漫画の部屋
ジャンプの部屋・赤マルジャンプ2007 SPRING感想
GWの合併号に合わせて発売された赤マル。
表紙は銀魂とToLOVEるのコラボ表紙。
神楽衣装のララがララに見えない…。
SEASON CALL/天野洋一
- 「OVER TIME」の天野洋一先生の読み切り。巻頭カラー56P。
- 世界が「終わらない冬」に覆われて10年。「ハル」を起こすために向かうは、
方向音痴の起こし屋と「熱い男」の案内屋のコンビ。
しかし世界を独り占めしようとする「フユ」の刺客が襲う…。
- 相変わらず敵役を本当に嫌な奴(いやゆる「ムナクソ悪い」ってやつ)に描く力は健在。
まあ、この力を発揮するなら、現実よりもファンタジーの敵の方が向いてますね。
- 大ゴマの使い方とかはさすが連載経験作家という感じでしょうか。
「読み切りだといいんだけどね」と言われる作家にならないことを望みます。
- しかしレビンが「熱い男」だったから「フユ」に対抗できたけど、
仮に「ナツ」が暴走してたら役に立たなかったのではなかろうか。
それは言いっこなしか。
ソーセージ/宮本和也
- 双子ながら優等生と不良。正反対の二人だが、それぞれの事情で入れ替わり…。47P。
- 設定はありがちですが、最後まで自力で解決するオチは良かったです。
ガラアクタ/三代川将
- 天才博士だった亡き父の残した設計図は、「無」から「有」を生み出す究極の発明だった。45P。
- シュールな漫画だなあ。最後までそのままなんだ…。それでいいのか?電路くん。
赤マル恒例!!袋とじ番外編!!
- エム×ゼロ 番外編【聖凪高の特別授業】
- レギュラー陣が「エムゼロ」でアイウエオ作文。
- 作者、エロシーンは担当に言われて無理矢理入れてるのか…。
- ボーボボ鼻毛劇場(その13)【魚雷修行】
- 太臓もて王サーガ 外伝3 【伝説のヒロイヤルチーム】
- 連載前の読み切り「伝説のヒロイヤルシティ」を踏まえたタイトルが泣けます。
- 最初の話、オチの「オレは!?」が目に入るまで、
「ふーん4人編成なんだ」って特に不自然さを感じませんでした。
太臓、意外と存在感無いな。
- なんか「荒木先生とのコラボ」の印象が強いためか、
赤マル袋とじの常連みたいな印象がついているんですが、
まだ3回目なんですね。もう連載始めてから2年弱にもなるのに。
- そして本誌如何ではこれが最後になるわけですね…。
- メゾン・ド・P2!
- メゾン・ド・ペンギンとP2!という異色のコラボ。
ギャグ同士のコラボとか、ネウロとムヒョのコラボとかはあったけど、
ストーリー漫画とギャグ漫画のコラボってのは珍しいのでは?
- しかし岩熊と相馬という、2大色物キャラの存在で、
意外とペンギンの世界にP2!が溶け込んでましたね。
また、アキラとバカ彦のハダカ競演というのも笑えました。
走る走る!!エリヤ/島袋光年
- 禊は済んだ?少年誌に復帰はx年ぶりの島袋光年先生の読み切り。55P。
- 伝説の16人抜きの記録を持つエリヤだったが、
集中力を発揮しない時のエリヤは異常に飽きっぽかった。
集中すると猿顔になってしまうエリヤに、J1からスカウトのチャンスが訪れたのだが…。
- スーパージャンプで架空の輪投げ競技「RING」を描いて以来でしょうか。
スポーツ漫画が描きたい周期なんでしょうかね。
- エリアともぐたんの会話の、ボケ倒す感じは、「たけし」を思い出して懐かしかったです。
-
じゅごんラプソディー/薙澤なお
- 泳げない少年が出会った少女は半人前の人魚だった。ちょいエロラブコメ37P。
- 扉だけ「薙沢」になってますが、他は「薙澤」ですから、「薙澤」が正しいんですよね。
「銀魂」の空知英秋のアシらしいです。線が細くてあまり作風は似てませんけど。
- 泳ぎの練習とか、記憶を消すとか、ブレスレットとか、個々のイベントはうまく考えられているとは思うんですが、
全体として見るとツギハギな印象が。
繋ぎ方がまだぎこちない部分があるんでしょうか。
魔女になった少年/松本直也
- 7代目の「魔女」を継ぐ者は、なんと「少年」だった。センターカラー49P。
- 最初の「私はタロス」で「誰だよ?」と思ったのですが、
それがトリックだったんですね。
- 前半のストレス→後半のカタルシス、のメリハリが効いていましたね。
特に道具が力を発揮するところは良かったです。
climb×max!!/イチノセコウタ
- 木登りの得意なスケベ少年が、憧れの先生のためにロッククライミングに目覚める。45P。
- 未知のスポーツに目覚める、という王道パターン。よくまとまっていたと思います。
アルバイターキンタロウ/高橋英樹
- 妖怪に取り憑かれ「金の亡者」となったキンタロウが、閉店寸前のコンビニを救う。47P。
- 彼も「銀魂」の空知英秋先生のアシらしいです。
- 金食い虫なんだけど、2倍の金額を払えば何でも物を出せる、という設定はなかなか面白いですね。
何でもアリ過ぎるので、連載になると使えないでしょうけど。
PINGPONG★CRASH/虫井恭介
- 卓球を巡る漢2人の熱い戦い。45P。
- 絵にも迫力があってなかなか面白かったです。
- ただ、あんな表面的な部分だけで左右されるヒロインが彼女になるってのは、
あまりハッピーエンドには思えませんでしたけどね。
はな垂れアグリ/岩田ナヲヤ
- 10月期J十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作31P。
- 鼻を垂らしていつも風邪気味に見える少年。
その正体は、対ウイルス型感染者だった。
- ところどころ繋がりが分かりづらいところがありますね。
特に「大丈夫です。すこぶる快調です」の次のページからの展開は、
一瞬ページを飛ばしたかと思うくらい最初理解できませんでした。
- 風邪に見えるキャラが実はウイルスを退治する、というギャップを狙ったんでしょうが、
ちょっと捻りすぎかなあ、という印象。
決め技がくしゃみってのもいまいち決まらないですよね。
MAN DEVIL/鳥羽実里
- 9月期J十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作45P。
- コワモテと額の傷のために人々から「悪魔」と怖がられるノアは、リスクプラントの処理班だった。
- まあ一種のツンデレですね。
- アンの正体はちょっと驚きましたが、それ以外は王道過ぎる感じでしたね。
黒子のバスケ/藤巻忠俊
- 11月期J十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作45P。
- 存在感の薄さで誰からも無視される存在の黒子。
しかし彼がバスケチームに加わった時、全く異なる世界が展開するのであった。
- 「ジャンプ史上最地味(?)バスケットマン登場!!」というアオリの通り、
地味さ・存在の薄さが時には武器になる、という逆転の発想が面白いアイデアですね。
- 「P2!」の1巻のスタッフにはいなかったのに、2巻のスタッフに名を連ねているところを見ると、
スポーツを描ける力量を買われて江尻立真先生のスタッフに入ったようですね。
袋とじを除くと2人だけ、と今回は連載経験者が少なかったですね。
空知先生の3万字垂れ流しインタビューもなかなか興味深かったです。
しかし今の展開で、未回収伏線全部やって、30巻までに終われるのかなあ?
(2007.05.08)
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