音楽の部屋
2000邦楽ベストセレクション
一番下へ
アルバム部門
総評
2000年の10曲
例によって、順位は特につけずに10曲選んでみました。
- Hello Another Way/the brilliant green
- 世間的には「angel song」の方が売れてるみたいですが、
私はこっちの方が好きだなあ。
王道ブリグリソングが帰ってきた、という感じです。
- ウソツキ/Something ELse
- この曲を初めて聴いた時、サムエルが化けた!と思いました。
こういうタイプの曲を歌う人ってあんまりいないので、
これからもこの路線を進んでいって欲しいですね。
- マシマロ/奥田民生
- いやあ、やっぱ奥田民生はいいわ。
このやる気のかけらも感じられない曲調と歌詞。
しかも「マシマロは関係ない」と来たもんだ。
- 放浪カモメはどこまでも/スピッツ
- 今年はようやく活動再開。
スクーデリア・エレクトロの石田小吉氏と共同プロデュース体制になり、
シングル2枚、アルバム1枚をリリースしました。
この曲は「メモリーズ」との両A面シングルで、
ポップなスピッツサウンドを見せてくれました。
- 青春/↑THE HIGH-LOWS↓
- まんまブルーハーツですが(笑)、いいものはいい。
もう一歩行くと幼稚になってしまいそうな歌詞ですが、
そのギリギリさがたまらない。
- Your Song/LOVE PSYCHEDELICO
- 新人賞枠を飛び越えてエントリー(笑)。
いや、来年間違いなくブレイクするでしょう。
1/11発売のアルバムが待ち遠しい。
歌詞カードがじっくり見たい(笑)。
- How You Like Me Now?/m-flo
- m-floもいいなあ。もはや円熟の域に入ってきたというか。
ラップとヴォーカルのバランスがいいですね。
- サウダージ/ポルノグラフィティ
- 「アポロ」の一発屋で終わるかと思われたポルグラですが、
どうやら人気も定着してきた模様。
1週目よりも2週目の方が得点が伸びていたりするのは、
単なる固定ファンだけではなく、楽曲の良さが認められている証拠です。
- if.../DA PUMP
- DA PUMPも成長を続けてますね。
ラップ部分も随分本格的になってきましたし。
ジャニーズの妨害にめげずに頑張ってください。
この曲、多人数でカラオケで歌うとメチャメチャ盛り上がります(笑)。
ラップ部分が最高。
- ボーイフレンド/aiko
- 彼女のメロディメーカーとしての才能には舌を巻くばかり。
あくまで王道ポップスでありながら、
先の読めないメロディラインはもはや職人芸。
紅白では「テトラポッド」を思いっきり叫んでください(笑)。
次点
10曲には漏れたけど、いい曲です。
- Love, Day After Tomorrow/倉木麻衣
- 今年はパクリ疑惑や父親騒動やらで有名になっちゃいましたね。
私は曲そのものはそんなに似てるとは思わないんですが、
確かにPVとか売り方は似てるかも。
お互い、相手にはないものを持っていると思うので、
それぞれの個性を活かして頑張って欲しいですね。
- 罪と罰/椎名林檎
- 最初は同時発売された「ギプス」の方が聴きやすかったんですが、
聴き込んでいく内にこっちの方が良くなってきました。
しかしアルバムを聴いてしまった今となっては、
あの流れの中の1曲としか考えられなくなってる…。
- vogue/浜崎あゆみ
- 世間的には「SEASONS」なんでしょうが、私は敢えて
あゆ3部作の中で、一番「絶望」に近い曲(笑)。
ラテンっぽい曲調の中で、「あとは散るだけ」と歌う、
そのせつなさがたまりません。
こんな暗い曲があるのか、と思っていたら、「Duty」はもっと暗かった…。
- HOTEL PACIFIC/SOUTHERN ALL STARS
- 世間は「TSUNAMI」なんでしょうが、
私はやっぱりサザンはこういう系統の曲が好き。
今年は健在ぶりを存分にアピールしましたね。
この安っぽいラテン歌謡っぽさがたまらない。
- 楽園/平井堅
- 「王様のレストラン」のエンディングテーマだった
「Precious Junk」の頃から知ってるので、新人には入れてあげない!(笑)
今年は「楽園」のロングヒットに始まり、見事なブレイクを遂げましたね。
一発屋にならなかったようで一安心。
これからも貴重な男性R&Bシンガーとして活躍して欲しいものです。
新人賞
今年も新人特別枠を設けました。
ちなみに、昨年の新人賞からは
「19」「aiko」「小柳ゆき」「ポルノグラフィティ」がブレイクしましたね。
- time after time/EARTH
- ポストSPEEDを狙うダンスユニットが山ほど出ています。
個人的に一オシがこのEARTHなんですが…。
どうもavexの売り方が弱いんだよなあ。
ダンスと歌唱力はズバ抜けていると思うのですが
(確かに華がないけど)。
いまだデビュー曲のこの曲を超える曲が出てないのも問題。
頑張れ!
