漫画の部屋
ジャンプの部屋・赤マルジャンプ2008 WINTER感想
「P2!」完結編を含む赤マルジャンプです。
劇場版公開記念で「BLEACH」の特大カラブリミックスポスターがついてますが、
これポスターの意味あるのか?貼ってしまったら読めない気がするし…。
ジャメヴ/田中靖規
- 「瞳のカトブレパス」の田中靖規先生の読み切り。巻頭カラー52ページ。
- 地球と同じ公転軌道上に現れたもう一つの地球・「ジャメヴ」。
そこからやってきた侵略者は、身近な人の姿を写し取り、
密かに侵略を進めていたのであった…。
- dejaがalreadyなのに対して、jamaisはneverに相当するので、
「未視感」なんですね。
- プロットはなかなか面白いんですが、
「完全な種は一人でいいんじゃないか」とか、
空間を削るジャメヴの能力とか(クリーム+ベイビーフェイス?)、
「美しいと言わざるを得ない」とか、
随所に師匠である荒木先生の影響が見られますね。
- ハインが一方的に人類の味方というわけではなくて、
たまたま目的が一致しているだけで協力している、というスタンスは面白かったです。
COUNTRY ROAD/原作:吉田拓郎、漫画:小林ツトム
- その好戦的な性格と最強の「踊りながら戦う」技により、世界で一番嫌われた国・アークティ。
そのアークティから、屈指の医療技術を誇る国・ミーカへと、一人の外交官・ビュウ・ヨークがやってきた。
しかしミーカはテロリストに狙われ、それどころじゃなかった…。45P。
- 目の付け所は面白いんですけど、活かしきれていない感じ。
結局「世界一の武力」で制圧しただけですからね。
もうちょっと外交官とかそこら辺の設定が活かせると面白くなったと思うんですが。
ぼくのわたしの勇者学/麻生周一
- 番外編〜勇者部の日常。なんと2本立て。
- 1話目は野球部のたにはらメインのしりとり合戦。オチは読めたけど、まあ楽しめました。
- 2話目はアニメの名台詞合戦。しかしこういう展開を見るにつけ、なんで河野が勇者部に入ったのか、謎ですよね…。
画狂人 MANZI/松雪ヨウ
- 描いたり彫った物が動き出す「スキル」を持つ「アーティスト」達が戦いを繰り広げる世界。
芸術家たちの憧れの地・「芸術の都」ルーブルを目指して、マンジも旅に出る…。47P。
- 「アーティスト」同士のバトル、というのはなかなか面白い設定ですね。
絵画、彫刻、等々色々なスタイルがあるので、ネタも作りやすそうです。
赤マルジャンプ恒例!!袋とじ番外編!!
- 前号で無かった分の穴埋め、というわけでもないでしょうが、
週ジャン編とジャンプSQ編の2個分掲載。
- ToLOVEる―とらぶる― 番外編【爆熱少女マジカルキョーコ炎!!】
- 「BLACK CAT」のキョーコを主役にしたスピンオフ作品。
これまでのとらぶる本編の中でも何度か出てきましたが、
ついにメインにフィーチャー。
- 中身の余りの無さにびっくり。
- SKET DANCE 番外編【メランコリック・ランデヴー/早乙女ロマン】
- 漫画研究会の浪漫ちゃんが描いた、という設定の番外編。
- 確かに浪漫ちゃん絵が下手でしたが、これはかなりキツい。
- 投稿作品なのに続いたり、読者スペースがあったりというのも笑った。
- アシスタントのボッスンの技術がコマごとに向上していくのもいいですね。
- 家庭教師ヒットマンREBORN!【みんなの共同生活!】
- ボンゴレ、黒曜、ヴァリアーの4コマ×3。
- クローム、誰からお小遣いもらってるんでしょう。
- 私立うさぎ学園
- レギュラーメンバーが学生だったら…。
- セッツが4年留年して成人になっているのに笑った。
- しかしオチはマロでした。吹いた。
- エム×ゼロ 番外編【九澄胡玖葉は19歳で身長132cmでメチャ2強くて九澄大賀のお姉ちゃん】
- 身長が140cm以下なので自動車学校にも入学できなかったお姉ちゃん、
大賀に当り散らすの巻。
- 腕力が凄いのはそういう理由もあったのか…。
- 紅kure-nai 〜お正月〜
- モテモテ真九郎とおみくじ。
- まだ女性キャラ達の把握していませんが、
とにかく色んなタイプのキャラがいることはわかった。
- 罪花罰 番外編
- ギャグマンガ日和特別篇【フードファイタータベオ】
- これまた不思議な味わいの作品だなあ…。
いまだに引き出しの奥が見えない。
唐草模様/杉田尚
- 「斬」の杉田尚先生の読み切り。49P。
- 生徒の八割が不良という屍高等学校。中学時代「黒天狗」として恐れられた唐草希流は、
入学後も最強を目指していた。しかし特殊風紀委員・通称「特風」には敵わなかった…。
- いきなり「屍高等学校」で吹いた。
「斬」からまるで成長が見られないところが、微笑ましくもあり、
まあこの味を捨てないで欲しいなあ、という思いもあり。
ホント、こういう世界が好きなんですねー。
柔の男/新井友規
- 新入生のエロエロ男・玉田万作は、実は柔道の達人でもあったのだ。45P。
- 描きたいことがストレートに伝わってくる、という意味では非常にわかりやすい作品でした。
57th-フィフティセブンス-/附田祐斗
