漫画の部屋

ジャンプの部屋・赤マルジャンプ2005 SPRING感想

3件目のコンビニでようやく見つけました。認知度低いなあ。

表紙を、一瞬メロと銀さんだと思ってしまったのは内緒。

声に出して読みたい「銀魂」名言カルタ

なつかしい名言がたくさん。個人的なお気に入りは
「お姫様なのに着物の下はもう暴れん坊将軍だよお前」
「口元の青のりの方が一生の不覚だと思うがな」
「ケツ毛ごと愛します」
「コレは卵焼きじゃなくてかわいそうな卵だよ」
「ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何物でもない」
「せめて三色卵かけご飯食べたいアル」
「大なんてするわけねーだろ。糖の方だ」
「とりあえずおちついてタイムマシンを探せ」
「ハムを作る機械とかに巻き込まれている可能性がありますね」
「『不器用』って言葉使えばカッコつくと思ってんじゃねーぞ無職が！」
「耳に呪われたイヤホンでも付けてんのか！」
「山崎なんかミントンやってますぜ、ミントン」
「夢を掴んだ奴より夢を追ってる奴のほうが時に力を発揮するもんでさァ」
あたりですかね。
って多いな。

DEATH NOTE 袋とじイラストギャラリー

小畑健先生書き下ろしのイラストが4点。
月が死神たちを引き連れてる絵はカッコいい。ですが、他の死神たちも地上に降りてきたりするんですかね。そうなっちゃうとなんかもう収拾つかなくなりそうで。
ニアとメロはやっぱり二人合わせてL一人相当なんだな。

ノラ・ソラ／加治佐修

「TATTOO HEARTS」の加治佐修先生の作品。巻頭カラー55ページ。
唯一の本誌連載経験者の作品、ということで、一押しにされているようです。いわゆる「ゲスト枠」というところですね。
一人で盗みを働き生活する「ノラ犬」少年が、武闘家の老師に見出されて、武闘家としての道を歩み始めるお話。
ベッタベタのストーリー展開ですが、アクションや逆転するシーンの決め方などは、さすが連載作家、という感じでした（他の作品と比べるとよくわかる）。

八と八百万の神々／イワタヒロノブ

生まれつき不運な少年が、八百万の神を操る神主と出会い、幸運を分けてもらう話。
本誌にも2回ほど読み切りを載せたことがありますね。絵は当時に比べると随分と洗練されたような印象。
力を得る→力を過信してしっぺ返しを食う→最後は自分の力でやろうと決心する、という展開はお決まりなのですが、今回の話の場合、この「しっぺ返し」の部分が、直接もらった力(幸運)と関係ないところがちょっといまいち。おかげで、最後の展開(また不運に戻ってしまう)もいまいち釈然としません。
っつーか、この運の無さは自力でどうにかできるレベルじゃないから、おとなしくもらった運をそのままにしておけばいいのに、と思いました。

砂人／小倉祐也

砂漠で「泳ぐ」力を身につけた少年が、大事なものを守る話。
攻めるよりも守る時の方が力を発揮する、という設定はなかなか面白いですね。
女の子がなかなかかわいいと思いました。

少年勇士スタースティング改めハニカミ流星群／吉原薫比古

「KESHIPINの人」として長くその名を留めるであろう、吉原先生のギャグ漫画。
タイトルが2回出てくる、というのは笑いました。目次でも「～改め」って書いてあるし。
「魔法律、魔法律」と言いながら「心臓マヒって書いてるわね」あたりの、パロディ加減も相変わらず。
後半のグダグダな展開が、これはこれでいいかも、と思えてきました…。

袋とじ赤マル恒例!番外編!!

