漫画の部屋
ジャンプの部屋・赤マルジャンプ2005 SUMMER感想
明日から仕事なんで、なんか夏休みの読書感想文のような位置づけになってしまいました。
ブルーだ…。
BLEACHカラブリミックス!/久保帯人
- カラーによる書き下ろし4コマ(とは限らないけど)漫画。
Vジャンプに掲載されていたのを一挙再掲載。
- 死神界、平和でいいなあ…。
- ゲームを作ろう!の各隊の(というより隊長の)特色が出ているのが面白かったです。
武装錬金ファイナル/和月伸宏
- ファイナルで終わらないとは!やられた!
- カズキの考えた選択肢は、ヴィクターかカズキか、ではなく、
どちらも救う、というものでした。
- まずは白い核鉄を使いヴィクターを人間に戻す。
カズキはコールドスリープに入り、ヴィクター化を一時停止、
その間にパピヨンが白い核鉄をもう一つ製造する。
- これだと歳を取らないパピヨンはいいけど、
カズキが人間に戻った頃には斗貴子さんは歳を取ってしまいますね。
下手すると死んでしまっている可能性すら。
まあだからこそ「斗貴子さんが少し我慢をしなくてはならない」と言っているわけですが。
- 破壊男爵の特性は、コックピットに乗せたキャラクターの武装錬金をパワーアップさせる、という反則的なもの。
まあでもいかにも最終決戦という感じで燃えますね。
- 秋水登場!うーん、でも彼にはカズキたちのピンチに颯爽と現れてピンチを救って欲しかったんですが、
この展開になってしまったら仕方がないか。再登場できただけでも幸せだったと思った方がいいのかな。
- 再殺部隊の武装錬金全てを重ね合わせた攻撃もヴィクターには通じず。
- パピヨンの「ニアデスハピネス」と剛太の「モーターギア」で隙を作って、
カズキと斗貴子さんのサンライトハートで突撃、という展開も燃えます。
- 第三段階から一段階戻ったものの、人間に戻すまでは至らず。
- そして二人は命のない月面へ…。
これで仮にカズキが勝ってヴィクターに白い核鉄を押し込めたとしても、
その瞬間人間に戻ったヴィクターは生きていられないような気が…。
- 「これで…俺の名前を呼ぶ者は…誰もいなくなった!」
というパピヨンのセリフが重いです。
- 赤マル冬号の「武装錬金ピリオド」に続く。
しかし考えようによってはファイナルが始まる前よりもかなり状況が悪化してます
(選択肢が残っていない、という意味で)が、
本当にあと1回で終わるんでしょうか。それでも終わらなくて、
単行本書き下ろしで決着、とか?
新増刊・ジャンプ the Revolution! 予告
- 新たな増刊「ジャンプ the Revolution!」が9月30日創刊。
- 和月伸宏、かずはじめ、河下水希、藤崎竜、のそれぞれ新作読み切り
(いちごだけ後日談みたいですが)エントリが予告されてます。
おお、これは楽しみなラインナップだ。
- もうジャンプ本誌では収まらなくなった作家(微妙な表現だな)
の受け皿として機能することになるんでしょうか。
- 予告カットを見る限り、いちご番外編の主人公はどうやら美鈴になりそうな雰囲気。
美鈴はある意味一番美味しいキャラ(唯一の常識人?)だったので、ちょっと楽しみですね。
袋とじ 赤マル恒例 番外編!
- カラブリ!特別編
- BLEACH特別編。カラーじゃないけど、カラブリでいいのか?
- 女性死神協会。会長は草鹿やちるなんだ。隊長・副隊長関係なく、
押しが強い人が会長になっているということでしょうか。
- 七緒一人だけがツッコミで、他全員ボケかよ。七緒ちゃん大変だなあ。
- 勇音って背が2mもあるのか。
- ネムの発想がエログロなのに笑った。そりゃあマユリに育てられたらそうなるよなあ。
- ルキアのセンスはやちると近いということで。
- ムヒョとロージーの魔人相談事務所!?
