漫画の部屋
ジャンプの部屋・2014年6・7合併号感想
2014年最初のジャンプです。例によって、2013年のジャンプ感想総括をやってみました。
今週号の感想が読みたい方はこちら。
2013年ジャンプ感想総括
取り上げた回数ベスト10
- ハイキュー!!/48回
- 暗殺教室/48回
- ニセコイ/48回
- 黒子のバスケ/48回
- 食戟のソーマ/48回
- 斉木楠雄のΨ難/48回
- 銀魂/47回
- NARUTO/46回
- トリコ/46回
- ベルゼバブ/46回
ほぼ休載回数のみで順位が決まる、という傾向は相変わらず。
ちなみに次点は5週連続休載のあった「BLEACH」の41回。
「ONE PIECE」はこれよりも少ない40回だったんですね。
新世界編に入る前のようなまとまった休載は無いものの、
こうしてみると度々休んでいることがわかります。
平均箇条書きベスト10
- ONE PIECE/3.70 (40回)
- 銀河パトロール ジャコ/3.18 (11回)
- 烈!!!伊達先パイ/3.00 (8回)
- ワールドトリガー/2.93 (40回)
- SOUL CATCHER(S)/2.82 (28回)
- ハイキュー!!/2.81 (48回)
- 食戟のソーマ/2.79 (48回)
- BLEACH/2.71 (41回)
- 新米婦警キルコさん/2.64 (22回)
- SKET DANCE/2.62 (29回)
こちらは私の好みが非常に良く反映されている順位になってます。
特に、ワールドトリガー、SOUL CATCHER(S)、ハイキュー!!、食戟のソーマ、
といった新鋭作品に加えて、烈!!!伊達先パイと新米婦警キルコさんがランクインしているのが、
何とも「らしい」と思いました。
ちなみに参考までですが、連載作品全体の平均箇条書き数は「2.55」、
一方読み切り作品全体の平均箇条書き数は「3.12」となりました。
やはり読み切りとなると3個くらいは書こう、となるんですかね
(といっても、1つ目はほぼ作品紹介だけで終わっているか)。
ちなみに、読み切りでのトップは、「密漁海岸」の「6」でした。
2013年に終了した漫画
連載期間の長い順に紹介します。
- SKET DANCE
- 289回。学園お助け人情ギャグ漫画。この手の学園を舞台としたギャグ漫画では、
サザエさんループで延々と同じ学年を繰り返したりすることも多いですが、
この漫画では夏休みや文化祭といった季節イベントをこなしつつ、学年も上がって、
ちゃんと卒業までを描き切りました。スイッチの伏線などもちゃんと回収。
近年でもかなり円満な部類に入る完結だったのではないでしょうか。
お疲れ様でした。篠原健太先生の次回作が楽しみですが、
最初の連載が結構長く続いてしまうと、次どんなジャンルにするのかの選択が難しいかもしれませんね。
- めだかボックス
- 193回。強引ながらも西尾維新先生の原作パワーで、最後まで走り切った感じ。
やはり球磨川の存在が大きかったですね。暁月あきら先生の、
露出が多いのにちっとも色気を感じさせない絵柄は、
巧く使えば武器になり得ると思うので、今度は原作無しで頑張って欲しいですね。
- クロガネ
- 69回。一瞬、何の漫画だか完全に忘れていて、ググったのはナイショだ。
主人公の「動態視力のみ」という一芸タイプのスポ根剣道漫画。
途中味方キャラが増えてきてちょっと軌道に乗りかけましたが、
やはり主人公が動態視力のみ、というのでは、
なかなか強くなる説得力が出せなかったですね。
- クロス・マネジ
- 42回。深空の無邪気な可愛さを愛でるタイプの漫画だと思うのですが、
スポ根要素と恋愛要素のバランスがいまいちだった感じが。
ラブコメに重点を置くんだったら、ライバル校の設定が強過ぎた、
って感じですよね。あと、生理的に龍兄ちゃんのキャラが受け付けなかったです。
- 恋するエジソン
- 25回。ショート×2本載せてる時と、長めの1本載せてる時がありましたが、
ギャグのキレは圧倒的に前者の方が良かったですね。
でもネタ切れになってしまうんだろうなあ。
ライバルの秤登場までは良かったと思いますが
(張り合って発明がエスカレートしていくネタも面白かった)、
婚約者とか3人目の獅童先生は正直いらなかった気がします。
それよりも「明星荘」住人をもう少し掘り下げて欲しかった気が。