- Myterious Eyes/GARNET CROW
- Being系のGIZAからデビュー。
主に「コナン」の主題歌をやってますが、
Beingらしい透明感のあるヴォーカルがいいと思います。
- I will.../[iksi:d]
- ヴォーカル・小玉キョウの個性的な声が印象的。
声が出ないのか、それともこういう声なのか、
判断が迷うところですが(笑)。
- Yesterday&Today/Do As Infinity
- 浜崎あゆみの作曲で知られるD・A・Iこと長尾大が、
自らユニットを作ってデビュー。
avexお得意のパターンで、タイアップつきシングル連続リリースしてますが、
まだそれほどブレイクはしてないもよう。
中ではこの曲が一番良かったかな。
- しずく/奥田美和子
- 大江千里プロデュース。
アニメ「GTO」のエンディングテーマでした。
正統派女性ヴォーカルとして頑張って欲しいものです。
- ナンダカンダ/藤井隆
- 浅倉大介+MC.GAKUというコンビの手により、
お笑いに走らず真面目に歌った曲。
サビが結構耳に残りますね。
- 月光/鬼束ちひろ
- 「私は神の子、この腐敗した世界に堕とされた」
まだ20歳にして、この歌詞の世界観は一体?
これからどんな世界を見せてくれるのか、楽しみです。
- RUN!RUN!RUN!/大槻真希
- 元ジュンスカのJUNTAプロデュース。
元気のいい女性ヴォーカルって最近あんまりいないんで、
頑張って欲しいです。
3枚選びました。しかしこれって、
2000年のアルバム売上の上位TOP 3と同じなんですよね。
私ってばミーハー…
- 勝訴ストリップ/椎名林檎
- 完成度という面では他の追随を許さない。
曲順・曲間も含めて作品になってます。
シャッフルで聴くことを許さない、というか。
特に「ギプス」〜「闇に降る雨」〜「アイデンティティ」〜「罪と罰」
の流れは、まさにノンストップ
(PV「性的ヒーリング其の二」でもこの4曲はつながってましたね)。
個人的には「アイデンティティ」「浴室」「ストイシズム」
といったあたりが好きです。
- Delicious Way/倉木麻衣
- 今年No.1セールスのアルバム。
シングルが4曲入ってますが、
アルバムオリジナル曲にも結構いい曲が多い。
タイトル曲「delicious way」や、
ファンの人気も高い「happy days」など。
400万枚も売れたのに、シングルカットでごまかさずに
ちゃんと新曲を出したのも好感が持てました(笑)。
- Duty/浜崎あゆみ
- 過去の2枚のアルバムは、どちらかというとシングルの寄せ集め、という感じが強かったですが、
3rdアルバムのこのアルバムは、まさに「アルバム」としての作品になってます。
今年はシングルカットを除くと、あゆ3部作と「M」だけ、
とシングルが少なかったせいもあるのかも知れませんが、
あゆ3部作でも見せた「絶望からの再生」というテーマに沿って、
アルバムの曲順も構成されていました。
特に2曲目(実質的な1曲目)の「Duty」には参った。
歌番組で見せる明るいキャラクターやバカっぽい喋り方とは対照的に、
彼女の詞の世界や歌に対する姿勢には切羽詰ったようなギリギリ感が常につきまとっていた。
その集大成が「vogue」の「咲き誇り、その後はただ静かに散るだけ」であり、
