漫画の部屋
ジャンプの部屋・2005年5・6合併号感想
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、新年最初のジャンプということで、恒例の2004年ジャンプ感想総括から参ります。
今週の感想に飛びたい方はこちらへ。
2004年ジャンプ感想総括
2004年の感想を統計的に処理することで、そこから何らかの傾向を見つけてみようというコーナーです。
対象は2004年1号〜53号です。
今年は漫結〜Manke-II〜さんが同様の企画をパクオマージュしていただいたようで、ありがとうございます。
取り上げた回数ベスト10
- アイシールド21/49回
- DEATH NOTE/48回
- 銀魂/48回
- ボボボーボ・ボーボボ/48回
- BLEACH/47回
- ONE PIECE/46回
- NARUTO/46回
- いちご100%/46回
- テニスの王子様/44回
- ピューと吹く!ジャガー/44回
アイシールド21は皆勤です。2004年は休載無しだったんですね。
原作と作画が別とはいえ、カラーも挟んで、単行本の書き下ろしも多数で、
それで休載無しってのはホントに頭が下がりますね。
このトップ10の面々だと、基本的に「テニスの王子様」以外は、
載ってる回はほぼ必ず感想を書いているのかな?
順位の違いは休載の回数の違いだと思っていただければ。
昨年まではトップ10に必ずランクインしていた「HUNTER×HUNTER」、
ついにトップ10落ちです。半分以上落としてちゃなあ…。
続いてワーストの方。
- ムヒョとロージーの魔法律相談事務所/2回
- サラブレッドと呼ばないで/2回
- こち亀/2回
- 神撫手/3回
- 少年守護神/6回
「ムヒョ」は53号から始まったばかり(合計2回は読み切りの1回を含む)、
「サラブレ」と「神撫手」はそれぞれ2号と3号で終わってるからまあ仕方ないですね。
今年はこち亀の2回は「日暮」イヤーでしたので、例年よりちょっと多目。
「少年守護神」は別に前後切られることなく、
それでも全11回中6回しか取り上げなかったのか…。
しかもわかりやすく、最初の3回と、最後の3回(終わりそうだから)だけでした。
平均箇条書き数ベスト10
去年からの新趣向。
私が感想を書く時の箇条書きの個数の平均でランキングしてみました。
これが多いほど、書くことが多い=個人的興味が高い作品である、
という傾向が見て取れるのではないかと。
10回以上取り上げた連載作品に限定させていただきます。
- スティール・ボール・ラン/5.23 (22回)
- DEATH NOTE/4.90 (48回)
- HUNTER×HUNTER/4.75 (24回)
- BLEACH/4.49 (47回)
- ONE PIECE/4.41 (46回)
- アイシールド21/4.20 (49回)
- 銀魂/3.92 (48回)
- 武装錬金/3.83 (41回)
- Waqwaq/3.71 (14回)
- 無敵鉄姫スピンちゃん/3.36 (11回)
トップはSBRでした。
まあ、これはちょっと公平じゃないところもあって、
新連載とか最終回とかってどうしたって書く量が増えるので、
短期連載と休載を繰り返すSBRはどうしたって書く量が増えますよね。
いや、もちろん内容も伴っていないとこれだけのポイントにはならないと思うのですが。
ただ、個人的には最初の「レースメイン」の展開から、
「スタンドバトルメイン」の展開になっているのがちょっと心配。
というよりも、再開するのかどうかの方がもっと心配だったり。
以下、DEATH NOTE、HUNTER×HUNTER、BLEACH、ONE PIECE、アイシールド21、
と続きます。ここまでが平均4以上。うん、まあ大体私の好みが反映された結果になってますね。
その濃いネームの量に比例するかのようにDEATH NOTEはやはり圧倒的でした。
予想できない展開の連続。2005年は一体どうなっちゃうんでしょうか。
月はキラに戻れるんでしょうか。
HUNTER×HUNTER、掲載回数こそ少なかったものの、平均では上位に。
最近では予告にタイトルを載せないことで、「載っていたら何か得した気がする」と思わせるという、
なんとも汚い手段を使うようになってきました(笑)。
BLEACHは、アニメ化もされて絶好調ですね。
正直、多面バトルの描き方などは、HUNTER×HUNTERなどに比べるとタルい、
と感じる場面も多いのですが、ハッタリの利かせ方はさすがです。
段々斬魄刀解放の詠唱が長くなってきたのが気になるところではありますが…。
ONE PIECE、予告されていた「1人船から降りる」の正体が、
ウソップなのかロビンなのか、結局わからないまま(というか2人とも降りそう)
