漫画の部屋
ジャンプの部屋・ジャンプNEXT! 2010 SPRING感想
「赤マルジャンプ」あらため「ジャンプNEXT!」となっての創刊号。
とりあえず、本誌レギュラー陣番外編&本誌連載経験者分のみ。
あそびもの/天野洋一
- 「AKABOSHI」の天野先生の読み切り。巻頭カラー50P。
- 破天荒な格好で現れた転校生・白神十衣は、荒ぶる神と化した九十九神を討つ、
玩具専門の九十九神祓い、通称「あそびもの」だった。
- メンコで地面ごと引っくり返す、あたりのアイデアはさすがだと思いました。
- 本誌17号に「アラタのツクモガミ」という読み切りが載ってしまったので、
ちょっとかぶった感があって、インパクトが薄れてしまったのが残念。
ぬらりひょんの孫 番外編 奴良組三代記〜江戸黎明期編〜/椎橋寛
- センターカラー&袋とじ第1弾。
- アニメ直前ということで、表紙でもプッシュ。
- 二代目・鯉伴も生まれ、珱姫もまだ生きている江戸時代突入直後の1604年が舞台。
- 初代が今の爺さんの姿になったのは、羽衣狐に生き胆を何割か持って行かれたせいだと思っていたんですが、
そんなに急速に老化したわけではなくしばらくはカッコいい姿を保っていたのですね。
- 「奴良鯉伴(ぬらり・はん)」という名前は、「奴良リクオ(ぬらり・くお)」がクオーターなのに対して、
半分(ハーフ)だから、でしょうかね。
- 最後のページは、袋とじを開けたい(=買いたい)作用はあると思いますが、
漫画として見ると完全にオチのネタバレになってしまっているのが残念でした。
絶叫ホラーくん/わじまさとし
- 「わじまにあ」のわじまさとし先生の読み切り。ホラーギャグ23P。
- 脳が剥き出しで眼がこぼれ落ちそう、というゾンビのホラーくんの出オチみたいな作品で、
それ以上の広がりはあまりありませんでした。
これで連載狙うのは正直辛いなあ…。
アタシのアイドル/河下水希
- センターカラー、17P。
- 本誌21・22合併号に載った読み切り「ボクのアイドル」のスピンオフ作品。
- 「ボクの〜」がはる視点だったので、同じ場面を桃視点で描くのかと思いましたが、
桃視点は桃視点でも文化祭後の話でした。
- 桃視点だとはるがやたらとカッコいいことになってるのが面白いですね。
WJ本誌連載陣 ゴールデン袋とじ番外編!!
- 「黒子のバスケ」番外編/藤巻忠俊
- 4コマ×4本。
- 火神、夢に見るほど黒子を意識しているのか…。
- 「べるぜバブ」番外編 泣きむしバブ画伯のお絵かき日記/田村隆平
- 「めだかボックス」番外編 箱外「生徒会会議議事録」/原作:西尾維新・作画:暁月あきら
- 生徒会総ボケの中、一人ツッコミに奔走する善吉。
- というか、普通に不知火半袖が混じっているんですけど、
そのことについては誰も突っ込まないのね…。
- 「保健室の死神」番外編〜本好暦プレゼンツ〜 美っちゃんメモリアル/藍本松
- 本好くんによる、美作くんの魅力大解剖の巻。3P。
- ラストページのみんなの脱力感に全力で共感できました。
- 「PSYREN―サイレン―」番外編 PSYREN捕物帳/岩代俊明
- 江戸の夜に舞う怪盗お宮の正体は、お団子屋の桜ちゃんだったのだ。
- その太ももは反則だと思います。
- 「LOCK ON!」番外編/土田健太
- シャッターアイの能力紹介?な1P。1Pじゃまあしょうがないか…。
- 「詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。」番外編「今日は主役なのである」/古舘春一
- いぬまるだしっ NEXT!/大石浩二
- 赤マルがNEXTに変わっても、やっぱり袋とじに入れてもらえない大石先生。
このままのポジションを突っ走って欲しいですね。