しかし結構面白かったので、終了は残念でしたね。
- HUNGRY JOKER
- 24回。うーん、今となっては印象が薄い。
いわゆる一芸超能力バトル物なのですが、
せっかく「エウレカ」という特徴アイテムを発明したのに、
それをうまく活かし切れなかった印象。
後半、2つ同時に使い出されて急速に陳腐化しましたね。
一芸バトルはやっぱり如何に制約をうまく作り込むかがポイントだなあ、
とあらためて思いました。
- 新米婦警キルコさん
- 24回。こちらは結構好きだっただけに残念でした。
特に内容は無いのですが、ハル先輩がエロ暴走して、
千秋が貧乳って言われて嘆いて、バレットが過保護で、
キルコさんが暴れているだけで楽しかったです。
眼帯を外すと何かしらの必殺技が出せると期待したんだけどなあ。
- 烈!!!伊達先パイ
- 20回。ほぼ出オチに近い設定のギャグ漫画で、よく20回も続いたなあ、
というところが正直な感想。個人的には結構好きでしたが。
霧子をはじめとする真田十勇士が良かったです。
- クロクロク
- 17回。結構面白かったのに、色々と惜しかった作品、という印象。
一つ言えるのは、「ひめドル!!」と同時に打ち切られるほどつまらなくは無かったのに、
ということ。どちらかというと一話完結の初期の話の方が好みかなあ。
現代社会に合わせて適応している妖怪たちにセンスを感じました。
研修編に入ってから少しスピードダウンしたかなあ、という感じ。
あと、所長の登場まで引っ張り過ぎ。
- ひめドル!!
- 16回。第8回金未来杯で優勝しての堂々の連載開始でしたが、
読み切り以上のインパクトを残せないまま終了。
幼馴染とのWヒロインという設定もうまく活かし切れませんでしたね。
終盤のストーリー展開の支離滅裂さ加減は、近年まれに見る迷走っぷりでした。
- スモーキーB.B.
- 15回。「花咲一休」のコンビが挑んだ2作目でしたが、
「花咲一休」の全15回を超えることはできず。
主人公の武器「スモーキー」が、どんどん格落ちしていく様が哀しかったです。
「ONE OUTS」の渡久地東亜くらいのふてぶてしさを期待していたんですが……。
- 無刀ブラック
- 12回。最近では珍しい1クール打ち切り。相手を殺さない合気道、
ということでしたが、兄が出てきて過去回想編に入ってから、
やたらと血なまぐさくなってしまいましたね。
ヒロインが男装少年だけ、というのも何とも残念でした。
あと1週粘れば佐伯俊先生にポスターにしてもらえたかも知れなかったのに!
- 銀河パトロール ジャコ
- 11回。これは元々11回予定の短期集中連載の予定でした。
ベテランらしく、淡々と、しかし良く考えられた展開でした。
第11話はドラゴンボールファンに向けたサービス回って感じでしたね。
たまにはこんな風にジャンプに帰って来てほしいですね。
2013年に始まった漫画
既に終わった漫画は除きます。連載開始順に紹介。
- ワールドトリガー
- 「リリエンタール」の葦原大介先生の新連載。
練り込まれたトリガーの設定と玉狛支部の迅さんを初めとする魅力的な味方キャラ。
普通だったら、最初の5話くらいでさっさと説明して、さっさと登場させたくなると思うのですが、
20話過ぎまで我慢して取っておいたあたり、作者も編集も打ち切られない自信があったのでしょうか。
迅さん+嵐山隊 vs. 太刀川隊+三輪隊+風間隊の戦いをベースにトリガーの解説がされたことで、
グッとトリガーの仕組みもわかりやすくなりましたし、
トリガーを使った戦いの駆け引きもわかるようになりました。
ついでにキャラクターもわかりました。とてもうまい展開だったと思います。
- SOUL CATCHER(S)
- 「LIGHT WING」の神海英雄先生の新連載。
「心が視える」という一発ネタがベースですが、
まさかオーケストラと組み合わせることで、ここまで熱い漫画になるとは。
まだまだパートリーダーを全部攻略しない内に、
ライバル校とライバルキャラを出場させるために、
天籟ウィンドフェスティバルを持って来たのは、うまい展開だったと思います。
残りのパートリーダーも曲者揃いのようで、楽しみです。
- HACHI-東京23宮-
- 「ムヒョロジ」の西義之先生の新連載。
23区を順に制覇していく、というステップはわかりやすいものの、