- 第一志望の高校を落ちた弓槻修は、一流の大学に入るために時間を完璧に配分して勉強を心がけていた。
しかし同じクラスの日菜山ゆいに巻き込まれ、クラス副代表になってしまう。
果たして文化祭を無事に迎えることはできるのか?47P。
- 青春学園ストーリー。描きたいテーマがはっきりとしているためか、
とても読み易かったです。主人公の心の移り変わりもよくわかりました。
タビネコ/斎藤修
- 地球全体を襲った病「呼び声」により、人類は動植物へと退化し滅ようとしていた。
そんな残り僅かな人類を救うために、ネコの科学者・タビネコは奔走する。47P。
- かなり真っ当なSFネタ。動物だけでなく、植物にもなってしまう、
という捻りが活きてました。「原因」と「対策」の対比も面白かったです。
魑魅魍魎有限少年/川井十三
- 妖怪が跋扈する世界。転校生・石川悪四郎は、妖怪を「取り憑かせ」、
500体もの妖怪の力を身につけていた。47P。
- 絵はかなり独特。うまいとは言えませんが、味のある画風なので、
この個性を無くさないで伸ばしていって欲しいですね。
僕のヒーロー/堀越耕平
- ヒーローと怪人がいる世界。そんな世界で、ヒーローになれない虚弱なサラリーマンが、
ヒーローを目指す。47P。
- 絵柄からしてギャグ物かと思ったら、意外にも真っ当なストーリー物でした。
- 描きたいテーマに対して、画力がちょっと追いついていない印象。
なかなかストーリーは面白いと思うので、頑張って欲しいですね。
100ドルは安すぎる/山本かずね
- 第49回(4月期)J十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作、31P。
女賞金稼ぎ・ピーティが、「推理屋」スナの元に持ち込んだ謎。
それは誰も捕まえようとしない「賞金-100ドルの賞金首」の存在。
果たしてマイナスの賞金首には何の意味があるのか?
- アイデア一発勝負、という感じですが、面白かったです。
見せ方、演出もうまかった。連発が効かないネタですが、
今後もこの才能を活かして欲しいと想いました。
SPEED STAR/吉田雄太
- 第51回(6月期)J十二傑新人漫画賞佳作受賞作、31P。
チビながらそのスピードで他を圧倒してきたバスケットボールプレイヤー・
「スピードスター」三上太陽だったが、怪我によりバスケの道を諦めてしまう。
所詮チビにバスケは無理なのか?
- うーん、こちらはあまりにも捻りが無さ過ぎて、
ちょっと引っかかるところがないかなあ。
もう少しオリジナリティが欲しいですね。
P2!-let's Play Pingpong- LAST AND FIRST STEP "SURE"/江尻立真
- 巻末カラー。本誌で打ち切られてしまったP2!の完結編。
- なんと秀鳳戦を吹っ飛ばしていきなり舞台は3年後に。
まあ確かにあそこからヒロム戦を書いてもページ数が足りないだろうし、
丸々後日談に当てる、という選択は良いかも知れませんね。
- 舞台は第1回プライムプレイヤー(P2)杯準決勝。
それぞれ別の高校に進んだ4人は、全て同じ久勢北中出身の4人だった!
- 遊部は背が伸び、相変わらずと飄々とした態度。
眼鏡無し・長髪がデフォルトになったようです。
- 岩熊センパイは、3回肘を壊しつつ3回とも復活。やはり怪物です。
- 川末はどうやら高校は王華学園に進んだようで、相馬の後輩になったようです。
眼鏡かけていて、アキラとも仲直りした様子。
というか、あそこからカットマンを捨てて、自分のプレイスタイルをもう1回身に付け直したんでしょうか。
- アキラとヒロムは付き合っているような付き合っていないような、微妙な関係のままのようですね。
川末の「お兄ちゃんはまだ奴との交際は許してないぞ」のあまりの定番っぷりに笑った。
- 眞白は父の指導を受けているようです。王華ではない?六花学園とはまた違うのかな?
千佳さんってあの町の卓球場にいた酔っ払い姉さんだっけ。年上趣味だったのか、眞白。
- お嬢ことエリス舞姫は、どうやらラスボスになるはずだったらしいドイツ校の
「暴帝」ハインリヒ=フォン=ローゼンベルクの妹だったようです。
久勢北に転入してくるんだったのか。
- そしてヒロイン・乙女ちゃんは、半年前に留学していて戻ってきたらしい。
最終回に海外から戻ってくるヒロインっていうと「帯をギュッとね!」みたいですが、
別にヒロムのために英語を勉強しに行ったとかいうことはないんですね。
結局、乙女とアキラのどちらが正ヒロインの座を射止めたのか詳細は明らかにはならず
(扱い的にはやはり乙女の方か)。
- なんというか、この3年間に何があったのかを色々想像して補完する余地が残されている、
という意味でなかなか面白い最終回でした。
同人誌とかで間のエピソード描く人とか出てきそう。
「P2!」完結編は、予想を覆されましたが、それはそれで面白かったです。
単行本での描き下ろし…は無いのかな?
(2008.01.14)
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