「バクマン。」WJ若手連載作家陣 緊急座談会
- 福田組が結集しての、架空の座談会。
- 途中の中井さんの話が泣ける。しかしその話題が出るまで中井さんのことを完全に忘れていました。
- 作中ではもう2013年末くらいまで進んでいるんですね。
松井優征がウーパールーパーを食べる企画/松井優征
- 本来載せようと思っていた読み切りがボツを食らったらしく、
代わりの巻末ルポ漫画。タイトルそのまんまの企画です。
- グルメの松井先生らしく、「唐揚げにすれば美味しくなるのは当然なんです。
だけどもっとウーパールーパーという食材の個性を引き出すメニューを…」
というあたりのこだわりがさすがだと思いました。
- 生き物に対する敬意を忘れない態度と、
クリーチャーとしての編集者の描写に松井先生らしさを感じました。
- また新作読みたいですね。
まだ新人の作品は全部読んでないですけど、基本的に赤マルと変わってないですよね…。
(2010.04.30)
以下、新人の漫画感想は一言ずつのみ。
誇道-プライド-/千種利弘
- 相手の竹刀をひたすらよけるビビり男が取りつかれたのは?47P。
- 「アイシールド21」なんかでも割とオーソドックスな、「ビビりだけど実は強烈な武器を持っていた」パターン。
- オチはなかなか良かったです。
CACHA。/ササイシンゴ
- その眼は見えざるものを見る。心霊怪奇読み切り47P。
- ネタとしてちょっと「LOCK ON!」と被ってしまってますね(こっちは心霊現象を視る、ですけど)。
- 絵というか構図が整理されていなくて読みづらい感じ。これも個性なのかも知れませんが。
宇宙卓球/宇野智哉
- 卓球バカが地球の存亡を賭けて宇宙人と卓球勝負をすることに。49P。
- とにかく設定の馬鹿馬鹿しさが全てですね。
帯に短し!/長友佳央
- ひたすら独自の特訓(?)を続ける弟は、主将である兄を超えられるのか?49P。
- あの意味の無いと思われていた特訓が実は!みたいなこれもオーソドックスな特訓スポーツ物。
マジスタ!!/原田幸治
- 8つの属性が支配する魔法世界で幻の属性「笑」を駆使する伝説のマジスタが現れた。29P。
- ギャグを言って相手が思わず突っ込んでしまうとダメージを喰らう、
という設定が秀逸だと思いました。ボーボボと似たノリですけど。
神様 IN THE CLASS/マトバフミノリ
- 担任に赴任してきた教師は、自称神の後継者だった。47P。
- これもまた話の展開としてはオーソドックスな作りですが、
ヤクザが乗り込んでくるあたりの強引さはもう少しどうにかならなかったんですかね。
地獄百景カンダタ/さとうまなぶ
- 相手の能力を盗む大盗賊カンダタは、死しても敢えて地獄を選び、生き残る術を盗もうとしていた。47P。
- キャラ魅力だけで突っ走るタイプの作品。
- 能力吸収みたいな便利な能力を主人公に持ってきちゃうと連載では辛そうなので、
読み切り向けということですかね。
白舟くんと天体系彼女/竹内良輔
- 宇宙オタクの白舟くんの元に、宇宙を熱く語り合えるお嬢様が現れた。しかしそのお嬢様は宇宙人だったのです。47P。
- ボーイ・ミーツ・ガール物がいきなりSF展開になるという無茶さですが、
だがそれがいい、のかも知れませんね。
機動番長サメジマ/小林拙太
- ジムで鍛えてきた番長はロボットになっていました。15P。
- 主人公以外総ボケで、主人公のみがひたすらツッコむ、というパターンのギャグ漫画。
短いながらボケ満載で楽しかったです。
ササイシンゴさん、竹内良輔さんあたりを除くと、初登場の人が多いですね。
(2010.05.08)
2010年のインデックスへ
ジャンプの部屋へ
漫画の部屋へ
漫画関連リンク
新着情報
趣味の館へ
KTR:ktr@bf7.so-net.ne.jp