映画の部屋
映画日記2002
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- バイオハザード (2002.9)
- ベストセラーゲームの映画化。
原題「Resident Evil」……って思ってたらオープニングでは
「BIO HAZARD」って出てたなあ。でもエンディングでは「Resident Evil」になってた。
ミラ・ジョボビッチが相変わらずいい脱ぎっぷりですねえ(笑)。
もう必然性のカケラもないセクシーな衣装だし(笑)。
ストーリーとしては、原作ゲームの持つ「ジワジワくる怖さ」
ってのがあまり再現されてなくって、
単なる物量で攻めてくるパニック映画と化してしまってましたね。
正直、バイオハザードによる感染よりも、
レッド・クイーンの容赦ない防衛システムのほうが怖えーよ(笑)。
(2002.09.22)
- リターナー (2002.9)
- 2本目は邦画。金城武・鈴木杏主演のSFアクション。
宇宙人の侵略に滅亡寸前の82年後の地球からやってきたミリは、
凄腕の奪還屋ミヤモトに未来の戦争を止めるための「ある物」の奪還を依頼する。
しかしその「ある物」は既にミヤモトの仇敵・ミゾグチの手に渡っていった…。
いやあ、エンターテインメントに徹した作品ですねー。
確かに「E.T.」「ターミネーター」「未知との遭遇」
「マトリックス」「エイリアン」などなど、
元ネタを挙げればキリがないんですけど
(特に宇宙人の造型はあまりに「まんま」ですが)、
とことん娯楽に徹していて面白い。
伏線の張り方も丹念ですね。
鈴木杏ちゃんはいい女優になりそうだなあ。
(2002.09.22)
- サイン (2002.9)
- 三連休の中日、久々に3本ハシゴしてきました。
まず一本目はM.ナイト・シャマラン監督の話題作。
神父だったグラハムは、最愛の妻の事故死を機会に神への信仰を止め、
農夫となって子供二人と弟と静かに暮らしていた。
しかしある日突然トウモロコシ畑に大きなミステリーサークルが出現し、
飼い犬たちは凶暴化し、娘はモンスターを見たと言い…。
世界が変わる時、全ての「予兆」の意味が明らかに…
何とも「思わせぶり」な映画だなあ、と思いました。
なかなか本題に踏み込まない。
そこがじれったくもあり、演出でもあり。
「盗聴防止ヘルメット」とかのくすぐりもあったりして、飽きさせないのですが、
正直最後の方まで「一体何がやりたいんだろう?」
という疑問は拭えませんでしたね。
最後の最後に「なるほど〜」と思わせるところはさすがにシャマラン監督でしたが。
(2002.09.22)
- ピンポン (2002.8)
- 松本大洋原作の映画化。主演・窪塚洋介、脚本・宮藤官九郎。
なんでこれが単館ロードショーなんですかね。
おかげで、ちょっと遠くの映画館まで行く羽目になりました。
しかもお盆だってのにエライ人の数。レディースデー(水曜日)だったってのもあるんでしょうけどね。
内容はほぼ原作をトレースしてます。いくつかはしょってますけどね。
セリフとかもほとんど一緒。
ペコを演じる窪塚とバタフライ・ジョーの竹中直人はちょっと違和感がありますが、
それ以外のキャストはほぼ原作のイメージ通り。
特にスマイルはピッタリ過ぎてびっくり。
この役者、スマイル以外の役ができるのか??ってくらいハマってました。
ペコも最後の方になってようやくエンジンがかかってきたって感じですね。
3mジャンプスマッシュやヒーローポーズはカッコぶーでした。
かと言って誰なら良かったかと言われると思いつかないんですけどね。
(2002.08.14)
- トータル・フィアーズ (2002.8)
- 原題「The Sum of All Fears」。トム・クランシー原作のジャック・ライアンシリーズ第4弾。
ちなみに前3作は「レッドオクトーバーを追え」「パトリオット・ゲーム」
「今そこにある危機」。前2作はハリソン・フォードがジャック・ライアンを演じていましたが、
今作はベン・アフレックということで、随分と若返りました。
っつーか若返り過ぎだろ。前作では確か妻子もいたような気がしましたが、
今作では婚約前の恋人とイチャイチャしてます。
じゃあ前作よりも前の話?と思うと、事の重大さからするとそうとも思えないし…。
まあ、いいや。「ジャック・ライアン」というキャラを色んな人が演じているシリーズだと思っておくことにします。
アメリカ本土での核爆発後の対応、が今作の見所なわけですが、
うーん、核爆発の描写がいまいち軽くないか?
