室本人も一番気に入っているようです。
- 愛の言霊〜Spiritual Message/Southern All Stars
- この曲ではサザンの、桑田佳祐の底力を見た、という感じがしました。
何と言っても歌詞がすごい。一回聴いただけではとても、
日本語であることすらわかりません。
日本古来の祝詞、祭り、呪文と言った要素を散りばめながら、
フランス語風にも聴こえてしまうという、
桑田佳祐でなければ書けないような詞ですね。
- DEPARTURES/globe
- 96年の1月1日発売ですから、丸一年売れ続けたことになるわけですか…。
270万枚を越える大ヒットになった曲です。
小室哲哉が自ら参加したユニットglobeの4枚目のシングルで、
この曲のヒットによりアルバム「globe」は370万枚の大ヒットを記録しました。
初めて聴いたとき涙が出た、とKEIKOとMARCが言ってましたので、
本人達にも相当思い入れの深い曲だったのでしょう。
- 愛の才能/川本真琴
- 岡村靖幸プロデュースということで注目を集めた、川本真琴のデビューシングルです。
独特の歌声と早口のサビの部分が印象に残る曲です。
深夜帯のCFスポットなどから徐々にメディアに露出し、
スマッシュヒットになりました。
2曲目以降からは彼女自身がプロデュースしてるようです。
- 恋心/相川七瀬
- 織田哲郎プロデュースの相川七瀬も1年で大ブレイク。
1stアルバムは200万枚突破しました。
この曲は彼女が17歳の時に初めてもらった曲だそうで、
これが歌えるようになるまで、ということで温めていた曲だそうです。
やはり織田哲郎作曲の「咲き誇れ愛しさよ」(Wink)にも似てますね。
- アジアの純真/Puffy
- 大活躍だった2人組Puffy。1st、2ndと連続でミリオン達成は史上初。
レコ大新人賞は当然でしょう。早くYumiちゃんの怪我が治るといいですね。
2曲から曲で選ぶなら私は「これが私の生きる道」を取りたいのですが、
やはりここは井上陽水大先生の詞に敬意を表して、
こちらの曲をセレクトさせていただきました。
「なんで『白いパンダ』なんですか?」「パンダは黒地に白か?
違うだろ。白地に黒だろう。だからだよ」
という説明になってない説明が最高です。
- BELOVED/GLAY
- '96最もブレイクしたロックバンドと言えば彼らでしょうか。
ビジュアル系からここまでメジャーになるのは難しいのですが、
この「BELOVED」は有線から人気が出た、
という紛れもない「本物」のヒット曲でした。
- どうしようもない僕に天使が降りてきた/槙原敬之
- 一時期ヒゲまで貯えてガイジンになっていたマッキーが戻ってきました。
彼の作る詞は、まさに5分間のドラマですね。
是非一度、プロモーションビデオを全編通して見てみてください
(そんな機会は普通ないか)。
1996総評
'96を象徴する3つのキーワードを挙げるとすれば
「小室ファミリー」「プロデューサー」「沖縄」でしょうか。
小室ファミリーは安室・globe・華原朋美の3組がヒットを連発。
この傾向は'97も続きそうです。
ただファミリー全体が好調かと言うとそうでもなく、
H Jungleの3曲目はハズしましたし、
TRFなども人気は一時期よりも大分低下しています。
はたしてTKの時代はいつまで続くのでしょうか。
2番目のキーワードはプロデューサー。小室哲哉、小林武史の
「2人のT.K」はもちろんですが、その他にも
「2人のT.O」奥田民生と織田哲郎、
川本真琴プロデュースの岡村靖幸、
ポケットビスケッツプロデュースのパッパラー河合、など
プロデューサーの活躍が目立った年でもありました。
3番目のキーワードは沖縄。沖縄アクターズスクール出身の女の子達の活躍が目立ちました。
安室奈美恵は言うまでもないですが、「スーパーモンキーズwithout安室奈美恵」の
MAXまでもかなりヒットしましたし、SPEEDも2曲で大ブレイクです。
この他にも阿波根綾乃、知念里奈、D&Dなどなど。
さて'97はどんなアーティストがヒットするでしょうか。
脚注
シングルで「出せばミリオン」が確実なアーティストと言えば
B'zとミスチルの2組だけでしょうか。
B'zは連続ミリオン記録を着々と更新中です。
ミスチルは「マシンガンをぶっとばせ」がミリオンには届きませんでしたが、
これはアルバム「深海」からのシングルカットだったので、
アルバム持ってる人はなかなか買いづらいものがあったのではないでしょうか。
戻る
1stアルバムが200万枚突破した、というアーティストは96年末現在で4組。
MY LITTLE LOVER(evergreen)、globe(globe)、相川七瀬(RED)、華原朋美(LOVE BRACE)です。
いずれも95年以降デビューしたアーティストで、
いわゆる大物プロデューサーがバックについている(笑)のが特徴です。
アルバムでミリオンは珍しくなくなった昨今ですが、
200万枚超となるとやはりそうそうできるもんではありません。
結構ヒットしてるアーティストでもベスト盤などに限られてきます。
上で挙げたアルバムはいずれもデビューからのシングル3〜4曲が含まれており、
1stでありながらベスト盤的な性格を持っていたところが有利に働いたものと思われます。
まあ、詰まる所はプロデューサーの戦略が良かった、ということになるんでしょう。
なお、Puffyの「AmiYumi」はミニアルバムだということで1stの対象から除外するならば、
彼女達も達成できるかも知れないですね。
戻る
音楽の部屋へ
音楽関連リンク
新着情報
趣味の館へ
KTR:ktr@bf7.so-net.ne.jp