そこまで続く気もあまりしませんね。
味方キャラが皆もったいぶった感じで、
いまいち味方として機能してない感じがいします。
不死鳥にしたところで、任せて安心感が感じられない。
- 恋のキューピッド 焼野原塵
- 第8回金未来杯エントリ作品からの連載化。
ほぼ出オチ気味な設定の漫画ですが、連載に当たり、
人の恋愛を手助けして赤い糸を修復させる、
という目的を入れてきたのはうまい設定でした。
個人的には結構好きです。ギャグの間とツッコミが良い。
余談ですが、ニセコイの古味直志先生の元アシだったそうで、
ジャンプNEXT!に載ってたコラボ(?)漫画は、
自分の画力の無さを自虐的に逆手に取っていて、
なかなか面白かったです。
- 磯部磯兵衛物語
- まさかのワンピ代原読み切りからの昇格でギャグ連載枠獲得。
しかしやはり読み切りのインパクトは超えられず。
巻末の1話掲載だけでもいいのでは?と思わないでもなかったり。
ショートギャグ漫画枠としてはどうしても「恋するエジソン」と比べてしまうので、
辛目の評価となってしまいます。
- アイアンナイト
- 新年1号から開始なので、厳密には2014年扱いすべきかも知れませんが……。
第8回金未来杯エントリ作品「ゴブリンナイト」を連載に当たって少し変えてきました。
ちょっと前に始まった「HACHI-東京23宮-」と設定が少し被ってしまっているのが、
何とも惜しい。もう少し編集部も考えてやれよ。
少年漫画とは思えないハードな第1話は結構なインパクトでしたが、
その後の展開は普通、という印象。
まだ始まったばかりで、軌道に乗るかどうかは、
味方キャラ次第、という感じですかね。
2013年総括
- 2012年に始まった「ハイキュー!!」「斉木楠雄」「暗殺教室」「食戟のソーマ」に続いて、
2013年に始まった「ワールドトリガー」「SOUL CATCHER(S)」が中堅主力となりそうで、
楽しみな陣容となってます。
- 一方、中堅になれなかった作品は20週行かないのが(ジャコは除くと)4本あったりと、
打率の面ではまだまだ試行錯誤が続いている感じ。新連載の「HACHI」「アイアンナイト」も、
あまり長く続く気がしませんし。
- 長期連載陣では、「BLEACH」が最終章に入って(まだまだ長そうですが)、
「NARUTO」もマダラとの最終決戦。「べるぜバブ」も終わりそうな感じ。
「銀魂」もアニメが劇場版を持って完結したことで、
もういつでも終わろうと思えば終われる体制かも知れません。
- もし上に挙げた作品が終わると、「ONE PIECE」「トリコ」の次に長いのは
「黒子のバスケ」、そしてその次はもう「ニセコイ」になるんですね。意外と長期連載陣が揃って終了を迎えそうな、
変革期に差し掛かっているのかも知れません。
- ……ハイ、「HUNTER×HUNTER」は意図的に抜かしてます。
あれに関してはいつ載るのか全く読めないので。
- アニメ化という意味では、「黒子のバスケ」第2期、「ジョジョ」第3部、に続き
「ニセコイ」「ハイキュー!!」もアニメ化。「暗殺教室」も近々されるんではないかと。
ただ、設定が設定だけに、ゴールデンタイムは辛そうかなあ。U系深夜帯ですかね。
ONE PIECE
- 巻頭カラー。
- 意外とパワーのある小人たち、そして意外とスピードのあるオモチャの兵隊さん。
肉弾戦・格闘戦ならば十分戦力になりそうですが、
能力者を相手にした時が問題ですかね。
- Dブロックはいつの間にか全員が倒れているという波瀾。
トリコ
- 「八王」のバトルウルフの捕獲レベルは6090。もはやどうやって測定したんだ、
というくらいのレベルですが、グルメ界では1000越が普通ということですね。
- というわけで、人間界編終了。2号分休載して、10号からグルメ界編開始となるようです。
NARUTO
- 一尾と我愛羅の絆。
- 九尾から我愛羅への伝言。人柱力状態のナルトにとっては、九尾を引きはがされると、
命に関わるということなんでしょうか。
ニセコイ
- オールカラーとの2本立て。
- オールカラーの方は、温泉サービス回。
女性陣が男湯に来るというシチュエーションがニセコイらしいですね。
- 本編は、七夕イベント。小野寺さんの一人暴走回でした。
それにしても楽の願いの小さい事と言ったら……。
暗殺教室
- 肝試しの目的は、生徒同士をくっつけることでした。