- ムヒョとネウロのコラボ企画。西義之バージョン。
- こうしてみると、確かにムヒョとネウロ、ロージーと弥子ってのは、
立場的に似てるんですね。
- ネウロと弥子の魔界探偵事ムヒョ!?
- ムヒョとネウロのコラボ企画。松井優征バージョン。
- 脱力系のオチが何とも松井先生っぽくて良かったです。
- いちご16〜17%
- 最終回で出番のなかった唯のボヤキ。
- 4年後の唯。ああ、貧乳好きのQウェルさんががっかりしてそうだ…。
妖怪学校オルフェノ・ライフ/夕樹和史
- 「RARE GENE 4」(2005年16号掲載)の夕樹和史先生。
- なんか絵柄が全然違うような…。こんなファンシーな絵柄でしたっけ?
- 異世界の住人と人間との交流、というテーマはありがちですが、
あっさり転校してしまったり、普通に妖怪たちに溶け込んでたり、
「そんなんでいいの?」と思わないでもないですが、
まあいいか。
- 近眼のウルルにはそれだけの理由があった、というのは良かったですね。
- 結構重いテーマですが、絵柄のおかげで割と軽く見られるようになっていました。
鋼腕!エナメルケンマ/森田雅博
- 「ボウボウHEAD☆カウボーイ」(2003年35号掲載)の森田雅博先生。
- うわ、上の作品、全然覚えていないや…。自分の感想読み返すと、
どうやら競馬漫画だったみたいですが…。
- 肥満のいじめられっこが、一心不乱にサンドバッグを叩き続けた結果、
骨と肉が一体化して鉄腕を手に入れました。
- そんなわけあるかー!と思いつつも、まあそれなりに説明されていたからいいか。
サムライスラッシュ/加地君也
- 曲がったことが大嫌い!で有名な「闇神コウ」の加地君也先生の読み切り。センターカラー。
- 侍がタイムスリップしてきて騒動を起こすドタバタコメディ。まあよくあるパターンですな。
新鮮さはないです。さすがに連載経験者だけあって無難にまとめてはありますが。
- この漫画で連載を狙っているのだとしたら、サンデーの「道士郎でござる」とモロに被りますね。
あっちはタイムスリップしてきた侍というわけではないけれども。
キャッチクラブ/宮本和也
- 「TEAM」(2005年18号掲載)の宮本和也先生。
- 妹を捕まえておけなかったトラウマから、「何でも掴む」というキャッチクラブを運営する主人公。
- で、何でも掴むための武器が並外れた握力。
何ですが、いくらなんでも8階から落下して電柱掴んで無事、ってのはやり過ぎだろう…。
- 指令人の密子の方の背景が全く語られませんでした。まあ限られたページ数では仕方ないか。
ふぁんしい討魔伝/彰田令貴
- 第62回赤塚賞佳作受賞作家、彰田令貴先生が送るギャグ漫画。
- ウンチク大好き少年が、ファンシー界の住人・イヌと出会う。
- 絵はまだまだ未熟ですが、ギャグのテンポはなかなか。
- ただ主人公がウンチク好き、という設定がほとんど活きていないような。
オチのためだけ?
