漫画の部屋

コミックレビュー Part 4

ONE PIECE 44巻／尾田栄一郎

エニエス・ロビー＆CP9編決着、そしてゴーイング・メリー号と最期の別れまで。

ギア3の理屈、わかるようでわからないようで。空気を入れただけでそんなに固くなるかなあ、でも骨だから固いのか…。

ちゃんと42号の両さんはそのまま残ってました。というか、同時発売された4巻比べてみると、 ONE PIECEって明らかに単行本化されるタイミングが早いですよね。 BLEACHなんてまだ20号掲載分までしか単行本化されてないし…。

(2006.12.10)

BLEACH 25巻／久保帯人

映画がまもなく公開、ってことで、劇場版ポスター付き。アニメもオープニング／エンディングを劇場版の場面使ってたり、やたらと劇場版Pushしてますね。しかし原作onlyの人にはどうでもいいけど。

一護、仮面の軍勢の元での虚化制御の特訓。そういや、今の展開に仮面の軍勢の皆さんが絡んでこないってのはどうにも不自然なんだが、絡む積極的な理由もないのか…。

(2006.12.10)

アイシールド21 22巻／村田雄介・稲垣理一郎

神龍寺戦も最高潮。モン太の超ロングパスキャッチで2タッチダウン差、阿含放置のセナのインターセプトで1タッチダウン差。そして残り1分でタイムアウト無しの状態で進む泥門、最後のトリックプレーのロングパスも阿含に止められ万事休す？

熱い展開ですが、冷静になって振り返ってみると、神龍寺の皆さん、ヒル魔の作戦にいいように騙されまくってますよね。結構素直な人たちだったんだなあ。

(2006.12.10)

太臓もて王サーガ 5巻／大亜門

太臓、まさかの生徒会長に？その他、七夕やら、海へ行こうやら、肝試しやらといった夏のイベントが満載。

暴走矢射子やら、暴走木嶋やらが、やはり読者からも評判いいようですね。

そして巻末には赤マルに掲載された荒木飛呂彦先生との奇跡のコラボレーションも掲載。

(2006.12.10)

大奥 2巻／よしながふみ

1年以上ぶりの第2巻。大奥Episode.1とでも言うべき、家光の時代に、なぜ男女逆転大奥が作られるに至ったのか、のエピソードが中心。

男女が逆転している、というその一点において史実と違うわけですが、その他のところは、そういう世界ならこうなったかも知れないなあ、というリアリティに溢れているところが凄いですね。

大奥の男方との謁見の場面なんか、まるでお嬢様学校に入学して来た、成績は優秀だけれど貧乏人の女子に対する嫌がらせの場面そのままなんですけど、これを男でやるとこうなるのか、って感じですね。

しかしこのヒキでまた次は一年以上先、ってのはキツイなあ…。

(2006.12.02)

鋼の錬金術師 15巻／荒川弘

いよいよ物語の中核を成すイシュバール戦の回想編。リザ、Dr.マルコー、スカー、それぞれの視点による回想が混じって構成されたことにより、違和感なく補完し合ってようやく全貌がわかりました。

リザは、ロイの師匠の娘だったのか。そして背中の刺青は「焔の錬金術」の秘伝を暗号化したものだったのですね。 2人ともなかなか深い業を背負っていたのですね。また、リザのロイに対する全幅の信頼（絆）の理由もわかりました。

そしてイシュバール戦のある意味悪の主役、紅蓮の錬金術師キンブリー。本編には未登場ですが、予告編を見ると戦争犯罪人として収監されているらしい？見た目が先代グリードに何となく似ているのは単なる偶然でしょうか。でもエンヴィーとは知り合いっぽい？それとも一方的にエンヴィーが狙っていただけか？

「この国の錬金術は何かがおかしい」
アメストリスと、シン国との錬金術は何かが違うようです。というか、この発言からするとシン国のが本来の錬金術のようですね。アメストリスのは、ホムンクルス達の手による何かが介在している？だからエド達のは、ホムンクルスの「親父」が封印した時に一時的に使えなくなってしまったのでしょうか。スカーが使っているのは元々シン国の錬丹術ベースなので、リンと共に使えていたのはまあ当然なのか。しかし破壊の右手と再構築の左手のうち、破壊の右手しか受け継がなかったので、ああいう攻撃的な錬金術使いになってしまったわけか。よくできてるなあ。

(2006.11.23)

銀魂 15巻／空知英秋

柳生編終了、全蔵と天眼通の阿国、キャプテンカツーラ免許を取りにいく、定春メルちゃんに恋をする、将軍様キャバクラに来る、沖田の姉・ミツバさん編開始、まで。

表紙は全蔵。巻末コメントで「表紙にする人がいない」ってボヤいてましたけど、全蔵を表紙にするにはまさにこの巻は絶妙のタイミングだったのでは。全蔵が真剣に活躍している話ってこの話しかないような気もするし。