- ゲスい目的は達成できませんでしたが、ゲスい生徒達も協力して、
ビッチ先生と烏間先生をくっつけることに。
黒子のバスケ
- 「鉄心」対「剛力」の戦い。何でも「マッスル」を付けて叫ぶだけの力押しに、
引いてしまった木吉。
- 黒子抜きでは敵いそうもない誠凛ですが、影の薄さを取り戻すってのは難しそうですね。
黛の姿を見ていて、何かヒントは掴めたのでしょうか。
食戟のソーマ
- 薙切アリスの付き人・黒木場リョウの料理は、伊勢海老のフレンチカレー。
- バンダナを巻かないと豹変できないんですね。
- 葉山アキラと創真は93点を上回れる可能性もありそうですが、
他のメンバは辛いかなあ。
SOUL CATCHER(S)
- 間違っていても自信を持って指揮すること、
そして演奏者とぶつかり合うことを教える楓。
- 本当に殴り合うケンカまでする神峰と刻阪。
- 弦野のライブイベントに参加することになった神峰と刻阪。
刻阪はいいとして、神峰は何をもって参加するんでしょうね。
GAZER
- 「恋染紅葉」のミウラタダヒロ先生の読み切り。センターカラー47P。
- 人の心の声が聞こえる霧崎彩鳥が、爆殺魔を捕まえるために訪れたオカルト課にいたのは、
中2ど真ん中の阿頼耶識捜査官だった。
- 超能力でありながら、一応ちゃんと科学的な理屈があって、
破り方も理に敵っているところが良かったですね。
- 中2全開な阿頼耶の頭の中が面白かったです。
斉木楠雄のΨ難
- 楠雄 vs. 家電店の店員。
- コーヒーゼリーの前には、それまでのクールさも全て台無しになってしまう楠雄がいいですね。
ハイキュー!!
- センターカラー。
- 合同合宿、烏野は僅か3勝で圧倒的最下位。しかしメンバそれぞれは何かを掴みかけている様子。
- 焼肉と聞いて涎垂らしまくりの烏野メンバ。月島だけはこういう時もクールなのね。
- 合宿参加校中最強の梟谷・木兎から日向が教わった必殺技は、フェイント。
味方も含めてみんな引っかかっているところが面白かったですね。
- 次号、巻頭カラー。
アイアンナイト
- 鉄と炎の能力を使ってできることは、鋳造。
というわけで、盾を予め準備しておくことに。
- 作戦は成功して接近戦に持ち込めたものの、
酸のプールを作られ、住民がピンチに。
磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜
- 大八、勘違いっぷりが凄いけど、意外といい奴でした。
- これまで出てこなかった磯兵衛の父親。とにかく曲げが長いことはわかりました。
想像部分にツッコミを入れる中島くんが良かったです。
ワールドトリガー
- 新型のトリオン兵は、トリガー使い捕獲型のトリオン兵。
- B級ではどうも勝てそうもないですね。
- 風間隊到着。
銀魂
- 銀さんと土方の入れ替わり編、なんだかんだでグダグダなまま終了。
BLEACH
- スーパースター、まだ倒れていなかったんかい……。
- ジェイムズのあの無敵の再生能力を他の滅却師達に移植したらいいと思うよ。
- そのジェイムズごとスター・フラッシュで焼き尽くしてしまったので、
これ以上のスーパースターの復活は無さそうですね。
- 恋次の方は、パワーアップした卍解でも見せるんでしょうか。
べるぜバブ
- 藤以外の殺六縁起と共闘。
- 古市のピンチを救ったのは邦枝。そして、ベヘモット柱師団も参戦。
古市がいないと本気を出せない、ってのは、古市があの魔界ティッシュを持っているから?
- しかし鷹宮に瞬殺されてた柱師団が加わったところで、
藤には全く敵う気がしないのはどうしたものか。
恋のキューピッド 焼野原塵
- ゴルゴンのキャラ変が激し過ぎる……。
- 自分のお別れ会を「交代だ」と言われるってのは確かに意味不明ですね。
HACHI-東京23宮-
- 覚醒種と純正種の説明が。純正種の場合、動物として過ごすか、人間として過ごすかは、
自分の選択次第なわけですね。
- ハチの姉貴、自爆覚悟でアポロンと刺し違えるつもりのようです。
次号は1月20日発売。遠いなあ。
3連続読切第1弾として、「パッキー」のレツ先生の読み切り「世界遺産大戦 パルテノンくん」が掲載。
(2014.01.05)
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