なんかただの巨大な爆弾、って感じ。
本当の核爆弾だったら、大統領もライアン夫妻も数年であの世行きって感じですが…。
まあ、そういう甘い点はさておけば、面白かったです。
結論としては、いくらCIAが頑張ろうとも、
大統領がアホだと世界は滅びる、ということで。
(2002.08.14)
- マジェスティック (2002.7)
- 「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のフランク・ダラボン監督作。
ジム・キャリーが好演してます。
戦後の「アカ狩り」に目をつけられてしまったハリウッドの新進脚本家。
ヤケ酒を飲んだ帰りに橋から車ごと川に転落し、見知らぬ海岸で目を覚ましたときには記憶をなくしていた。
彼のことを「ルークが帰って来た」と歓迎する町の人たち。
しかしいくら思い出の場所に行っても彼は記憶を戻さない。
それでも町の人々と溶け込み、やがて生家の映画館「マジェスティック」を再建する彼の前に、FBIの手が…。
彼がルークでない、ということは観客はみな知ってるわけですが、
そのギャップを通してルークという人物(結局出て来ないわけですが)
の人となりが詳しく語られるという手法はうまいですね。
で、また街の人たちがいい感じ。特に老人たちがみないい味出してるなあ。
クライマックスの画面はやっぱりジーンと来ました。
地味ながらいい映画でした。
(2002.07.15)
- スターウォーズ・エピソード2・クローンの攻撃 (2002.7)
- 前評判はあまりよくないエピソード2ですが、まあお祭みたいなもんですし。
…実は他にめぼしいのがなかったというのが本当のところなんですけど。
っていうか、実はスターウォーズを劇場で観るのは初めてだったり。
いやあ、アナキン青年がすっかり女たらしに成長して(笑)。
暗黒面に目覚める伏線もかなり張られてますが。
ヨーダ、強えー!っていうか、あの動きができるのになぜ杖が必要?
しかしパドメって元王女とは思えぬじゃじゃ馬っぷりというか。
まあレイア姫もそんなんだったし。
しかしこのサブタイトルだとクローン軍団が敵として攻撃してくる、
と誰もが思うと思いませんか?これが今回一番びっくりしたところだったり。
あの賞金稼ぎ(ジャンゴだっけ)に全く同じクローンが一人いる、
という伏線は結局何だったんだ。エピソード3にもう一度出てくるってこと?
(2002.07.15)
【追記】よっこさんに教えていただきました。
あの、息子だと思っていたのがジャンゴの真性クローンで、
旧3部作にも出てくるボバ・フェットなんですね。
ってボバ・フェットってどんなキャラだったかもう忘れてるんですけど(^^;)。
また旧3部作見直さないとダメだなあ…。
(2002.07.18)
- 少林サッカー (2002.7)
- 「地球は危険だ。火星に帰れ。」
いやあ、ようやく観てきましたよ。6月中はどうしても機会がなくって、
このままでは終わってしまうかも…と思っていたのですが、
予想外の(?)ロングヒットとなったお陰で観に行けました。
期待を大幅に上回る楽しさでした。もうオープニングから爆笑。
2時間笑いっぱなしでした。すげーよ。一押し。
これは映画館での一体感も大きいなあ。
ビデオで観る人は、是非友人を誘って大勢で観ることをオススメします。
しかしこういうのを観ると実写のパワーってのを感じますねえ。
これと同じことをアニメやフルCGで作られても面白くないもんなあ。
ワイヤーアクションやCGを駆使しても、
やはり実写には実写ならではの良さがありますね。
(2002.07.14)
- 冷静と情熱の間に (2002.6)
- これも帰りの飛行機で上映してました。
竹野内豊とケリー・チャン主演。
豪華な共演者にふんだんなイタリアロケ、とお金かかってるなあという印象。
内容は誤解が誤解を生むすれ違い系ラブ・ストーリーなんで、
こういう機会でもなければまず観ることはなかっただろうなあ。
エピソードの繋げ方(回想を途中に入れるとか)が中々うまいと思いました。
ちょっと真っ直ぐ過ぎて照れてしまいますが、
エンディングも余韻があっていいですね。
ところで原作ってRossoとBluの2つに分かれているけど、
これって順正パートとあおいパートってことなんですかね?