キャプテンカツーラの妄想かもしれない運転と、将軍様のキャバクラ話はやっぱり何度読んでも面白いです。ついでに九兵衛の女の子ファッションはかわいい。

(2006.11.03)

STEEL BALL RUN 10巻／荒木飛呂彦

スティール夫人のお陰で脊髄を手に入れたジョニィ。第4ステージ終了。大統領サイドは裏切り者を見つけるために、 DIOはジャイロ達に復讐するために、お互いに手を組むことに。そして波乱の第5ステージが始まる。 DIOの手下となったスタンド使いの攻撃で、鉄球も失い絶体絶命のジャイロとジョニィだったが、ジャイロの「回転術」にはまだ先があった…。

ヒガシカタノリスケは、仗助のご先祖様？（パラレルワールドだから関係ないけど）恐らく新スタンド使いは、既に出ていた人物の一人なんでしょうね。誰だろうなあ。あの能力は描き文字の効果を音として伝える、という、エコーズAct.2の改良版みたいな能力のようですね。「玉」が一つだけではなくて、しかも破片でも効果があるってのが相当強力ですけど。

(2006.11.03)

無限の住人 20巻／沙村広明

不死力解明編、ようやく完結。

この作品もいい加減長いので、遠い昔の伏線はさすがに忘れかけてるなあ…。尸良はともかく、練造は完全に忘れてました。何した人だっけ…。

凛と万次さん、いつの間にこんなにラブラブな雰囲気に…。しかしただでさえデカくて丈夫な夷作が不死化したってのは、使い勝手よさそうですね。瞳阿と凛は、ここまで仲良くなっちゃって、逸刀流っていうのはもう完全にうやむやになっているような…。

次巻予告見ると、「最終章開幕」ということで、これは期待してもよろしいんでしょうか。まあ、この作品、一つの章が3～4巻続くのはザラなのでまだ当分続きそうですが。尸良のリベンジもまだだしね。

(2006.10.24)

ONE OUTS 19巻／甲斐谷忍

堂々完結編。マリナーズとの激動のペナントレースも終盤、ついに最後の5連戦の直接対決へ。しかしそこには渡久地の張り巡らせた周到な罠が…。

連載を読んでない単行本で追ってる作品で、こんなに綺麗に終了したのって始めてかも。「無限の住人」も「吼えろペン」もまだ続いているし。

最後の最後まで渡久地の策略が光っていて楽しめました。私の中では、メタ野球漫画の最高峰ですね。

(2006.10.21)

DEATH NOTE HOW TO READ 13／小畑健・大場つぐみ

108話・12巻の本編終了後に、13日の金曜日に発売された「解説本」。

各キャラクターのプロフィール、ストーリ解説、デスノートのルール解説、トリックの検証、両作家へのインタビューやアンケート、など充実した内容。赤マルなどに載ったらくがき4コマと、連載前の読み切り版を完全収録。

本編の単行本は持ってない私ですが、特に単行本にしか書かれていなかった「ルール」が網羅されているのが嬉しかったです。 2冊以上同時のルールとか、結構色々設定してあったのね（ほとんど本編では適用されませんでしたが）。

個人的には、最後に出てきた祈りを捧げる女性が海砂でないことが確かめられただけでも良かったです。

(2006.10.15)

BLEACH 24巻／久保帯人

表紙はグリムジョー・ジャガージャック。

グリムジョー率いる破面の襲来に押され気味の隊長・副隊長達でしたが、「限定解除」が発令され、一蹴。グリムジョーは東仙に連れて行かれ、倒した破面たちは所詮最下級(ギリアン)だったことが判明した。一方一護は内なる虚を制御するために仮面の軍勢の元へ…。

今回の書き下ろし（話と話の間に書かれる漫画）は、檜佐木修兵のエロエロ妄想劇場。っつーか、乱菊さんが好きだったのか、修兵。しかし本編でもほとんど活躍してないし（第五席の弓親に負けてるし）、阿散井・雛森世代に同じ副隊長で追いつかれているし（日番谷には抜かれているし）、「数十年に一度の天才」イメージはすっかり凋落しているなあ…。ただのエロエロ金欠先輩のイメージしか…。

(2006.10.07)

アイシールド21 21巻／村田雄介・稲垣理一郎

「アイシールド21」の「21巻」、ということで、初版限定で飛び出す3Dアイシールド付き。

前巻までの前半戦で神龍寺に圧倒されていた泥門ですが、今巻では反撃開始。「何も言わずに揃った」オンサイド・キックから始まり、伏兵・雪光のタッチダウン、セナの超反応阿含を鏡とした本能のインターセプトから十文字のタッチダウン、そして最後はヒル魔からモン太へのヘイルメリーパスならぬ悪魔の祝福パス、と怒涛の展開。まあ本誌で読んで結果は知っているわけですが、胸のすく展開ですよね。