エラいことになってます。どうなるんでしょうか。
続いてアイシールド21.こちらも春からアニメ化決定。
パワーアップイベントである「死の行軍」を経て秋大会へ。
「泥門は2年生の秋大会で終了」と明言してしまっている以上、
もう最後の試合。普通に考えたら泥門は負けるわけにはいかないのですが…。
「本物のアイシールド21」などというサプライズ要素まで加味されて、
どうなるのか読めない展開が続きそうです。
銀魂は、いつの間にかすっかり中堅といった位置づけに。
セリフ回しの面白さは群を抜いてますね。
新撰組や元維新志士といった準レギュラーの転がし方も「ノってる」といった感じ。
武装錬金、掲載順位的には低迷気味ですが、
カズキのヴィクター化により予断を許さぬ展開に。
武装錬金が、段々錬金術というよりもスタンドに近い感じになってきたのが気になりますが、
パピヨンを含めてどういう決着に持っていくのかが興味あります。
Waqwaqは、うーん近いうちに終了するのは間違いないんでしょうねえ…。
面白いとは思うんですけど、アンケート人気が回復するとは思えないなあ…。
単行本1巻の売り上げ次第でしょうか。
終了するのは仕方ないとしても、
ちゃんとまとめて欲しいですね。
そして10位に滑り込んだのが「無敵鉄姫スピンちゃん」。
いやー、面白かったんだけどなあ。時期が悪かったんだろうなあ。
大亜門先生の復帰を楽しみにしてます。
2004年に終了した漫画
2004年中に終了した漫画について、短評を。
- LIVE/梅澤春人 (10回)
- アバル信徒期待の作品でしたが、「BφY」の劣化コピーといった感じで、
あっさりと10週打ち切り。しかしこれの後ヤンジャンで連載開始した
「カウンタック」がかなり好調なようで、良かったんじゃないでしょうか。
梅澤先生ももう少年誌の枠では収まりきれない作家になっていたんでしょうし。
- 遊☆戯☆王/高橋和希 (343回)
- 2004年はロングラン作品が終了した年でもありました。
というわけで、第1弾。アニメの方はオリジナル展開で続いているようですが、
一応裏・遊戯の生い立ち編を絡めて大団円を迎えました。
結局カードが全てになってしまったのは残念ですけど…。
- ごっちゃんです!!/つの丸 (37回)
- 終わりそうながらも生きながらえていたんですが、結局敢え無く終了。
完結編が赤マルに載る、という事態に(さらに単行本でも書き下ろしがあったらしい)。
主人公に感情移入できなかったのが致命的だったか?
- 無敵鉄姫スピンちゃん/大亜門 (11回)
- 決してつまらなくはなかったと思うのですが、連載した時期が悪かったか。
まあでもこれが主力作品として君臨するジャンプもそれはそれでマズいような気もするし。
次回作に期待。
- 少年守護神/東直輝 (11回)
- なんかいつの間にか始まっていつの間にか終わったという感じ。
一番印象に薄い漫画だったかも。「CHILDRAGON」の頃の方が絵が見やすかったような。
中途半端にリアルになった分、どうにも違和感が。
- BLACK CAT/矢吹健太朗 (185回)
- ロングラン終了第2弾。終わってみると…うーん、どうだったんだろうなあ。
一応クロノスは全員出たから予定通りなんでしょうか。
まあこれ以上続けてもあまり進展は望めなかったような気がするので、
ちょうどいいところだったんじゃないでしょうか。
- シャーマンキング/武井宏之 (284回)
- ロングラン終了第3弾。こちらは「BLACK CAT」とは違って、
明らかに「打ち切り」とわかる終了っぷり。「みかん」が哀しい…。
でもなあ。なんかあれだけの話数があれば、どうにでもまとめられたような気がするんですが、
パッチ編の間延びっぷりが何とも残念でなりません。
答えは見えていたような気はするんですが、
それでもちゃんと作品として見せて欲しかったなあ。
- 地上最速青春卓球少年ぷーやん/霧木凡ケン (13回)
- なんというか、方向性が見えない作品でしたね。
ギャグで行くのか、エロで行くのか、スポ根で行くのか、
どの方向も中途半端だったような気がしますね。
この作者ならではという独特の味はあったのですけど。
2005年は、ゲドー、Waqwaqがリーチかかっている感じなので、
どこら辺まで続くか。そして、SBRの連載再開はあるのか。
武装錬金はまだ続くのか、HUNTER×HUNTERは週刊少年ジャンプから去らずに済むのか、
あたりが注目でしょうか。
さて、ここからは今週号の感想です。
表紙はオールスターズ。
BLEACH
- 卍解記念(?)、巻頭オールカラー。
- オールカラーとはまた無茶な企画を…。いつ以来でしょうね。
DRAGON BALLの最終回ってオールカラーでしたっけ?
