漫画の部屋
ジャンプの部屋・2008年6・7合併号感想
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
というわけで、年始号恒例の2007年ジャンプ感想総括を送りたいと思います。
今週号の感想が読みたい方はこちら。
2007年ジャンプ感想総括
取り上げた回数ベスト10
- P2!/48回
- 魔人探偵脳噛ネウロ/48回
- 銀魂/48回
- BLEACH/48回
- アイシールド21/48回
- 家庭教師ヒットマンREBORN!/48回
- エム×ゼロ/48回
- ムヒョとロージーの魔法律相談事務所/48回
- NARUTO/47回
- ONE PIECE/44回
- ToLOVEる―とらぶる―/44回
上位8作までが同回数。ほとんど休載したかどうかだけで決まってしまって意味ないですね。
ワンピは、2007年は休載が多かったんだなあ。
ワーストの方もあまり意味ないので取り上げませんが、
とりあえずこち亀は0回でした。去年は記念巻頭カラーとかなかったのかな。
平均箇条書きベスト10
- HUNTER×HUNTER/5.63 (8回)
- ONE PIECE/4.89 (44回)
- SKET DANCE/3.63 (19回)
- 太臓もて王サーガ/3.43 (21回)
- P2!/3.35 (48回)
- 魔人探偵脳噛ネウロ/3.35 (48回)
- 銀魂/3.31 (48回)
- BLEACH/3.25 (48回)
- サムライうさぎ/3.24 (37回)
- 初恋限定。/3.22 (9回)
こちらは回数ではワーストから数えた方が早いHUNTER×HUNTERが、
唯一5ポイント以上の得点を叩き出してランクイン。
まあ毎回1つは必ず「10週連続掲載、第x回」っていうので使っていたから、
というのもありますが、やはり期待が高かったことをうかがわせます。
あとの順位も私の好みがよく反映されている面々ですね。
SKET DANCEや太臓、P2!が上位に入っているとか。
2007年に終了した漫画
- 神力契約者M&Y
- 今となっては「うな〜」以外の印象がないんですが、10週打ち切りでした。
多分暁月あきら先生の持ち味は萌え成分だと思うんですが、
「ToLOVEる」とかない時だったらともかく、
色んな意味で中途半端でしたね。
- 重機人間ユンボル
- こちらも10週打ち切り。しかしこちらは10週の中に濃い武居イズムみたいなものを凝縮させてくれたような。
今年はSQの方で新連載が始まる、との噂もありますがどうなることやら。
- 太臓もて王サーガ
- 大亜門先生の中では最長連載でしたが、最後は打ち切り気味で終了。
しかしここまでパロディ物を極めてしまうと、次作品難しそうですよね
(「幕張」の次が難しかったように)。
- メゾン・ド・ペンギン
- 4コマ枠で頑張ってましたが、メゾンが壊れてレギュラー陣を入れ替えようとして、
そのまま勢いが止まって終了。
マンネリとリニューアルの兼ね合いの難しさを感じました。
- 真説ボボボーボ・ボーボボ
- 長期連載お疲れ様。「真説」以降は少し勢いが落ちた様な気もしますが、
勢いだけで突き進む不条理ギャグとしての新しいジャンルを開拓した功績は大きかったと思います。
- BLUE DRAGON
- 2007年開始&終了組。全29回。ゲームとのメディアミックス企画、ということで、
最初から短期連載の予定だったのかも知れませんが、
それにしては最後の方はドタバタと駆け込みだった印象。
小畑健を作画に使ったにしてはいまいちでしたね。
- バレーボール使い郷田豪
- 2007年開始&終了組。全23回。結局バレーボール使いって何だったんだ、
という疑問を残したまんま、中身は割と普通にヤンキー漫画のフォーマットに沿っていた印象。
- 瞳のカトブレパス
- 2007年開始&終了組。全15回。随所にジョジョっぽさや、独自のセンスは感じたものの、
やっぱりまだ未熟だったかなあ、という印象。次回作に期待。
- ベルモンド Le VisiteuR
- 2007年開始&終了組。全19回。「拷問」というアイデアは面白かったと思うのですが、
同時期に脳噛ネウロがいたことがこの作品にとっての何よりの不幸でした。
地下室を出る前と出た後でまるで別の漫画になってしまったのも何とも。
- P2!-let's Play Pingpong!-
- 1周年突破した途端に終わってしまった不遇の作品。