闘魂パンダーランド/ポンセ前田
- 黒い目で突っ込むので有名な(?)ポンセ前田先生の読み切り。7P。
- 赤マルでたった7Pってのは珍しいですね。
他のページ数が足りないのの穴埋めなんでしょうか。
- 既出のキャラを転がして、それなりにギャグとして成立しているところはさすがです。
オウルサムス/安藤英
- 人類と敵対する鉄の種族「灰鉄(ジゴ)」と戦う人々を描いた近未来SF。
- 主人公はジゴに寄生された少年ホオクと、その少年の世話役で剣術の使い手の青年アーミッシュ。
- ありがちと言えばありがちな設定ですが、このページ数でここまで世界観を説明できているのはなかなかの力量だと思いました。
- 女の子の存在感が薄い。というか、いなくてもいいじゃん。
最後についていくのも意味不明だし。次回はそこら辺をもうちょっと改善して欲しいですね。
HAND'S/板倉雄一
- ハンドボールを題材としたスポ根青春ラブコメ。
- 好きな女の子のために今までに挑戦したことのないスポーツに挑戦する、
というフォーマットは「SLAM DUNK」をはじめとして色々ありますが、
いきなり女の子側からもOKをもらえる、という展開はちょっと珍しいかも。
- しかしその女の子の父親が怖いヤクザ(でもハンドボール好き)なので、
無理矢理ハンドボールをやるハメに。ちょっと強引ですが、
まあそういうきっかけでもないと、ハンドボールなんてなかなかやらないかも。
- 主人公の熱さは十分伝わってきましたが、
残念ながら「アイシールド21」の読み切りとは違って、
ハンドボールという競技自体の面白さを伝えるところまでは行ってませんね。
もし次があるなら、次はそこら辺に期待したいです。
なぞなぞの魔法/沖田修治
- 魔法界から来た少年エリューが、「なぞなぞの魔法」で大犯罪者ダルマと対決する。
- なぞなぞを出して、誰かがそれに正解するとその正解した物が現実に出現する、
という「なぞなぞの魔法」の設定が非常に魅力的。
「一番レベルの低い魔法」ということですが、
ただ普通に物が出てくる魔法よりもよっぽど面白いです。
- この設定を核にしてもっと練り上げれば、
ファンタジー物として結構いけるんじゃないかなあ。
トラ!! the goal-d Gravi-ruler/石岡ショウエイ
- サッカーは素人だが、ボール捌きはプロ級!という日ノ本トラが巻き起こす、
高校サッカー物語。
- サッカーは素人だけど、ボール捌きはプロ級、という突飛な設定に、
ちゃんと理由がついているってのが良かったです。
- 面白いテーマだとは思いますが、連載狙うにはもうちょっと捻りが必要かなあ。
Strength/彩崎廉
- 第23回(2月期)十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作。
- とある村にやってきた「医者」は、実は「魔の刻印」を持つ暗殺一家の一味だった…。
- ちょっと設定に溺れ過ぎな印象。
「魔の刻印」の何たるかを読者が理解していない内に全部話がおわってしまったって感じ。
- ひ弱な医者に見えて実は…という展開もなんかご都合主義にしか見えませんでした。
見せ方の問題のような気もしますが。
- そもそも暗殺一家を騙っていた理由もよくわからないし。
JIKANGAE/普津澤画乃新
- 第24回(3月期)十二傑新人漫画賞佳作受賞作。
- 右手に時間を操作する「ジカンガエ」の能力を宿した少年ンガが、
テロリストと対決する。
- 時間操作の能力ってのは、漫画ではラスボスクラスが使うほどのかなり反則級の強さなので、
それなりの制約がないと盛り上がらないんですよね。
その点では、この漫画はちょっと制約が緩過ぎて(一応、血液が大量に必要、とかいう設定はあるみたいですが)、
ちょっと物足りなかったかなあ。
- あと(これはワザとかもしれないけど)、時間を戻すばかりで、
時間を進める方のバリエーションも見てみたかったかなあ。
weisse Maria ―気高きマリア―/Rene Scheibe
- ドイツ・ライプチヒブックフェアSHONEN JUMP BANZAI賞受賞作。
- ドイツの作家が書いた、剣道をモチーフにしたスポーツ漫画。
- うーん、まあこの内容を日本の作家が描いても、端にも棒にもかからないでしょうね、
というレベル。
- フキダシがないのは、ドイツ流なんでしょうか?
この他の漫画の感想は随時追加していきます。
(2005.08.16)
一応全作品の感想を掲載しました。
(2005.08.21)
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