(追記) 調べてみたら、2002年22・23合併号の「テニスの王子様」、
2002年37・38合併号の「ヒカルの碁」以来のようですね。
そうか、合併号の度に割と無茶させる雑誌だったんだな…。
- 一護の卍解「天鎖斬月」。斬月のおっさんが具象化によって出てくるのかと思いきや、
一護自身がおっさんの服装になってしまいました。
なるほど、おっさんの力を100%引き出せる、ということですね。
- 斬魄刀本体は普段よりもむしろ小ぶりに。刀身は黒いですが、
割と普通の斬魄刀の形に近いですね。一体どんな力が秘められているのか。
- あ、柄の形が卍解を主張している!>卍
ONE PIECE
- 表紙は最近出番のないサンジ。どんな形で絡んでくるんでしょうか。
- ウソップが仲間じゃなくなる原因を作った当人同士が和解してます>ウソップ&フランキー。
しかしフランキーのキャラはかなり美味しいかも知れない。
船大工としての腕も確かそうだし、サンジと被ることもないので、
パウリーよりもいいかも。
- 海列車を作ったのも伝説の船大工トムだったんですね。
- フランキーの査定でもやっぱりメリー号はダメなのか…。
そしてCP9の面々も隠れ家に駆けつける。
アクア・ラグナも近づいてきていて、
果たしてどうなるんだか読めませんね。
NARUTO
- カカシ外伝も今回で最終回。
- 写輪眼を手に入れて「千鳥」を完成させたカカシ。
まあ、ここら辺は予定通りですね。
- 結局リンは死ななかったのね。今出てきてないのはどういうことなんだろう。
この後の任務で死んだのかな。
- 四代目の登場がちょっと唐突な感じを受けましたが、ページ数が足りなかったんでしょうね。
- NARUTO 第2部は9号から再開だそうです。
銀魂
- 「最高の酒の肴じゃねーか」「飲み込めるかぁ!!デカすぎて胃がもたれるわァ!!」
相変わらずツッコミのセンスが素晴らしい。
- 近藤局長、バカだけどみんなから慕われるだけのことはあって、
常に自分を犠牲にするタイプの人なんですね。
- そして記憶を取り戻して美味しいところをさらっていく銀さん。
なかなかカッコよかったです。
- 木刀失っちゃったけど、別に通販でいくらでも買えるからいいのか。
DEATH NOTE
- センターカラー。
- 続々と狭まる火口包囲網。
- 死神の眼を手に入れた火口をどうやって確保するのかと思っていたら、
なるほどフルフェイスのヘルメットを使うんですね。
- 白ライトは夜神局長と同じような固い考えの持ち主なんですね。
- そして相沢さんカムバック。カッコいいですね。
- それにしても狙撃の名手でもあるとは…ワタリって何者?
- さあ、肝心のノートをどうするのかな。
家庭教師ヒットマンREBORN!
- 正月らしく、オールスターキャストのドタバタ劇。
- というか、別に普段の話もこんなんだけどな。
- 笹川・兄の暴走した挙句裏目に出る、ってのがいいね。
- オチはビアンキのポイズンクッキングか…。
スベルヲイトワズ
- 森田まさのり先生の読み切り。センターカラー。
- 最近お笑いをテーマにした読み切りが多いですね。
- コンビのパターンも大体、自分が一番面白いと思っている傲慢なタイプと、
それを支える天才的なお笑いの才能を持つ相方、という組み合わせ。
- まあでも定番ながらも面白かったです。
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
- 幽霊を信じない少年が肝試しの結果幽霊に襲われ、ムヒョに助けてもらう話。
- ムヒョって以来無しでは動かないんだと思ってた。
まあこれで少年見捨てるってのは少年誌的にあり得ない展開だろうけど。
- 巻末コメント>え?こんなホラー漫画描いておいてホラー映画1人で観られないの?
ボボボーボ・ボーボボ
- ボーボボの兄、スネ毛真拳の使い手ベベベーベ・ベーベベ登場。
- ってか兄弟なのに苗字が違うじゃん!