(2006.10.07)

ONE PIECE 43巻／尾田栄一郎

CP9との戦いも、ルッチを残して決着。そして正義の門を潜ろうとするロビンの元に、「英雄」の一撃が降り注ぐ。

やっぱり何度読んでも最後のそげキングの姿はカッコいい。溜めに溜めていたスパンダムのロビン虐待に対するフラストレーションが、一気にカタルシスとして解放された瞬間です。

しかしこの時点から本誌ではほとんど話が進んでないですね…。

(2006.09.09)

銀魂 14巻／空知英秋

表紙は九兵衛。丸々1巻、柳生編。で、まだ完結せず。

丸々1話トイレの中とか、確かに冒険だよなあ。面白いけど。

そんでもって、アニメがゴールデンタイムから移行することについて、自分が本誌で下ネタを連発したからではないか、と弱気になっている空知先生が笑える。確かに時期が時期だけに私もそうではないかとちょっと思いました。

(2006.09.09)

太臓もて王サーガ 4巻／大亜門

太臓達も進級して、宏海の妹・伊武が入学、翠が間界からやってきたり、矢射子と宏海が融合したり、といった4巻。

矢射子の宏海ラブっぷりを強調してたら、矢射子人気が上がってきたそうです。確かに最初のただの委員長系キャラより面白くなってきましたよね。

実録漫画、荒木先生の超人っぷりと大先生のはしゃぎっぷりがよくわかるエピソードでした。

(2006.09.09)

STEEL BALL RUN 9巻／荒木飛呂彦

絶体絶命のピンチに陥ったルーシー・スティール。「脊髄」を入手し、ジャイロ達へ届けようとするルーシーの元に、追っ手であるブラックモアの手が迫る。

ほぼ1巻通してブラックモアの独擅場。雨を固定できる、という地味な能力ながら、それを最大限に活かして追い詰めます。これってサーレーのクラフト・ワークの能力のサブセットだよなあ…。しかも雨が降ってないとほとんど使えないっぽい。

マウンテン・ティムが生きてたのは嬉しかった。またあっさりと殺された(?)っぽいけど、まあきっとバラバラにされても生きてる人だから、また出てくるんではないかと期待。

ディオとジャイロのレースの駆け引きは、正直よくわかりませんでした。何か知らんけど、ジャイロは理想のラインを見る能力を身につけたようで、それじゃあ今後のレースでは無敵なんじゃないの？と思ったりもするんですが、そこはスタンド能力による妨害が入るんでしょうか。

脊髄移植(?)されたジョニィがどうなるのか、楽しみです。もうそろそろ歩けてもおかしくないよね。

(2006.09.09)

ONE OUTS 18巻／甲斐谷忍

高見による渡久地攻略法により、マリナーズナインは再び結束を強める。そしていよいよリカオンズとの首位決戦に…。

今巻だけ読んだ人は、高見が主人公で、悪役の渡久地を倒す漫画だと思うかも知れない(笑)。まあ、そんなわけで前半はもっぱら高見視点で話が進むわけですが、やはり渡久地はそんなに一筋縄では行くわけではなく。相手の攻略法を逆手にとって、相手チームの内部崩壊を促す辺りがさすがでした。

しかしついに渡久地にも限界の時が。チームの優勝と引き換えに身を引く算段のようですが…。うーん、気になるなあ。後はもう優勝、そして日本シリーズしか残ってないわけですが。最終回近いんでしょうかね。

余談ですが、発売日に某紀○国屋（新宿じゃないけど）を周ったら、マイナー過ぎて入荷してなかった…（←店員に言われた）。いやマイナーなことは知ってましたけど、まさか天下の紀○国屋で発売日に買えないほどとは思いませんでした。他の書店で買えましたけどね。

(2006.08.19)

月館の殺人 (下)／佐々木倫子・綾辻行人

綾辻行人・原作、佐々木倫子・漫画、というコラボレーションによる鉄道ミステリ、下巻。

結局かなりコメディ色強いままで終わりました。ミステリとしての大技としては、実は走っていなかった、という一点のみ。後はかなりどうでも良かったですね。

なんつーか、鉄道オタクに対するフォローがあまりなかったのが、これでいいのかなあ、という気にも。

(2006.08.07)

BLEACH 23巻／久保帯人

破面襲撃＆死神の撃退。

うーん、こうしてみると、今の本誌の展開とあまり大差ないな…。正直、バトルシーンだけだと大した見せ場のない漫画ではありますよね。ひたすらインフレ（始解＆卍解）が続いているし…。