うーん、これ切るくらいなら…と思わないではないのですが。
主人公が活躍するようになるまでが長過ぎたかなあ…。
2007年に始まった漫画
- サムライうさぎ
- バトル漫画でもないし、主人公は最初から結婚しているし、
というとても少年誌に載る漫画とは思えない設定ながら、
ちゃんと少年漫画しているところは見事。
たまにこういう新鮮な作品が出てくるところはジャンプならではですね。
- ぼくのわたしの勇者学
- 「メゾン・ド・ペンギン」を引き継いでのギャグ枠。
どうもいまいち馴染めない事も多いのですが、
それなりに人気はあるみたいですね。
- SKET DANCE
- 学園モノは長く続かない印象があるのですが、頑張ってます。
ギャグとシリアスのバランスがいい感じ。
浪漫ちゃんは反則でした。
- 初恋限定。
- 「いちご100%」の河下先生復帰作。
話ごとに主人公が変わるオムニバス形式でありながら、
リンクがあちこちに繋がっていく、というのが面白い試みです。
- PSYREN
- 「みえるひと」の岩代先生復帰作。
まだ序盤で方向性は見えませんが、
雨宮さんのヤンデレ具合はなかなかなので、雨宮さん次第かも。
- K.O.SEN
- 格闘・スポーツ成分注入、ということでしょうか。
今のところまだ地味な印象ですが、ここからどう化けるか。
- MUDDY
- こちらもバトル漫画になるのかどうかいまのところまだ読めません。
あまりバトルに走って欲しくはないのですが、
ジャンプでそういうわけにもいかないか…。
- 私立ポセイドン学園高等部
- 4コマギャグ枠。うーん、まあそんなに長期は無理でしょうね…。
2007年総括
「HAND'S」「M&Y」「ユンボル」と久しぶりの10週打ち切りが3本も続いて始まった2007年ですが、
その後は10週ってのは出ませんでしたね。
第3回金未来杯開催と、ジャンプSQからのプレ読み切りゲストが多かったせいで、
何かいつもよりも読み切りの比率が多かったような印象があります。
個人的には「もて王サーガ」と「P2!」の終了が残念でしたが、
収穫は「サムライうさぎ」と「SKET DANCE」でしょうか。
いつもは新年初めての号というと、マガジンやらサンデーやら他の雑誌と同時発売の印象が強いのですが、
今回はジャンプだけでしたね。ヤンマガさえも別の日だったらしい。
まあ代わりにジャンプSQが同時発売でしたが…。
しかし3回目にして「エンバーミング」落としたっぽいんですが、大丈夫か?>和月先生
NARUTO
- 巻頭カラー。
- サスケ vs. イタチ戦。
- こういう幻術使い同士の戦いってのは、フェニックス一輝の戦いみたいに、
「これもどうせ幻術なんだろw」と思ってしまってのめり込めないところがあるわけですが…。
- まあ、今回もやはり幻術、というオチだったわけですが、それすらも読み切っていた、
というところでサスケの成長を見せたわけですね。
- しかしこれでイタチ死亡だと、ちょっとあっさりし過ぎな気もしますが…。
ONE PIECE
- バーソロミューくまの能力は「ニキュニキュの実」の肉球人間。
これはちょっと意表を突かれた。まさか超人系、動物系、自然系の他に、癒し系ってのが存在するとは(笑)。
- しかし相手の攻撃を弾いて無効化してしまう能力、というのは地味ながら強力な能力ですね。
自然系だと天敵というか弱点が存在しそうですが、超人系なのでそういう心配もなさそうですし。
- 「ルフィの首を差し出せ」と迫るくまに対して、全員で間髪入れずに「断る!」。
麦わらのクルー達はともかく、ローラ海賊団らゾンビ被害者の会の人たちまで一緒に叫んでいるところがいいですね。
この短期間ですっかり心を掴んでしまったということでしょうか。
これが器というものか。
BLEACH
- 殺しても死なない不死身のザエルアポロ。
- それに対して涅マユリが採った策は、時間間隔の果てしない延長。
1秒を100年に引き伸ばすことで、苦痛を果てしなく味合わせる、という…。
初期のゴールド・エクスペリエンス、またはレクイエム、
または蔵馬が美食家+戸愚呂兄に対して下した裁き、といったところでしょうか。
銀魂
- 山奥の温泉宿に、万事屋+お妙さんで冬休み。
- 霊をスタンドだと言い張る銀さん。銀さんと土方は霊が苦手、
ってのは前から描写されてたので、このうろたえぶりが何とも楽しい。
しかし神楽と妙さんは霊感がないのかね?
