漫画の部屋
ジャンプの部屋・ジャンプ the Revolution感想
昨年1年だけの突発企画なのかと思いきや、今年も出ました「ジャンプ the Revolution」。
アニメや映画、j-bookなどとの連携企画が多目です。
秋色妄想日和/河下水希
- オールカラー読み切り袋とじ8P。
- 赤マルよりは袋とじ企画っぽくなってました。妄想ではありますが、
体操服、メガネっ娘パンチラ、ヌードモデル、とエスカレートしていくところが。
- 変態兄貴が全てを持って行ったような。
エンバーミングII/和月伸宏
- 巻頭カラー51P。昨年の「Revolution」から唯一の続編掲載。
- 何と、前回の「ジョン・ドゥ俺様人造人間+メガネっ子整備士」とは全く異なる、
「ロリっ娘人造人間+眼鏡男子整備士」という、主人公シフトが。これは意外でした。
- 人造人間エルムは、外観は武装錬金のヴィクトリア(ヴィクター娘)に近い感じでしょうか。
性格は操とかそこら辺の和月流ポジティブ娘ですが。
- 一方の整備士アシュヒトは、冷静沈着でここぞという時はやる、という感じで、
敢えて近いキャラを探すと眼鏡かけた蒼紫?
- 人造人間がそれぞれ固有の能力を持ち得ることが示されたり、
エルムが人造人間になったきっかけに「ジョン・ドゥ」が関わっていることが明らかになったり、と、
この「人造人間ワールド」の世界観を広げる一話でした。
連載狙ってるんでしょうか。
大正警察活劇 百獣夜行/榊健滋
- 第1次世界大戦後、中国から日本に持ち込まれたのがアヘンじゃなくて、
もっと強力で様々な特殊能力を発揮する薬・浪漫薬だったら、
という歴史SF。45P。
- 動物の心臓を媒体として造られ、その動物固有の能力を発揮する麻薬・浪漫薬。
その浪漫薬を密造する組織・帝国ロマン。そして浪漫薬を取り締まるために、
動物を使うことのできる能力を持つ獣使警官。
大正時代をベースとしながらも、オリジナル要素満載の世界を構築しています。
- 主人公は、帝国ロマンによって村を丸ごと滅ぼされた唯一の生き残りで、
獣使警官となった竹久九段。相棒は、中国から密輸され、
浪漫薬の原料となるところを救われ、さらに浪漫薬の副作用で喋れるようになった虎・シーラ。
- 見所はシーラのツンデレっぷりです。以上。
- 様々な独自設定を詰め込んだために、説明不足気味なところがあるのは仕方のないところ。
それでもよくこのページ数でまとめた、という感じですね。
- ちなみに榊健滋先生は、「REBORN!」の天野明先生のアシスタント経験者のようですね。
“天然”って、狙ってないから天然って言われるんですよ対談
- アニメ銀魂の、銀さん・新八・神楽・近藤・土方・沖田の6人の声優が、
取りとめのない座談会を決行。
- 新八役の声優さん(阪口大助さん)がやっぱりツッコミ役なのが笑いました。
MUDDY/藍本松
- 土から作られた人造人間・マディは、土を食べることで骨格を自在に変えられる力を持っていた。49P。
- 人喰い花を造った植物学者と三姉妹、その事件に巻き込まれたクレイとマディ。
というわけで、人造人間などが割と普通に造れる世界で、
誘拐された姉妹の事件を、人造人間と博士のコンビが解決する、という話。
- 土が主食で、さらに食べた土によって骨格が自在に変わる、
という設定はなかなか面白いですね。
有料戦士ペイソルジャー/三代川将
- 御曹司だった旋太は、親の会社の倒産により無一文となった。
そんな彼が100円入れるごとに超人能力を発揮できるベルトを手に入れた。49P。
- 主人公もヒロインも無表情なので、どうにも感情が掴みにくい…。
元々主人公の性格も最低だってのもあるんですが、
どうにも感情移入しにくい漫画でした。
- 何を描きたいのか、という軸がいまいち定まっていないのか、
どうにも話の展開が読めませんでした。勧善懲悪でもないし。
多分、最後の通條を救うところが、やりたかったところなんでしょうが、
だとするとその前の展開はいまいち余計な気も…。
- 単語の意味を間違えている主人公ってのはちょっと面白かったです。
格闘王子RIKIDO/松雪ヨウ
- 異星人が流入した地球。異星人と地球人が半々の共学校流星学園。
銀河最強を夢見る少年は、どの派閥にも属さずに孤軍奮闘していた。45P。
- チビだけど、実は格闘界のサラブレッド。覚醒すると無類の強さを発揮、
とまあベタな設定ですね。
- 「宇宙最強」という目標に対して、どうにも出てくる敵のスケールが小さ過ぎるのが、
ちょっとバランスを欠いているかな、という印象を受けました。
ふしぎ島のキオ/かずはじめ
- センターカラー43P。九州の下の方にある臥戯島。東京から越してきたキオは、
島全体で4人しかいない小学生と共に遊んでいた。
ある時、不思議な穴を見つけて、そこに入ったキオ達は…。
- かず先生とは思えないほど、ブラック要素がなかったのにびっくり。
路線変更でしょうか。
- 気弱で優しいキオですが、「絶対に嘘をつかない」という特性が鍵となって、
友人達を救う展開はなかなか良かったです。
CRIMSON SNEAKER/ササイシンゴ
- 学校に潜む鍵の主役。闇から闇へと移動し、天誅を仕置人。
「深紅ノ暗躍者(クリムゾン・スニーカー)」。47P。
- 描きたいこと、やりたいことは何となくわかるのですが、
画力が圧倒的に追いついていない。結果、何をやってるシーンなのかさっぱりわからない。
センスは感じますが、画力の方はもう少し向上が必要ですね。
- ストーリーの方も、「クリムゾンスニーカー」が何物で、どうやって手に入れたのか、とか、
どう見ても怪しい角生やした副会長がなぜ人望があるのか、とか、
あまりにも独特の世界観に対して説明が少な過ぎです。
チコリとトマト/高橋英樹
- トレジャーハンターのチコリと、助手のトマトは、
「蘇生薬」を手に入れるために冒険に出る。46P。
- 主人公がストレスに弱くて、そのために出来たハゲを直すための蘇生薬を目指す、
という設定はなかなか斬新ですね。
助手のトマトの性格もなかなか良かったです。
- 主人公の特質設定は、いまいち唐突で活かしきれていなかったような。
もう少し通常時に伏線が欲しかったですね。
3年Z組銀八先生/大崎知仁
- j-bookのダイジェストショートショート。
- 阿音、百音、ハム子、といったマニアックな面子がクラスメートなんですね。
屋上探偵オクタン/作画:遠藤達哉・原作:大崎知仁
- j-bookの作品のコミカライズ。挿絵担当の遠藤達哉が作画を担当。41P。
- 明斉館高校の屋上に住み、年中本を読んでいる探偵・犬村元貞。報酬は女の子とのデート。
そんな彼を取材する新聞部の月島周子。
2人はスク水泥棒を捕まえる依頼を受けたのだが…。
- 遠藤達哉先生、個人的には結構期待しているんですが、
読み切りばかりでなかなか連載ないですね…。
- ストーリーは小説が元、というだけあって、捻りが効いていて面白かったです。
昨年よりも連載経験者が減った分、赤マルとの棲み分けが微妙になってきたような。
(2006.09.30)
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