巻末に、公式キャラブックス＆アニメブックスVibes＆Soulsのおまけ漫画が収録されているのはお得な感じでした。

(2006.08.05)

アイシールド21 20巻／村田雄介・稲垣理一郎

泥門 vs. 神龍寺戦開始。この巻に収録されている分では、ひたすら神龍寺側が圧倒する前半の展開。モン太 vs. 一休も一休の完勝、セナ vs. 阿含も神速のインパルスの前になすすべなし。そしてヒル魔のまさかの「勝ち目なんざねえ」発言で衝撃の引き。

まあ今の展開を知っているからですが、前半はここまで圧倒されていたんですね。次の回が熱いことを知っているだけに、カタルシスにつながる前の直前のストレス溜めだけで終わってしまった今巻には、ちょっと不完全燃焼なところもありますが。

そして、おまけコーナーで、関東大会編になって初登場の岬ウルブス・狼谷大牙、白秋ダイソナーズ・マルコ、茶土ゴーレムズ・岩重ガンジョー、の3人のキャラの掘り下げが。

狼谷はスピードに絶対の自信を持つ自信家、ということで、もし泥門と当たるとしたら、セナとのスピード対決が見物か。まあでも当たるとしたら決勝だからそれはないかな。

マルコは、イタリアンマフィアの父を持つハーフという、無駄に濃い設定が。だからこそ、強者には絶対に敵わない、というのを本能で知っているんですね。ただ、一回戦の相手は噛ませ犬としては最適な太陽スフィンクスなんで、破る可能性もありますね。

岩重ガンジョーは、西部の大田原のような、単なる筋肉バカでした。

(2006.08.05)

新吼えろペン 5巻／島本和彦

ミュージシャンと対決、炎尾編集長になる（前後編）、マルピー売れっ子漫画の元へ、の4作品を収録。

「駄作を作る勇気だ！」「駄作で金をもらってこそ本当のプロ!!」
久々に名言デタ―――！

編集長になる話も面白かったですね。
「信用できない奴との約束」
立場が変われば言うことがここまで変わるのか、という感じ。
「マンガってのは…個性を確立するのが難しいんですよ！それゆえ誰かが一度確立した個性をそっくりマネしたマンガを描くってのは存外簡単なことなんですよ！」
というセリフには、なるほどそういうものなのかもなあ、と思いました。同人誌とかパロ絵とかうまい人はいますもんね。

(2006.07.26)

鋼の錬金術師 14巻／荒川弘

ついにホムンクルスの「親父殿」と遭遇。しかしそれはホーエンハイムとは別人で…。一方、リンは「強欲」を受け入れホムンクルス化。そしてイシュバール殲滅戦の真実がいよいよ明かされる…。

相変わらず盛りだくさんな内容ですがどこから行きますか。まずホムンクルスの親玉はホーエンハイムとは別人でしたが、やはり知り合いではあったようです。死んでいる、と思っていたようですね。モーション無しでの錬金術発動といい、まだまだ謎は多いですね。

リンが新たな「強欲(グリード)」になりました。「いまちょうど『強欲』の席が空いている」と言ってますが、「色欲(ラスト)」はどういう扱いなんでしょう？「強欲」のように賢者の石を回収できなかったら、ってことなのかな？

メイとエドの再会(?)シーンは、お約束とはいえ笑わせていただきました。長い伏線だったなあ…。

エドやアルを始め、広範囲で軍の錬金術師たちも技が発動できなくなっていた時に、スカーやメイは何の問題もなく錬金術を発動していました。錬金術の系統が違うんでしょうか？でも錬金術の全てを知っていそうなホムンクルス達も「なぜお前らここで錬金術が使える？」って驚いていたしなあ…。

そしていよいよ次巻はイシュバール殲滅戦の回想シーンが中心になりそうですね。ホークアイ中尉のシャワーシーンも単なるサービスシーンじゃなかったんですねー。

次は11月ということでまた4ヵ月後。楽しみです。

(2006.07.23)

BASTARD!! 24巻／萩原一至

なんかいつの間にか「背徳の掟編最終節」ということになっている24巻。2年ぶりにリリース。

もう途中が抜けているからさっぱりわからないわけですが、なにやら「救世主(メシア)」が現れて、全人類（人間だけでなく、亜人間や妖精も含めて全部）が力を合わせて、悪魔の「反創世（ネガ・ジェネシス）計画」を阻止する、という話になっていたらしい。ダーシュが救世主で、カル＝スが預言者なの？かと思うと竜戦士やらも復活しているし。今更戦闘力の次元が違いすぎるだろう、という気もするんですが…。

そもそも今回の「最終節IV」でも全然中途半端なところで終わっているので、きっと「最終節V」以降もまだ続くんでしょうね。

(2006.07.04)

銀魂 13巻／空知英秋

ホストの八郎を探せ、花屋の浮気調査、桂の日常、団子屋勝負、そして今週号でようやく決着したお妙さんと九兵衛編に突入、という13巻。

そうか、もう九兵衛編に入ってしまうのか、というか、九兵衛編を振り返るのにはこれ以上ないタイミングで発売されましたね。あらためて最初の導入を見返してみると、なるほど色々と伏線が張られてますね。

そして作者の叫び。「パクり疑惑で攻められた」って、例のトイレのエピソードですかね？ちょっと時間的に間に合わないような気もするんですが…。まあ、しかし家族から下ネタのダメ出しを食らう悲哀は良く伝わってきました。大西編集GJ!