「Duty」の「確かに一つの時代が終わるのを僕はこの目で見たよ、
だけど次が自分の番だとは知りたくなかったんだ」という歌詞に現われていると思う。
人気絶頂の彼女だが、いつ辞めてもおかしくない危うさがある。
個人的には彼女は自ら幕を引くんじゃないかな、という予感がしている。
それがいつのことかはわからないけれど。
今年の音楽を題材にして、いくつかトピックを取り上げてみましょう。
ベスト盤相変わらず人気
GLAYの「REVIEW」を機に始まったと言われるベスト盤リリースですが、
2000年になっても相変わらず続いています。1999末のスピッツ、大黒摩季、ドリカム、
The gardens、JUDY AND MARY、KinKi Kids、TUBE、岡本真夜、エレファントカシマシ、
Chara、浜田省吾、サザンのバラードベスト第3弾、GLAY、小島麻由美。
いやーいっぱい出てるなあ(しかい上に挙げたののほとんどを買ったりレンタルしてる俺もどうかと思うけどな^^;)。
もうベストを出していないアーティストの方が少なくなっちゃいましたね。
大物では、ミスチルとラルクくらいかな?ラルクは2001年春にベストをリリー
スする、という噂もあるので、益々ベストを出していないアーティストは貴重
になりますね。
(2000.12.28)
相次ぐ活動休止
2000年はバンドやグループの活動休止も目立ちました。
3月のSPEEDの活動休止はまあ昨年から予告されていたことですし、
2000年になってからは実質的な活動はしてなかったのでアレですが、
BLANKEY JET CITY、シャ乱Q、LUNA SEA、THE YELLOW MONKEY、
と長いこと活動してきたグループが活動休止やら終幕やら活動休憩やらしてしまいました。
世紀末、ということでこういうことになったんでしょうかね。
男性ヴォーカル復活の兆し
90年代後半から女性ヴォーカルに押され気味だった男性ヴォーカルが、
復活の兆しを見せています。
シングル売上No.1, No.2はサザンと福山雅治でした。
バンドが中心だった男性ヴォーカルの中で、
本格派R&Bの平井堅のブレイクもありました。
ポルノグラフィティも一発屋の危機を乗り越え頑張ってます。
ただGLAYもラルクも絶頂期は過ぎてしまったような感があるので、
このまま後続の新鋭が出てこないと復活の兆しも一過性で終わってしまう可能性もありますが。
そういう意味じゃ層はまだまだ女性の方が厚い感じですね。
ソロヴォーカリストだけでも、
aiko、椎名林檎、浜崎あゆみ、倉木麻衣、宇多田ヒカル、小柳ゆき、
とバリエーションが豊かですからね。
(2000.12.30)
大阪出身アーティスト活躍
2000年は大阪出身アーティストが活躍しました。
GIZAの倉木麻衣は別としても、aiko、花*花、矢井田瞳、などなど。
地方色豊かになると面白いですね。
シンガーソングライターの時代
自分で作詞や作曲をするアーティストが増えてきました。
鬼束ちひろもそうですし、矢井田瞳もそう。
ポルノグラフィティも「サボテン」では作曲をメンバーのシラタマがしてますし、
全曲作詞してきた浜崎あゆみも「M」でついに作曲まで始めました。
ただ歌うだけの歌手は淘汰される時代になってきたのかな?
(2001.01.06)
音楽の部屋へ
音楽関連リンク
新着情報
趣味の館へ
KTR:ktr@bf7.so-net.ne.jp