- 「封じられてるぅぅぅ」とか「よっ洋式って…そこがァァァ!?」とかもう爆笑。
- しかし続き物なのに、合併号でしかも次号休載ってタイミング悪いですね。
次回は28日って、24日後かよ。
家庭教師ヒットマンREBORN!
- ミルフィオーレのアジトへ潜入するツナ達一行。
- 見るからにかませ犬っぽい敵キャラ・一番槍(アラッタッコ)のデンドロ・キラム登場。
- 相手の爆発を無効化した獄寺、そして雷攻撃を受け止めたツナ。
とりあえずは修行の成果を見せ付けるフェーズになりそうです。
- ところで属性ごとの性質っていうのもいくつか出てきましたが、
雲が増殖、雨が沈静、そして雷が硬化。他に何かありましたっけ?
うろおぼえウロボロス
- 「DEATH NOTE ANOTHER NOTE ロサンゼルスBB連続殺人事件」でタッグを組んだ、
西尾維新先生と小畑健先生のコラボレーションが、今度は漫画で実現。
センターカラー、55P。
- 柿本杮、小山少、張本漲、張本帳、という文字遊びが面白いですね。
普通この苗字でこの名前は付けないだろう、という。
- 守り、守られることでしかお互いの存在を実感できない姉妹。
それに対して、「ケンカしている奴を見ていると放っておけない」柿崎が、
伝説のウロボロスとして復活、というお話。
- クライマックスとなるアクションシーンは、明らかに漫画を意識した構成になっているので、
この漫画用に原作を書き下ろしたってことなんでしょうか。
SKET DANCE
- 漫画家・檜原円太にインタビューを受けるスケット団、の巻。
- スケット団のメンバーを、メタ視点からツッコム、という趣向。
- これまでも何度か作中で突っ込まれていた、ボッスンが主人公にしてはキャラが薄い、
という点を徹底的にイジリ倒してます。
集中力→パチンコ→絵が上手い、とどんどんショボくなっていくところもナイス。
「あーホント…集中したぁー」は笑った。
- 対比としての、ヒメコとスイッチの、ひとコマのツッコミだけで、
十分キャラが立ってる、というのが笑えます。
アイシールド21
- まさかのヒル魔復帰。しかも単に指令を出すだけではなく、プレイにも参加する模様。
- そして最初のトリックプレーは、自分をスルーして、セナへのパス。
左腕の包帯はフェイク?プレイできるの?できないの?