(2006.07.04)

ONE PIECE 42巻／尾田栄一郎

ロビンの手錠の鍵を求めてCP9との1対1の戦いへ。フランキー vs. フクロウ、チョッパー vs. クマドリは決着。ナミ vs. カリファ、ゾロ・そげキング vs. カク・ジャブラ、ルフィ vs. ルッチは継続中、というところ。

あらためて暴走チョッパーはインパクトありますね。アニメで出たら子供たち泣き出すんじゃないかなあ。今のオープニングでも1カット出てるけど。

(2006.07.04)

たなかかなこ短編集／たなかかなこ

「田中加奈子」あらため、「たなかかなこ」の短編集。青年誌に移ってからの読み切りを4本収録。

青年誌ということもあって、裸も解禁されてますが、うーん、でも元々そんなに色気のある作風でもないので、全然いやらしくないですね。作風は少年誌にしてはちょっと大人向けで、画風は青年誌にしてはちょっと子供向けという、なんとも中途半端なポジションですね。

どの作品も最後に一ひねりしてあって、楽しめました。

(2006.06.24)

ONE OUTS 17巻／甲斐谷忍

各球団の一線級選手を強引なトレードで集めたマリナーズと、リカオンズの首位決戦。マリナーズの圧勝、という下馬評を覆し、リカオンズは互角以上の戦いを見せる。渡久地の放った「毒」がマリナーズの内部を蝕んでいき、マリナーズは移籍組と生え抜き組の間に決定的な亀裂が走り、崩壊寸前。ついに首位に立ったリカオンズの前に敵はない、かと思いきや、マリナーズの天才打者・高見が、ついに渡久地攻略の糸口を掴む…。

あらすじ長っ!!(笑) いや、しかし濃い一巻でした。アンチ読売な私としては、このまま新生マリナーズには沈んでもらっても良かったんですが、さすがにそんなにあっさりと優勝できるはずもなく…。確かに、渡久地の投球は、抜群の打者心理の読みに加えて、現代野球の「隙間」をついて投げている、ってところがありますから、狙って攻略されると脆いのかも。ただ、渡久地もこのままおとなしく引き下がるタマではないと思うので、ここからの反撃を期待したいところですね。

(2006.06.20)

太臓もて王サーガ 3巻／大亜門

「タカヤ」の新刊が平積みされている書店で、見つけられなかったんですが。 3巻になってもまだそんなに売れてないのかよ！

相変わらず「裏＊門」の生々しさが最高。「男性の新キャラを出すと必ずアンケート票が激減するので、もう今後は男性新キャラを単独では出せなくなった」って、アンケート票によってそこまで展開に縛りが出てきたりするんですね。

ついに巻末のコミックス宣伝までジョジョのパロディにしちゃった！これ太臓以外には使わないんだろうな…。

(2006.06.04)

アイシールド21 19巻／村田雄介・稲垣理一郎

盤戸スパイダース戦決着、関東編終了。そして全国編へ。

オールカラーの全国編オープニングを完全収録！でも別に値段高くなってないですね。ページ数も減ってないし。なんか凄いお得感が。さすがに書き下ろしのページはちょっと少な目ですけど。

カバー裏は十文字の「死んでもスピード落とすんじゃねえぇ！セナ!!」のシーンを見開きで。

(2006.06.04)

BLEACH 22巻／久保帯人

ウルキオラとヤミー来襲、そしてルキア・恋次達は現世へ。

学園編の軽いノリと雰囲気好きなんですけどねー。せっかく乱菊や一角達が来て、学園コメディやりやすくなっているのに、いまいち使い切れないような。色々おいしそうな伏線は張ってあるのにねえ。

(2006.05.03)

