世界中の幅広い年齢層に広く浸透したポピュラーなカードゲーム・UNO。 オリジナルルールでも十分面白いのですが、 ルールをアレンジすることで、より攻撃的でエキサイティングなUNOが楽しめます。 ここではそんなUNOの拡張ルールを紹介します。
オリジナルルールでは、Draw TwoやWild Draw Fourを出された場合、 次の人はおとなしく2枚あるいは4枚取るしかありませんでした (Wild Draw Fourの場合は「チャレンジ」という対抗手段もありますが)。
この拡張ルールでは、役札を使って「カードを引く義務」を他人へと渡すことができます。 具体的には、例えば赤の「Draw Two」を出された時、 手持ちに赤の「Reverse」や赤の「Skip」があれば、 それを出すことでカードを引く義務をそのカードに従って渡すことができます (Reverseの場合はDraw Twoを出した人に返ります)。 重ねて出すことのできるカードは、UNOの基本ルールに則ります。 すなわち、色が同じであるか、同じ種類のカードであるならば出すことができます。
また、「Draw Two」に対してまた「Draw Two」を重ねることもできます。 この場合、4枚引かなくてはなりません。同様に「Draw Two」を重ねると、 6枚→8枚、と引かなくてはならないカードの数が増えていきます。
「Wild Draw Four」でスタートした場合も同様に役札で返したり、 「Wild Draw Four」をさらに重ねることもできます。 ただし、「Draw Two系統」と「Wild Draw Four系統」は重ねることができません。 最初に「Draw Two」で始まった場合は途中から「Wild Draw Four」は出せませんし、 逆も同様です。「Wild Draw Four」では色の指定ができますが、 この色指定が重要な意味を持つことになります (相手が返せない色を指定しないと、自分に返ってくることになりますので)。
またWild Draw Fourは、Draw Twoでカードを引く義務が回ってきた時以外はいつでも出すことができます(よって「チャレンジ」は無し)。
ではここでちょっと例を見てみましょう。 A,B,C,D,Eの5人がこの順番で座ってやっていると仮定します。
Draw Twoの例:
A:「よし食らえDraw Twoだ。」
B:「まじかよ。Draw Two重ねね。」
C:「うわー4枚か。引きたくねー。でも緑なら持ってるわ。Skip」
D:「おっ、飛ばされた。ラッキー」
E:「俺の番か。Reverseだ」
D:「げっ、戻ってきた。じゃあReverse」
E:「嘘だろー。青じゃ返せないよー。」(返せないので、Eは4枚引く)
Wild Draw Fourの例:
A:(手持ちにWild Draw FourとSkipがある)
「では、Wild Draw Fourと。これでウノ、ね。 色は黄色。」
(これで仮に返ってきても上がれるぞ)
B:「マジかよー。とりあえずSkip」
C:「ホッ」
D:「安心するのは早い。Reverse」
C:「ゲゲッ。なんつってね。実はWild Draw Fourがあったりして」
B:「うそっ。色は何だよ。」
C:「とりあえず黄色はAに対してマズイから…青ね。」
B:「よしっ、ラッキー。Skipがある。」
E:「青なら返せるぞ。Reverse!」
A:「うそー。俺が8枚!?」(返せないので、Aが8枚引く)
残り1枚から上がりの時に、Draw TwoやWild Draw Fourで攻撃されて、 それを役札で「返して」上がった場合、その時点でゲーム終了となります。 この場合、上がった人の出したカードの攻撃対象者は、 たとえそれを返すカードを持っていてもそれを返すことはできません。 攻撃を食らった枚数だけ山札からカードを引いて、その上で点数計算をしなくてはなりません。 この時に引いたカードにWildが入っていたりするとダメージがでかいです。
点数計算は通常のウノと同じです。数字札はそのままの点数、Draw Two・Reverse・Skipは20点、
Wild・Wild Draw Fourは50点です。もちろん点数が少ない方が良いです。
上がった人の点数に関しては (1)0点とする、(2)固定のマイナス点(-20や-50)にする、
(3)負けた人の点数の合計だけマイナスとする(ゼロサム) の3通りが考えられますね。
この拡張ルールでは、その性質上「役札」が攻撃力だけでなく防御力としても大きな意味を持つため、 普通のルールに比べると手札に残り易くなります。 従って、特に(3)のルールを採用した場合などは、一気に高得点が望めます (2人がWild持っていればそれだけで100点ですからね)。
このルールは「Draw返し」とは全く独立に採用/不採用することができるルールです。 ゲームの進行がスピーディになり、意外性も増えるので、併用するとさらにエキサイティングになります。
このルールは、同色同種の札が2枚以上ある場合同時に出せる、というものです。 種類が同じだけでなく、色も同じでないと駄目です。
役札も当然同じ色のが2枚以上ある場合は、重ねて出すことができます。
同色同種2枚のカードだけが手元にある時、そのカードが出せる状況で自分に回ってきた場合、 「UNO上がり」と言って2枚を同時に出して上がることができます。 この時ただの「上がり」と言ってしまうと、「UNO」を言い忘れた時と同様のペナルティがかかります。