漫画の部屋
ジャンプの部屋・赤マルジャンプ2006 SPRING感想
「武装錬金」もなくなった赤マル。
とりあえず未来のJ作家発掘目的で購入。
表紙&テニスの王子様公開記念プレミアムBOOK
- 表紙の左上のキャラ、誰だよ!?と思ったら、映画オリジナルキャラらしいですね。
エガテ・マクラウド・檜垣って、どんな名前だよ。
アメリカ帰りでリョーマのライバル、という位置づけでしょうか。
でも妹は普通に檜垣紫音だし。わけわからん。
- ブーメラン・スネイクと波動球のSFXシーンだけ載っていましたが、
波動球、火の玉を噴出してるし。これは期待大ですよ。
手塚ゾーンなんてどうなってしまうことやら。
トルネード ジャンクション!/中島諭宇樹
- 「切法師」の中島諭宇樹先生の読み切り。巻頭カラー65ページ。
- 信号と制限速度以外は何でもあると言われる街を舞台に、
祖父の仇であるアンタレス強盗団を追う天才少年ライダー・セロと、
ハイウェイパトロールの天才スナイパー・マリッサが織り成すバイクアクション。
- バイクの腕は天才的だけど銃はからっきしのセロと、
乗り物の運転は駄目駄目だけど銃を握らせたら右に出るものがないマリッサ、
というベタだけど対照的なキャラクター設定が面白いですね。
- ヒロイン・マリッサのメガネっ子・ハネ髪・年上、
というのも、マニアックな層を狙っているんだか、
今のトレンドなんだかよくわからなくて素敵です。
最後はレースクイーンのコスプレまで見せてくれるし。
- 下手に連載を意識したりせず、最後の「宝の鍵」の謎まで読み切りとしてきっちりと完結させてくれたのは好印象。
さすがジャンプ連載経験者です。というより、中島諭宇樹先生って、
読み切りの方が向いてるんではないかと…。
アキンド/俊輔
- 商人は最強だ、というお話。47P。
- 疫病に襲われた村に薬を売るために訪れた商人・ヴァイ。
しかしその村にのみ生えるレアな毒草を狙った軍人に占拠されていた…。
- 敵の造詣があまりにベタ過ぎるかなあ。最後のアクションもいまいち。
一応直前で使った秘密兵器のギミックを使って逆転するところは良かったですが。
ぬらりひょんの孫/椎橋寛
- ぬらりひょん3代目は、人間と妖怪のクォーター。45P。
- 今回の赤マルで一番面白かったです。表・リクオの低姿勢っぷりが、
見事に反転する裏・リクオのいなせな極道っぷりが、とってもカタルシスを与えてくれました。
- 妖怪一家と任侠道を引っ掛けた設定も何ともユニーク。
昼間は全く力が出せない妖怪たちってのもいいですね。
なぜかマフラー巻いている雪女とか。寒いのかよ!(雪女のくせに)
Children of Symphony/加持君也
- 「闇神コウ」の加持君也先生の読み切り。センターカラー55P。
- 絶対音感を超える「究極音感」の持ち主である頼歩が、
物に込められた想いを「音」として再現する…というお話。
- うーむ、ちょっと究極音感が万能過ぎるかなあ。
思い出をビデオのように再現して見せるところまではともかく、
怪我まで治してしまうのはなあ(いや、そうしないと話としてオチないのはわかりますけど)。
- あと、いくらなんでも見ず知らずの通りすがりをいきなり家に招待して泊める、
ってのも話の展開上仕方ないとはいえあまりに…。
「トルネード ジャンクション!」も似たような展開ですけど、
あっちはそれなりに理由付けがされていました。
メロウ ライフアゲインプリーズ/荻野英貴
- 遺体の声を聞くことで迷宮入り事件を解決する、最後の幻想探偵メロウ。31P。
- 初登場の時点で、元恋人が怪しいってバレバレなのは、
まあ別に特に隠そうともしていないからいいのかな。
- この漫画の場合推理の過程よりも最後の裁きの方にポイントがありそうですね。
ミステリかと思っていたらホラーだった、という。
- しかし元恋人なんて容疑者筆頭でしょうに。この程度の事件を解決できない警察って一体…。
袋とじ番外編!!