STEEL BALL RUN 8巻／荒木飛呂彦

果樹園での「男の世界」の決闘、そしてゴール地点のカンザスシティでは、スティーブン・スティールの幼な妻・ルーシーが危機に陥っていた…。

迷いの果樹園の秘密は、リンゴォ・ロードアゲインのスタンド能力・マンダムでした。きっかり6秒間だけ時間を戻す能力。確かにシンプルながら使いでのありそうな能力です。

そしてスタンド名・クリーム・スターターの使い手・ホット・パンツは、実は女性だった？今後も敵か味方か微妙なポジションで登場しそうですね。

今巻に関して言えば、ジャイロとリンゴォの一騎打ちよりは、ルーシーのピンチの方のサスペンスの方がスリリングでしたね。第4部の川尻早人もそうでしたが、スタンド使いじゃない一般人が、一生懸命に知恵を絞ってスタンド使いに対抗する様ってのは燃えるものがあります。

(2006.05.03)

無限の住人 19巻／沙村広明

ついに万次の元へ辿り着いた凛。そして吐に首斬り浅右ェ門、と強敵が襲い掛かる。万次と凛のピンチに駆けつけたのは…？

歩蘭人に対して圧倒的に攻めまくる凛を見て、そうだよなあ、凛も普通の人に比べたら十分強いんだよなあ、と再認識しました。剣法だって身につけてるし、さらに謎の暗器まで仕込んでるし、万次達と何度も死線を潜り抜けてきてるしね。ただ、万次の敵って、半端じゃない強敵ばかりだから（そりゃ不死の主人公の敵になるような奴ばっかですから）、今までその強さが全然目立たなかったというだけで。

次巻でついに「不死力解明編」（そういうタイトルだったんだ）が完結、ということで、期待したいと思います。しかし吐にとどめさしておかなかったのは、禍根を残しそうだなあ…。

(2006.04.26)

新吼えろペン 4巻／島本和彦

集中線の話、温泉で完全休養、著作権フリー雑誌創刊!?、ヒーローのその後、の4本を収録。

著作権フリーの雑誌は面白かったですね。色々な意味でギリギリな感じが。

何となく炎尾先生が落ち着いているというか、元気がないように感じていたんですけど、あとがきを見る限りでは全体的に押さえ気味にしていたらしい。

(2006.04.20)

ONE OUTS 16巻／甲斐谷忍

「Lチケット」効果で快進撃を続けるリカオンズ。しかしガラリオアンズ・オーナー・田辺の策略により、首位マリナーズに各球団の主力選手がトレードされてきた。連日二桁得点を重ねるマリナーズとリカオンズとの、直接対決が始まった。

うわー、各球団の主砲をズラリと揃えた巨人を髣髴とさせる作戦に出ました、ナベツネ。渡久地の口を借りて作者がナベツネ批判している構図ですね。それはともかく、これパ･リーグのマリナーズ以外の球団はもうボロボロですよね。もう完全にマリナーズ vs. リカオンズの一騎打ち、って構図なんでしょうか。でも直接対決の試合数って限られているから、ペナントレース終了までもうそろそろってところでしょうかね。

(2006.04.20)

銀魂 12巻／空知英秋

表紙は高杉。紅桜編決着、山崎新八邸へ潜入編、サンタ編、鍋争奪編、お通ちゃん一日局長編、雪祭り編、を収録。

アニメ開始と同時発売ってことで、作者の言葉からもはしゃいでいる感が滲み出てますね。

山崎潜入編、サンタ編、雪祭り編と、ギャグレベル高い話が多くて満足できる一巻ですね。

(2006.04.06)

ONE PIECE 41巻／尾田栄一郎

表紙はちびロビン、オルビア、サウロとルフィ＆そげキング。ルフィ一味、ロビンの元へ集合、ロビンの回想編を経て、いよいよCP9と対決へ。 400話直前の399話までを収録。

11号連載分まで収録されているので、ついこの間までの分が載っている感じ。

やはりこの巻のクライマックスはそげキングが世界政府の旗を打ち抜くシーンですかね。回想編を得て、ついに「共に生きたい」と思える仲間に巡り合えたロビン。そのタメがカタルシスへと変わった瞬間です。表紙にそげキングがいるのも納得。

次巻からしばらくはバトルばっかりになるんでしょうね…。多面バトルはいいんだけど、個々のバトルをもうちょっとコンパクトに進めて欲しいなあ…。

(2006.04.06)

武装錬金 10巻／和月伸宏

武装錬金ピリオド、読み切り・エンバーミング、そして書き下ろしの武装錬金アフターを収録。正真正銘の最終巻。

「ピリオド」はパピヨン vs. カズキのシーンに書き足しが数ページ。赤マルでは本当に一撃で終わりでしたが、もうちょっと攻防が描かれてます。

そして「アフター」。斗貴子さんの顔の傷の秘密、西山君、毒島の素顔、といった未回収の伏線回収。さらに各キャラの後日談、とまさに必要十分な満足の行く書き下ろしでした。

各キャラや武装錬金の解説も読み応えありました。特に、千歳が当初の目論見からズレてただのコスプレ好きお姉さんになってしまった、バロンを出すとなぜか連載が終わってしまうのでもうこれで封印、とかは笑いました。突然の連載終了って、色んなところに歪みがでるもんなんですね…。