そこら辺も含めて全部計算のようにも見えるのですが、果たして…。
PSYREN
- 雨宮さんのヤンデレ病的ぶりは、朝河にでさえ「ヤバい」と思わせる程でした。
- 敵に弱点が設定してあるあたりもいかにもゲーム的ですが。
- ニット帽の杉田も灰に…。当面はアゲハ・朝河・雨宮の3人だけで進めるんでしょうか。
- ゲームの舞台は日本だった?近未来の日本ってことなんでしょうか、
それともパラレルワールド?よくわからないことだらけですが、
そろそろ謎解きが始まりそうですね。
MUDDY
- 知識をどんどんと吸収していくマディを見て、
クレイはマディの生みの親として「マディの知見を広める」ことを目標に設定。
- まあ少年漫画の主人公としては至極真っ当な動機ですし、よろしいんではないでしょうか。
途中で色々なトラブルに巻き込まれるっていう事で、ストーリーも作りやすそうですし。
- しかしせっかく出てきたヒロイン・スズがここでお別れってのはちょっともったいないような。
テニスの王子様
- リョーマが「無我の境地」を発動するも、その程度では「神の子」真田には通用せず。
- 左腕にオーラを集めた、ってことは「百練自得の極み」ですかね。
まあ、まだ「天衣無縫の極み」を出す局面でもなさそうだし、
全部の「極み」を順番に出していく、という趣向でしょうか。
私立ポセイドン学園高等部
- 第1回目のキャラは(校長以外)出てきませんでしたが、
まあ色々広げて反応を見よう、という作戦なんでしょうか。
- 「パイパイ先生」の「ベロで刺されるぞ!!」というハシラのアオリは良かったです。
魔人探偵脳噛ネウロ
- あのホームレスおじさんは、本城刹那の父・本城博士でした。
- 「娘を死に追いやった元凶」…刹那は単に病気というわけではなく、
病気にさせられた?その元凶にシックスの一族が絡んでいるんでしょうか。
- 次のターゲットは、笛吹刑事?シックス編に入ってから、
弥子の「身内」から被害者が出ることも覚悟していたつもりですが、
こうやって予告されるとなかなか複雑ですね。
K.O.SEN
- 剛のファイター・閃と、柔のファイター・青藤。
タイプの違う二人のぶつかり合い、ということで、
二人は終生のライバルとなるようですね。
- 青藤も覚醒。さすがに閃がそのまま勝てるほど甘くはないようです。
初恋限定。
- 別所妹・小宵視点で、お正月編。
- 大魔王・山本さん登場。お互いの気持ちの徹底的なすれ違いは、
お約束とは言え、面白いですね。
- ようやく山本さんの好きな「有原」の繋がりに気付いたようです。
サムライうさぎ
- 流人・5人が島抜け。いきなり不穏な展開に。
- これは志乃の元夫・松山がメンバーにいるのでは?と思ったのですが、
よく考えたら、松山は人相書きになって逃亡中なので、捕まってはいなかったのでしたっけ。
まあ、その後捕まって島流しになっていた可能性もありますが。
- 流人組で名前が明らかになったのは、ボス格らしい百舌九と女流人・スズメ。
「ごっちんよりも二段上」という磯野拳兵を圧倒する流人組。
- そして流人たちに占拠された連兵館に乗り込むうさぎ道場の面々。
この道場対決編は割とのんびりした展開かと思っていたのですが、
いきなり緊迫した展開ですね。
D.Gray-man
- 色のノア・ルル=ベルは、人だけではなく水など万物に変身できるようです。
- 黒の教団内部で意思統一が図れていない部分があるようで。
これがノアにつけ込まれる隙になりそうな。
ToLOVEる―とらぶる―
- 天条院グループ協賛による体育祭。
- 凛がすっかり忍になってるのが笑いました。
ぼくのわたしの勇者学
- 福袋を求めてGO!の巻。
- みりんの詰め合わせはちょっと面白かった。
エム×ゼロ
- 一般公開の文化祭・ゴスロリ喫茶の裏側。
- 地味な影沼は、魔法を使わなくても地味に溶け込むんですね。
- 九澄胡玖葉再登場。リーサル・ウェポンですね…。
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
- どうやらムヒョの眠りには何か秘密があるようで、
しかもこの戦いに関係があり、ペイジは何かを知っているらしいです。
- シューターがムヒョロジを目の敵にするのも何か理由がありそうですが…。
ピューと吹く!ジャガー
- 実写映画公開直前記念、巻末カラー。
- 映画公開に合わせ、映画というフォーマットを踏襲しつつ、
正月恒例の無我野喬至ネタ。
- 見たことないけど、これに似たような映画ってあるんですよね、多分。
次回は21日発売、ということで、例年ここが一番間が空くんですよね。
まあ赤マルで繋ぐとしましょう。
次号、「郷田豪」の高橋一郎先生の読み切り「OBAKE LIFE」が早くも登場。
(2008.01.04)
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