漫画の部屋
ジャンプの部屋・赤マルジャンプ2008 SUMMER感想
お盆休み恒例の赤マル。表紙で一番大きいのは、漫画の載っていない(特製カバーのみ)リボーンだという。
これがアニメ放映中の力学というものか。
そのリボーン特製カバーは、ボンゴレ守護者10年後バージョン揃い踏み。
笹川兄が異常にカッコいいんですが。骸ってクロームに憑依している状態でも成長するんでしょうか。
ドキドキ SUMMER BEACH/叶恭弘
- 「エム×ゼロ」の叶恭弘先生。オールカラー袋とじ8P。
- 河下先生も同じような企画をやったことがある、ちょいエロフルカラー漫画。
巻末コメントによると、「沖縄旅行中にカラーでH系との依頼を受け、作ったお話」だそうです。
- クーデレっていうんですか、こういう娘?
サムライうさぎ 特別編/福島鉄平
- 本誌連載は中途半端なところで終了してしまった「サムライうさぎ」の特別編。
巻頭カラー34P。
- 本編で省略された講武館との戦いやその後を描くのかと思っていたら、
そこら辺をバッサリと省略して、伍助の娘・ミツキ(15歳)が主人公。
- 講武館とうさぎ道場との試合後、江戸は変わり、身分制度は崩壊していた。
かつての侍たちは、それぞれの職を求めて散っていった…。
そんな中、実家を飛び出して飴細工職人を目指していたミツキは、
仕立て屋の白狐屋マサツネと出会う。
- うさぎ道場の関係者がほとんど出てこない、という思い切った構成。
ファンとしては、色々見てみたかった気もしますが、
このページ数でまとめるには仕方なかったのかなあ。
マサツネの正体は驚きましたが、なるほど江戸が変わったことを象徴させるには一番のキャラクターかも知れませんね。
She Saw Game/土田健太
- 学園読み切り、49P。
- 眼帯をつけ、写真を撮らせてくれ、と野球同好会マネージャー・塁に付きまとう変な男・真田映。
しかし彼の「眼」には瞬間を切り取る、とんでもない能力があった。
- やってることはストーカーか変態同然なのに、あまりにも正々堂々としているために、
あまり不快感を覚えない映のキャラがなかなか秀逸。
拒否し続けながらも「美しい」と言われ続けてまんざらでもない塁の反応も良い感じに描写されてます。
- 悪役の造形と最後の勝負はあまりにもパターンにハマっていたような気もしますが。
ひみつの二ノ宮くん/吉泉淳
- 学園ヤンキー読み切り45P。
- 全国でも有数の進学校で優等生として通っている二ノ宮くんだったが、
実は彼には裏の顔があった…。
- 優等生が実は元ヤンキーで激強、というわかりやすい漫画。
喧嘩の時も参考書を離さない、というところから二ノ宮金次郎にちなんだネーミングなんでしょうね。
- デフォルメ絵がなかなか個性的。しかし努力で学年No.1になるって、
並の才能ではないような…。
LITTLE BRAVE プカテリオス/暁月あきら
- 「神力契約者M&Y」の暁月あきら先生。センターカラー47P。
- 央太の体の中にとりついた「大魔王の魂」は、宿主の煩悩によって、
体を徐々に魔王化させていく。大魔王復活を阻止するために、
「大魔界」から勇者・プゥが遣わされた。
- 「煩悩」で魔王化し、勇者の使うプカプカハンマーによる「進化・退化」で対抗する
(目を進化させると透視できる)という、まさにエロシチュエーションのためだけに設定が練られている、
わかりやすいエロコメ。やっぱりこの先生はこの方向しかないのか。
進化ラプソディ/堀越耕平
- 近未来SF、49P。
- 突然起こった「突然進化」により、人類の1/3は進化した。
強い願望を持つ者だけが進化できる「願望進化」により、
エボリューションズという進化人によるギャングに支配されていた。
- 堀越耕平先生は、2007夏号・2008冬号に続く登場。
- 独特の世界観と絵柄が合っているかも。
主人公の能力については、引っ張った割にはうーん、という感じでしたが。
赤マル名物!!本誌連載陣 番外編!!