(2006.04.06)

おおきく振りかぶって 6巻／ひぐちアサ

桐青との試合も中盤戦。2点をリードした西浦だったが、1点ずつ返され、ついに同点に追いつかれたところで試合は終盤へ…。

一球一球が濃いよ！特に西浦の2点目を巡る駆け引きのところなんざ、凄く濃かったですね。さすがにこのペースでずっとやっていったら何巻経っても終わらないので、経過報告だけで飛ばされているイニングもありますけど。

しかし相手を研究してきたのと、三橋の脅威のコントロールで何とか凌いで来た西浦ですが、どうも流れは桐青寄りに…。三橋の体力も続くかどうか心配ですし。西浦側の伸びしろとしては、田島がまだ向こうのシンカーを攻略していないことくらいでしょうか。次巻で決着する、のかなあ？

ところで1巻丸々「第13回」となっているんですが、これアフタヌーンでは何号分に相当するんでしょうね？

(2006.03.23)

鋼の錬金術師 13巻／荒川弘

リンとエンヴィーと共にグルトニーの「腹の中」に飲み込まれてしまったエド。一方、マスタングは軍の上層部に探りを入れるが、既に軍はブラッドレイの支配下にあった…。

グルトニーの真の力伏線(偽の扉)に続き、エンヴィーの「醜い」真の姿伏線も解消。さらに人造人間たちの父親＝ホーエンハイムも最後に明かされました（まあこれは以前から髭の形でバレバレでしたけど）。ようやく伏線を張りまくる方から、少しずつ畳むフェーズに入ったのかな？まだ傲慢(プライド)と怠惰(スロース)が出てませんが。

そして総統が人造人間だと突き止めたのも束の間、あっという間にバレてしまい、突然の人事異動で解体されるマスタング隊。こちらも大ピンチですが、とりあえず命を奪うことまではしないようです。

今巻のエピソードでは、エドの、目的を達成するためならば敵と組むことも厭わず、敵の能力(賢者の石)さえも利用する、という性格がはっきり現れていて興味深かったです。ストレートな少年漫画の主人公ではないですよね。

(2006.03.23)

STEEL BALL RUN 7巻／荒木飛呂彦

3rdステージゴール、そして4thステージスタート。

恐竜化させるスケアリーモンスターズは、ディエゴの能力ではなかったんですね。フェルナンデス博士。ディエゴにはもうちょっとカッコいい能力を身につけて欲しいなあ、と思っていたのでこれは歓迎…と思ったら、結局恐竜化能力なのか？

遺体の一部を手に入れるごとに新たな能力が身についたり、あるいはパワーアップしたりするんですね。できればジャイロには、スタンド能力ではなく、あくまで鉄球のパワーアップだけで進んで欲しいものです。

4thステージの新キャラはホット・パンツ。カウボーイの裁判官？しかしこの名前は…。

(2006.03.05)

アイシールド21 18巻／村田雄介・稲垣理一郎

キックチーム・赤羽とコータロー引き入る盤戸スパイダーズとの試合開始。赤羽のブロック崩し技「スパイダー・ポイズン」と、走るルートを限定させる「ランフォース」の前に、苦戦を強いられる…。

前巻が書き下ろし少なかった反動からか、今巻は書き下ろし多数。

生徒手帖が自作CDジャケット…盤戸の校長、はじけ過ぎ。

赤羽の目の色って、ただのカラーコンタクトだったのか。

佐々木コータローと、盤戸のマネージャー・沢井ジュリって幼馴染なんですね。目次のところのワンカットなんか、結構いい感じです。

(2006.03.05)

太臓もて王サーガ／大亜門

ついに荒木先生から公認(?)をもらった、第2巻。

相変わらず裏舞台をぶっちゃけ過ぎの「裏・門」が興味深いです。アンケート順位、11話で最下位を取って、18話で掲載順位が一気に下がった、というのは、アンケート結果が反映されるまでにはこれくらいタイムラグがあるってことなんでしょうか。

荒木先生のお宅訪問漫画もついて、お得感いっぱい。しかし一番の大オチは、巻末の「無敵鉄姫スピンちゃん」の広告の後ろに「ジョジョの奇妙な冒険」の広告が載っていることだったり。

(2006.03.05)

HUNTER×HUNTER／冨樫義博

キメラアント編、キルアとゴンがそれぞれキメラアントの仲間（イカルゴとメレオロン）を得る展開。そして、王は軍儀チャンピオン・コムギに挑む…。

最初の話は2005年の17号。ということで、約1年前。このペースで行くと次が出るのはいつになることやら…。表紙も色無しでいかにもやっつけ仕事っぽい。

ただキルアの戦闘シーンなど、結構書き直されてますね。ジャンプ編集部特製修正海苔も若干薄くなっていて、何しているのかわかるようになってたりしました。

(2006.03.05)