- 破天荒ってそんなにボーボボと縁が深かったんだ。
いつも「おやびんおやびん」言ってるから全然気づかなかった。
- 回想シーンに平気で殴りこんでいく首領パッチらが素敵過ぎ。
アイシールド21
- 水町のスイムも(100%とは行かないまでも)破れるようになった小結。
しかしそこを抜けた先にはまだ筧という壁が立ちふさがっていた。
- それにしてもいい加減な名前過ぎ>大平洋&大西洋。
他にも院土洋とかいるんじゃないだろうな。
- 泥門のプレイはランだけじゃなくって、パスもある。
瀧兄が加わってプレイに幅が出たところを是非見せて欲しいですね。
- 次週はアニメ化決定記念、巻頭カラー。
D.Gray-man
- どうも、元帥ってのは人間的にとんでもない輩が多いようで…。
- しかし元帥5人の上にまだ「大元帥」ってのが複数いるようです>「大元帥の方々」。
なぜ元帥をガードして大元帥をガードする必要はないんだろうか。
というか、その1つだけのイノセンスを大元帥が持っている、
という可能性は考えなかったんだろうか。大元帥ってのはイノセンスを使わない?
テニスの王子様
- 「ぬぅ、あれは『縮地』!」「知っているのか雷電!」
「かの十本刀でも僅か一人しか身につけた者はいなかったという幻の秘術。
それをよりにもよって奴らはみんな身につけているというのか!」
- 「ひ、酷え」ってあれってワザと狙ったの?
なんか、前後の脈略が無さ過ぎて、意味がよくわからない。
そんなに沖縄チームを悪者にしたいのか?
Mr.FULLSWING
- 久々に海馬先生が見られたので満足。子津も遊戯の格好して付き合ってるのが良かった。
- 「明治の人斬りの話のハズなのに主題歌がそばかす少女の歌くらい関係ねえよ」
色んな意味で深いネタかも。
- 鹿目の代打で獅子川。ここで逆転して、9回裏は子津ってところですかね。
いちご100%
- 今度はさつきのターン、ということのようです。
- なんだかんだ言って真中の受験のことまで心配してくれている美鈴って、いい子だよね。
- さつきに後ろから見つめられながら、東城のことを考えている真中。
真中ってのはこういう奴なんだって。さっさと気づけ>さつき。
- 「食べちゃおう」ですか。どこまで行くんですかね。
HUNTER×HUNTER
- 表紙にはゴンがいたから、まさかこれで落としているということも無いだろう、
と思いましたが、ちゃんと載ってました。絵は相変わらずですが…。
- デメちゃん、「生物」は吸えなくとも、「生物の構成要素」なら吸えるのね。
それってちょっと傷つければ無敵だよなあ。
- 団長の座を狙っていたカルトですが、どうやら旅団のレベルは数段上だったようです。
レベル的に言うとこんな感じ?
クロロ=ゼノ=シルバ>ヒソカ=イルミ≒or>他の旅団メンバー>カルト>キルア
キルアはイルミの呪縛が解けたのでもっと強くなっているかもしれませんが。
- 次号も取材のため休載、ということで完全に隔週掲載ペースになってますね。
武装錬金
- 結局3vs.3とはならずに、カズキvs.ブラボー、斗貴子vs.円山、剛太vs.根来、
という戦いになりそう。
- 円山を倒して元の大きさに戻った瞬間に服はどうするんだろう、
という心配は御前さまに頼んでクリアする模様。そりゃそうだよなあ…。
- そして体内から「臓物をブチ撒けろ」。
マジすか?マジでやるんですか?
一応いままでの再殺部隊って一人も死人は出てないよね。
- 円山がビビって解除しようにも、解除した瞬間破裂死だしな。
Waqwaq
- 植物のアルムタートの力を使って水に対抗するシオ。
これって、先に能力を吸収していた方が圧倒的に有利だよね。
- そしてアシャの炎の能力を盾に使い、最後はアールマティでとどめ。
未確認少年ゲドー
- うわ、ホントにひねりのないバトルなんだ…。
- こんな展開にしても小・中学生とかに人気が出るとは思えないんだけどなあ。
ピューと吹く!ジャガー
- ピヨ彦、ちゃんとギターの練習もしてたんだ。
- 「意味ないな。いや結果的には意味あるけど…意味ないよ!」
複雑なツッコミをこなすなあ。さすがピヨ彦。
次号は2週間先の月曜日。
大石浩二先生とポンセ前田先生の二大ギャグ読み切りが31Pずつで掲載されるようです。
(2005.01.04)
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