- 「トリコ」番外編/島袋光年
- ぬらりひょんの孫 番外編 清十字怪奇探偵団抗争編/椎橋寛
- 清嗣・リクオ・島の3人が、実はサッカーの才能に溢れていた、
というお話。作者の趣味全開らしいです。
- 由良ちゃんの呆けた顔、いいなあ。っつーか、カナ・つららを押しのけて、
前面に出ているんですが。
- ダブルアーツ番外編/古味直志
- キリ14歳の時に、スイに付き合おうと言われる、の巻。
- 本編で「かつて付き合っていた」というキリとスイの秘密がついに明らかに。
って、1日×3回かよ!
- ああ、これじゃキリが女性不審になるのも仕方ないなあ。
- ToLOVEる―とらぶる―番外編 マロンの1日/矢吹健太朗・長谷見沙貴
- 春菜の飼い犬・マロン視点で、春菜との一日を描く、というだけの内容。
- 本誌より泡の量が少なめ?
- SKET DANCE 番外編 パペットダンス/篠原健太
- 番外編は必ず「○○ットダンス」という韻を踏むんですね。
今回はスケット団の連中が人形になったら、という設定の4コマ。
- ボッスンの主人公いじりは鉄板ネタですね。
メタリカメタルカ/水野輝昭
- ファンタジーバトル漫画49P。
- 谷のヴァ−ジル盗賊団に牛耳られる鉱山の町に、
特殊鍛金師(メタリカ)と呼ばれる男が現れた。
- 水野輝明先生は2006年冬号以来。
- 特殊能力バトル。金属加工、という点に注目したのは面白いですね。
ただ、金属自体は架空の物が多いので、好きな性質を設定すればそれこそ「何でもアリ」になってしまうところがいまいちかな。
深山アン・ユーヂュアル/細川順三
- 第8回(2月期)JUMPトレジャー新人漫画賞佳作受賞作。45P。
- 人間でありながら動物の一部を持った命、あるいは動物でありながら人の知能を持った命。
突然変異で生まれた彼ら「苦命(クーメイ)」を狙う連続殺人事件が起きた。
犯人を追う刑事のリィと犬の苦命ハネのコンビは…。
- 動物のかわいい絵柄でコーティングしてますが、
描かれている内容は「差別」という重いテーマ。
- リィとハネの馴れ初めとかも気になりますね。
ハンペンマンって10回言って…あ、やっぱいいです。/吉原厚人
- ギャグ読み切り、25P。
- ハンペンマンのキャラのみで押すギャグ漫画。かわいい造形なのに、
左腕だけがキモい、というその一点でキャラを立たせています。
- ツッコミも良く、結構テンポも良く、楽しめました。
神様先生/原作:冬馬ゆうき・漫画:楽永ユキ
- 第4回ストキン炎ネーム部門努力賞受賞作。68P。
- 他人の才能が数値として見えるという「神様先生」。
伝説の武人並の武才を持つ里見を見出すが、
彼は虚弱体質のためになぎなた部でクズ扱いされていた。
- ストキンネーム部門ということで、作画は別の人。
作画の楽永ユキ先生は、本誌に武装錬金の代原で載ったことがあるようです(2005年11号)。
- なぎなたという着目点は良いと思うんですが、
あんまり神様先生の能力とは関係ない展開でしたね。
宇宙外交販売員 シャルメロ/藍本松
- 「MUDDY」の藍本松先生。センターカラー49P。
- 地球人そっくりに変身できるスーツの質感を改良するために、
地球にやってきたトラン星人のシャルメロ。
着いて早々小学生のサエコに宇宙人であることを見破られてしまう。
しかし既にその時ライバル・ミミクリ社の魔の手が迫っていた…。
- 伏線の張り方や、最後の切り札の出し方も含めて、
さすがに本誌連載経験者は手堅い。
シンクろっ!/桜井建志
- シンクロギャグ読み切り25P。
- 「テンテンくん」のような絵柄で、延々とシンクロやろうと女が迫ってくる、という話。
正直キツかったです。
カラクリリンク/岩本直輝
- ファンタジー読み切り49P。
- カラクリ技術が発達した近未来。カラクリ人形を操り犯人を捕まえる警察・「遊撃機巧隊(オークワードギア)」が活躍していた。
人前に出ると極度に緊張してしまうカムイは、美少女にしか見えないカラクリ人形・ククリと出会う。
ククリは「こころ機関」を積んだツンデレでドジっ娘だったのだ。
- 岩本直輝先生は、2004年春号・夏号と、本誌2005年14号に読み切り掲載。
- かなりストレートな人外・ツンデレ・ドジっ娘とのラブコメを中心に備えたバトル物でした。
(2008.08.19)
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