BLEACH 21巻／久保帯人

尸魂界編終了、そして破面と仮面の軍勢が登場し、新展開へ。

今から思うと、あのグランドフィッシャーが巨大化したのは「斬魄刀の解放」だったんですかね？

山田花太郎の斬魄刀・瓢丸の能力が「斬った相手の傷を吸いとって治す」ことに笑った。四番隊の連中の斬魄刀ってこんな能力ばっかなのか？いや、でも副隊長・虎徹勇音の「凍雲」は攻撃能力あったよな…。

(2006.03.05)

BLEACH オフィシャル・キャラクターブック SOULs

初のオフィシャルキャラクターブック。アニメブック「VIBEs」と同時発売。

…うーん、キャラクターブック、というにはちょっと期待外れの出来だったかも。ストーリーに沿った紹介をされているので、同じキャラが何度も出てきて、初出の時には「斬魄刀／？」とかになっているので、リファレンスとしては使いにくくて仕方ない。護廷十三隊なら護廷十三隊でまとめて記述、という方が読みやすかった。

で、結局このオフィシャルブックで初めて明らかになった事実というのは、一番隊・副隊長の名が雀部長次郎だということと、花太郎の斬魄刀の名前が「瓢丸(ひさごまる)」だということ（ひさごは本当はもっと難しい字）、八番隊・第三席・円乗寺辰房の始解の合図が「乱舞せよ！崩山」だということ、くらいかなあ。

読み切り版「BLEACH」が載ってましたが、これって本誌には載ってないですよね。描いたものの結局載せずにお蔵入りになったんでしょうか。ルキア、一護、織姫のキャラは連載版とほとんど同じ。織姫が死んでしまうのはさすがに連載版とは違いますけど、エピソードとしては兄→父に変えただけでほとんど同じですね。ルキアが死神の力を失う代わりに小さくなる、っていうのは、また別の層のファンが付きそうな設定ではありますね。

(2006.02.05)

銀魂 11巻／空知英秋

テレビアニメ化決定！銀魂の最新刊。表紙はさっちゃん。新八の電車男完結編、走り続けていないと死んでしまう天人・マッハのり子、入院した銀さんとさっちゃん、そして妖刀・紅桜と高杉編に突入。

間のページに書かれた作者メッセージの、適度に抑えたはしゃぎっぷりが、逆にアニメ化の喜びを伝えているようです。

しかしこの漫画の面白さって、アニメで伝わるのかなあ、とちょっと不安にもなったり。まあ、スクランのアニメ化で評判のいい監督らしいので期待していますけど。

(2006.02.05)

アルカナ上・下／小手川ゆあ

霊が見える少女まい(仮)と、捜査一課の刑事・村上。霊と会話し、霊を具現化し、瞬間移動までやってのけるまい(仮)。彼女の正体は一体？小手川ゆあの送るホラーコメディ(?)。

表紙が…かなりインパクトありますね。これはちょっと書店では買いづらいかも。 Amazonで買ってよかった…。

一応ジャンルはホラーになるんでしょうが、シリアス場面とコメディ場面のバランスがほどよい感じで。というかどちらかというとコメディ場面の描写の方が多目？な感じで、とても読み易いです。

後半、村上も霊が見えるようになってからは、さらにコメディ度合いが加速。いや、強敵も出てきたりして、物語的にはシリアス度は増しているんですが、どうしても村上が絡むとギャグっぽくなってしまうので。

どう考えても悲劇的な結末しか待ってなさそうなのに、脱力しそうなほどのハッピーエンドにまとめ上げているのは、さすがというべきなのか。好きですけど。

そういえば各話のタイトルはタロットカードの名前になっているんですね。というか、タイトルの「アルカナ」自体が小アルカナ、大アルカナのアルカナから来ているのか。

(2006.02.01)

アイシールド21 17巻／村田雄介・稲垣理一郎

準決勝・西部戦決着、そして敗者復活戦へ。

表紙は例によって描き下ろし。裏表紙の上半分だけ見ると全然違う漫画のようだ…。

残り3分切って9点差つけられた絶体絶命のピンチから、ヒル魔の読み・モン太のキャッチ・セナのデビルバットゴーストの三位一体でタッチダウンを決めるシーンは、やはり何度見ても燃えますね。

ただ敗者復活戦は、元々決まっていた設定とはいえ、やはり後出し感が漂いますね。あと、やっぱり赤羽の登場がかなり唐突な印象。初のキックチームとの対決、ムサシ vs. コータローの因縁の対決、セナのアイシールドを取る初めての試合、等々、一試合に詰め込み過ぎた感も無きにしも非ず。

(2006.01.05)

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