- 真説ボボボーボ・ボーボボ番外編 ボーボボ鼻毛劇場(その11)
- 第2部以降出番のない、ところ天の助・ハンペン・田楽マンの近況。
- 確かに今の展開だと出番なさそうですね。
- 家庭教師ヒットマンREBORN!番外編 ここだけの話
- ロンシャンとトマゾファミリー、何のために出したんだろうな…。
本編に全く絡んでこない…。
- 家光、かなり間違った日本文化を教えている?
- 魔人探偵脳噛ネウロ番外編 あかねちゃんのキューティクルブログ
- 笹塚刑事、2時間身動きしないとは…。
- 「3秒ルール」とつぶやきながらご飯粒を拾い集める吾代…。
- みえるひと番外編 ダベるひと
- どのエピソードも微妙にオチてないんですが。こういう芸風なんでしょうか。
- メゾン・ド・ペンギン 赤マルJ特別企画
- 赤マルJのどこか7箇所にメゾン・ド・ペンギンのキャラが隠れている、
という「ウォーリーを捜せ!」のパクリ企画。
- 全然見つけられない…。表紙のバカ彦君、表紙裏側のバカ兄弟と、
目次の左側に隠れているいとり先生? or ツンエロ委員長?、
しか見つけられませんでした。
超アストロ小咄/矢部臣
- UFO読み切り45P。
- 子供の頃UFOに誘拐されたことのある少年は、UFOを見つける超感覚が身についていた。
- 絵は綺麗ですね。話の展開もオリジナリティがあるというか、先が読めないというか、
ごちゃごちゃしていて読みにくいというか…。
- 結局何か最後解決したんだろうか…。
リライト/濱田浩輔
- 気弱な少年・サル天狗がその足を活かしてバスケに目覚める。45P。
- マネージャーならぬ「取締役」のひよりのキャラが強烈。
それに比べてしまうと他のキャラがみんな霞んでしまうのが難点といえば難点か。
- 会場に来るまでにほとんどの時間を費やしちゃって、
試合のシーンがほとんどないってのは、面白いページ配分だな、と思いました。
- タイトルはアジカンの曲から取ったのかな?
KIBASEN/大場敦
- ドラキュラたちのてっぺん・ドラキュリアを目指すドラキュラ・サンボの冒険。49P。
- うーん、これはあまりにも「ONE PIECE」フォーマットに染まり過ぎているような…。
究極の目的、命を救ってくれた英雄との「男の約束」、
その英雄とのエピソードによって身につけた特殊能力、等等。
- 「歯車の血気」も、「バラバラの実」以上のインパクトを受けませんでしたし、
正直このままでは連載は厳しいでしょうね。
抗菌ストレンジ/肥田野健太郎
- 正体不明のウイルス“グール”が猛威を振るう近未来で、
人々をウイルスから救う抗菌隊の活躍を描いたアクション。45P。
- そもそもウイルスと菌は違うんですけど…ってそれは禁句ですか?
- 主人公にもいまいち感情移入できないし、ちょっとキャラ作りが中途半端ですかね。
弾丸天国/松浦大貴
- 第30回(9月期)J十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作。31P。
- 刑事だが、銃を手にした途端何でも破壊する「破壊屋(クラッシュ)」の異名を持つクラッシュの活躍。
- いわゆる「はみ出し刑事」モノで、新鮮さはありませんけど、
銃を手にしたときのカタルシスはなかなかのものがありました。
ロレンツォのヴァイオリン/木下聡志
- 第31回(10月期)J十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作。45P。
- 双子の姉のためにヴァイオリンを弾き続けるロレンツォ。
- シスコン&ブラコン。うん、ごめん、それしか感想出てこなかった…。
レオの宝箱/山崎宰
- 第32回(11月期)J十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作。45P。
- 獣のような姿形をした「宝獣(レオビースト)」を追い続ける「夢追い(レオハンター)」達の物語。
- 主人公と仲良くなるハンターが、実は人型の宝獣だった、という展開は意外性があっていいと思いました。
ただ、それ以外のところの演出はいまいち凡庸で、どうにも典型的だったような…。
中島諭宇樹先生はさすが、という感じ。その他での収穫は「ぬらりひょんの孫」の椎橋寛先生でしょうか。
今後チェックしていきたいと思います。
(2006.05.02)
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