(2002.07.01)
- ハイ・クライムズ (2002.6)
- 帰りの飛行機で上映していたのを鑑賞。
幸せな結婚をした女弁護士だったが、
その夫が突然軍からの告訴を受け逮捕されてしまう。
夫にはかつて海兵隊の特殊部隊員としての知られざる過去があった。
「無抵抗の村人たちを虐殺した」罪で告訴され、
「軍の陰謀だ。罠に嵌められた」と妻に弁護を依頼する夫。
次々と迫る軍の妨害を受けながら、
妻は夫の無実を信じて陰謀の証拠探しに奔走する。
主人公の女弁護士(アシュレー・ジャド)をサポートする、
海兵隊出身の元アル中の弁護士を演ずるモーガン・フリーマンがいい味出してます。
謎解き、サスペンス、演出など非常に面白かったのですが、
ちょっと最後は納得行かないかなぁ…。
そこまでひねらなくとも。
(2002.07.01)
- アザーズ (2002.5)
- 映画の日(勝手に)3本立て第3弾。トム・クルーズ製作、ニコール・キッドマン主演の、
「夫婦最後の作品」。
第二次大戦後のイギリスの古城を舞台とした正統派のゴシックホラー。
あんまり謎に期待してはいけませんが、
全体として非常にうまいつくりだと思いました。
光と音の使い方がうまいなあ。
あと「その他の存在」の引っ張り方が非常にうまい。
最後の最後の方まで、本当にいるのか、それともただの狂言なのか、
わからないような作りになってます。
あまり語るとネタバレになってしまうのでこれくらいで。
(2002.05.03)
- ビューティフル・マインド (2002.5)
- 映画の日(勝手に)3本立て第2弾。ラッセル・クロウ主演、
精神病を克服した天才数学者の、実話をベースにした物語。
と聞いてたんですが、結局克服してないじゃん(笑)。
いや、確かに演技は素晴らしいものがありました。
さすがアカデミー主演男優賞。
歳とった後も見事だし、
イっちゃってるサイコさんぶりも見事。
でもちょっと2時間半は長いかなあ。もう少しコンパクトにできたような。
しかし最後のスピーチでの奥さんに対する「You are all my reasons.」ってセリフに対する
「君がいて、僕がいる」っていう字幕はどうなんだろうなあ。
「私は“理”(reason)を追い求めてきた」っていう主題でスタートしたスピーチの、
オチとしてのあのセリフなんだから、もうちょっとなんかニュアンスを伝える訳があったんじゃなかろうか。
戸田奈津子さん、最近いまいちだという評判ですねー。
(2002.05.02)
- モンスターズ・インク(吹替版) (2002.5)
- 映画の日かつ平日に観られるチャンスなんて、年に何回もない!
ということで、この日は3本ハシゴしてきました。
まず最初は3月に立川シネマシティでフラれたモンスターズ・インクのリベンジです。
時間的に早い時間は吹替版しかやってないのと、
ネットなどの評判でも吹替版がかなりいいらしいということで、
迷うことなく吹替版を選択。
フルCGアニメも今ではあまり珍しくはなくなってますが、
これは単純に話としてなかなか面白かったです。
人間の子供を怖がらせることでエネルギーを得るモンスターたち、
でも子供たちに直接触れられると消滅してしまう、という設定が絶妙。
そして人間界とモンスター界をつなぐドアの設定が秀逸。
圧巻は後半のスピード感溢れるチェイスシーン。
CGならではのスピード感で、これは普通のアニメにも、
実写(特撮)にも無理だろうなあ、と思いました。
要所要所の英語が日本語に差し替えられていたり、
エンドロールのNG集(あり得ねー)まで、
非常に凝った造りで、90分という短さでよくまとまっていた秀作です。
ただ、本編に入るまでが長かったな…。
(2002.05.01)
- 千と千尋の神隠し(2回目) (2002.3)
- ホントは「モンスターズインク」を観に行ったんですが、
甘かった…。春休みをなめてました。
っつーか、立川シネマシティ、混み過ぎ。
近隣の市から全部集まって来てんじゃないの?という混み具合。
ワーナー・マイカル・シネマズ
の「実質全席指定」方式に慣れてしまった身としては、
「20分前までにご入場ください」ってのも面倒くさいんだけど、
それ以前に入れないじゃん!って感じでした。
こりゃとても休日に人気作は観られないなあ、と思いました。
といったグチはともかくとして、他に時間が合って観られるものは、
と探した結果、「千と千尋」しかなかったんで、
まあもう1回くらい観てもいいな、とは思ってたんで観てきました。
今回は細かいところを見逃さないようにという感じで観たんですが、
やっぱりあの「神々の町」の描写は秀逸ですなあ。
「肉骨」「生あります」「めめ」「おでいおでいおでい」といった、
怪しい看板表記が最高。
そして、ラストのタイトルロール直前のカットで、
千尋の髪の留め飾りが光ってるのに気づきました。
なるほど、夢かと思うようなあの体験が、決して夢ではなかった、
ということを示していたんですね
(でもさりげなさ過ぎて気づかないよ)。
(2002.03.22)
- オーシャンズ11 (2002.2)
- ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、アンディ・ガルシア、
マット・デイモン、ジュリア・ロバーツら豪華な俳優陣による、
痛快犯罪劇。監督は「エリン・ブロコビッチ」「トラフィック」の
スティーブン・ソダーバーグ。
いやあ、面白かった。
11人もいてちゃんと把握できるかなあ、
とちょっと心配だったんですが
(特に同じ監督の「トラフィック」は、画面転換が多くて、
よく理解できなかったので)、
ちゃんと各人の個性を活かした役割・見せ場があって、
面白かったです。金庫破りって、破るところまではいいとして、
そこからどうやって抜け出すのかがポイントだと思うんですが、
これも鮮やかでした。
(2002.02.10)
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