「DEATH NOTE HOW TO READ APPENDIX」も載ってますが、特に目新しい情報は無し。
DEATH NOTEにラクガキ4コマ
- リュークがもう可愛過ぎて…。ホント、下手な人間より人間らしいよな…。
家庭教師ヒットマンREBORN!番外編・了平と京子
- 京子の兄・了平がイーピン(10年後)に惚れていた、という話。
- イーピンはヒバリが好きだしなあ。人間関係がややこしくなり過ぎ。
いちご14～15%
- さつきと東城の性格を入れ替えてみました、の巻き。
- こうして見ると、さつきの性格って、単なる痴女だな…。
ボーボボ鼻毛劇場(その9)
- 「全然散々じゃねー」というビュティのツッコミが良かった。
- っつーかホントにみんなハツラツとしているな。

ビーチ・ボム／榊健滋

高校バレーのチームと、パワーで対抗する少年の、ビーチバレー読み切り。
絵はまだまだ荒々しい感じですが、迫力は感じます。
相方に水着着せるところなんざ、完全に趣味に走ってるというか。でもグッジョブ！
「パワー」の方はわかり易いんですが、もう一つの「読む力」の方は、いまいちわかりにくかったですね。結局最後も力で押してブロックを破ったようにしか見えなかったし。

トリュフルールとパウロ／矢萩隼人

町で起こった連続町民失踪事件。時を同じくして現れた少女と男の2人組。果たして、失踪事件との関連は？ 10月期十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作。
「描きたい事」に対して、圧倒的に画力が不足しています。でもストーリーは面白かったです。ミスリードや叙述トリックもなかなか。
結局パウロは何者だったんでしょうね？

Heart Catcher／神海英雄

ギターを諦めた青年が、実演販売員として目覚める話。
実演販売員のサクセスストーリーってのは、ちょっと奇をてらいすぎのような気もしますが…。
過去の象徴であるギターを、クライマックスでぶった切る、という展開は面白かったんですけど、ちょっと無理があるだろう、と思わないでもなかったり。あと、いきなり敵役の会社が倒産しちゃうところとか。
「実演販売員」ってところを除くと、ベッタベタのストーリーなんですけどね。素材の選び勝ちですかね。

ライジングタイガー／久米利昌

事故で左半身の自由を奪われたピッチャーが、奇跡のカムバックを目指す話。
大怪我からの復帰、という話と、夜な夜な現れる幽霊の正体は？、という話が絡まっている構成はうまいんですが、ちょっと淡白すぎる感じが。
途中に挟まれたエピソードが軽いんですかね。いまいち最後の復帰場面に感動が足りないような。

ドル箱王者ベルト固め／松田俊幸

プロレス団体の常勝王者を、社長自ら潰しにかかる。ギャグ漫画。
マネージャーのツッコミが面白かったです。「認めたァァ―」とか「な納得したぁぁ―」とか。

①'clock／やまもと明日香

余命8ヶ月の少年が、時を取り戻すために時の流れから外れる道を選ぶ話。
永遠の命を得られる代償が、「人々の記憶から消えてしまう」というのは、まあ妥当かな、とは思いつつも、ちょっと少年には過酷な条件ですよね。
主人公が超ポジティブ・シンキングなので救われてますが、それでももうちょっと救いのあるエンディングはなかったのかなあ、と思ってしまいました。

DRUG BOY／小林ツトム

禁断の薬「魔薬」の人体実験に使われた少年が、魔薬密売グループ連続殺人事件の調査に乗り出す。 1月期十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作。
主人公が魔薬に頼らずに力を引き出せる、というのは王道。しかし代わりになるのが「風邪薬」ってのがいまいち「ハァ？」という感じでした。

ママん／吉たけし

エースで四番は極度のマザコンだった。野球ギャグ漫画。 11月期十二傑新人漫画賞十二傑賞受賞作。
途中のギャグはテンポもあってまあ面白かったんですが、オチがあまりにも唐突で意味不明でした。

アナグマ／矢部臣

「世界の底を見る」ために、地底で生活する発掘人・アナグマになるべく地底へと旅立つ少年。第13回ストーリーキングマンガ部門準キング受賞作。
設定上仕方ないとは言え、全体的に黒過ぎるような。
最初にあった仲間のタカラがいいキャラで好感が持てました。
いまいち「黒い体」のリスクとメリットがわかりにくかったかなあ。

今回はちょっとゲストが少なくて物足りなかったかなあ、という印象。銀魂の番外編もなかったし。

夏号は「武装錬金」完結編が載るから外せませんね。

(2005.05.04)

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